【龍都冰果専業家】地味だけどイブシ銀の美味しさ、8種のトッピングの八寶冰

2017年10月24日 2023年5月24日

台湾に来たらやぱりマンゴー! マンゴーかき氷にマンゴージュース、そのままカットマンゴーもよし。特にマンゴーかき氷は必須という人は多いのでは。もちろんマンゴーもおすすめなのですが、今回はちょっと視点を変えてみたいと思います。かき氷や豆花のお店に行くと必ずあるのがバリエーション豊富なトッピング。やっぱり見た目がきれいなものを選びたくなりますが、実はあまり目立たない地味なものが意外に美味しかったりするのです。というわけで今回はそんなトッピングがふんだんに使われたかき氷、台北・龍山寺のすぐ近くにある龍都冰果専業家の八寶冰を紹介します。

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龍都冰果専業家

創業1920年の老舗

龍都冰果専業家は龍山寺の近くで営業する老舗の台湾スイーツのお店。老舗にスイーツと言うとちょっと違和感がありますが、要するに昔ながらのかき氷やフレッシュジュースなどを売っているお店です。

お店は龍山寺の立派な門の前を通る廣州街沿いにあり、龍山寺からは歩いて1分ほどの場所です。そもそも観光客が多く訪れる場所なのですが、この辺りは艋舺夜市が開催されるので夜になるといっそう賑やかになります。

お店の創業は1920年、東京オリンピックの頃には創業100年になるわけですね〜。長い歴史のある老舗なのです。

メニューはかき氷とジュースがメイン。かき氷は紅豆冰（あずきのかき氷）、綠豆冰（緑豆のかき氷）、花生冰（ピーナッツのかき氷）、芋頭冰（タロイモのかき氷）、玉米冰（トウモロコシのかき氷）など台湾の昔ながらのトッピングのメニューが。ジュースも西瓜汁（スイカジュース）、鳳梨汁（パイナップルジュース）、木瓜汁（パパイヤジュース）といった果物を使ったものから花生牛奶汁（ピーナッツミルクジュース）、芋頭牛奶汁（タロイモミルクジュース）など日本ではまず見かけないようなメニューもあります。

カウンターで注文したら空いてる席へ。けっこう広くて快適な店内です。店頭にもテーブル席がいくつかありましたね。

1978年当時のお店の様子を写した写真。制服を着た学生が学校帰りにかき氷などを食べてる様子は今でもたまに見かけますが、この頃から変わってないんですねえ。

地味なトッピングだけど美味しい八寶冰

注文したのは八寶冰と西瓜汁（スイカジュース）。

夏になるともちろんマンゴーかき氷もあるのですが、ここではぜひこの八寶冰を食べて欲しい。名前の通り八種類のトッピングが盛られたかき氷。このトッピングがマンゴーの華やかな見た目に比べるとどれもこれも地味なんですが、しかし味は抜群なんですよ。

台湾スイーツのトッピングでは良く見かける緑豆、小豆、ピーナッツなど甘く煮込まれた豆類はかき氷や豆花によく合うんですよ。そこに芋圓や湯圓のQQ食感系のトッピング、そしてホクホクの芋頭。味バランスともにパーフェクトです。

八寶冰（70元）

八寶冰がちょっと甘さが強いのでさっぱりしたスイカジュースを注文。どちらかと言うとたぶんマンゴージュースやパパイヤミルクの方が人気があるのではないかと思いますが、台湾に来たら西瓜ジュースをよく飲んでます。安いしスッキリした甘さでホントに美味しいんですよ。

西瓜汁（スイカジュース）（60元）

八寶冰のトッピング。こちらは緑豆と花生（ピーナッツ）。どちらも甘くてホクホクです。

大紅豆と芋頭（タロイモ）。このタロイモが美味しいんですよね。個人的に大好きなトッピングでどのお店でもよく選んでます。見栄えは悪いのですが味は最高。

紅豆（あずき）と湯圓（白玉団子）。湯圓はちょっと小さ目。モチモチした食感がいいですね。

白い方が白芋圓、赤い方が粉芋圓。モッチリというよいクニャっという食感です。

自分もまだまだ台湾初心者だった頃は「かき氷はマンゴー以外あり得ない」という調子でマンゴーかき氷ばかり食べていました。こういった地味なトッピングははっきり言って眼中に無かった感じですね（笑）。でも実際に食べてみるとその美味しさに感動。ちょっと初心者から一歩進んだ気がしました。

どこのお店にいってもこれらのトッピングは今でも当たり前のように置いてあるわけですよ。それって長年台湾の人々に親しまれ続けてるってことですよね。よく考えれば美味しいに決まってるじゃないかと・・・地元の人達が「美味しい」というものが目の前にありながらマンゴーにしか目がいってなかったのか、とつくづく思ったわけです。

というわけで、台湾に来たらマンゴーももちろん安いし美味しいし、たくさん食べて欲しいのですが、こういった一見地味なスイーツもホントに美味しいですよ。マンゴーの無い季節などはおすすめです。