【黑老闆胡椒餅】いざ士林夜市へ！まずは入り口付近にある胡椒餅を食べる

2019年12月19日 2022年1月26日

胡椒餅と言えば饒河街觀光夜市の「福州世祖胡椒餅」を思い浮かべる人が多いのでは。あまりにも有名過ぎるので他の胡椒餅のお店がどうしても目立たないような印象です。もしここの胡椒餅を食べて満足、他の店は食べたことがない、というのはあればそれはちょっともったいない。台北には美味しい胡椒餅のお店があるのでぜひいろいろと食べ比べしたいものです。というわけで今回は士林夜市にある胡椒餅のお店「黑老闆胡椒餅」を紹介したいと思います。

※「黑老闆胡椒餅」は下記に移転しました。
新住所：台北市中山區伊通街98-1號

1 黑老闆胡椒餅
- 1.1 意外にスルーされがちな夜市の入り口付近
- 1.2 まずはオーソドックスな胡椒餅を
2 店舗情報

黑老闆胡椒餅

意外にスルーされがちな夜市の入り口付近

こちらの風景、台北を訪れたことがあれば「あ、覚えてる」という人が多いのではないでしょうか。MRT劍潭駅を出て士林夜市の方へ少し歩いて行くと先ず目にするのがここ、文林路と基河路が合流する場所。

ここから右手の文林路に進むと大通りに面した屋台街、左手の基河路を進むと地下に飲食店が集まった士林市場が見えてきます。

特段この場所が士林夜市の入り口と決まっているわけではないのですが、明らかにこの辺りから人が増えて賑やかになってくるので「ここから士林夜市がはじまる！」というイメージを持っている人ってけっこう多いですよね。

ただ、この辺って気になるお店があったとしても「ちょっと他のお店も見てから・・・」といった具合に、意外に一旦保留にしてスルーされがちではないでしょうか。そんな「入り口」付近にある胡椒餅お店が今回紹介する「黑老闆胡椒餅」です。

非常に小さなお店なんですがオーナーの写真入りの看板はかなり目立ちます。写真を見る限りけっこう若そうな老閣（オーナー）なのですが、実際若い老閣でしたよ。

夜市で胡椒餅っていうと屋台の形態をイメージしてしまうのですが「黑老闆胡椒餅」は一応、屋台ではなくて店舗のようなのです。しかしこの店舗いったいどういう構造なのか・・・ちょっと謎な建物ですよね（笑）。台湾ではこういった、元が何のスペースだったのかよく分からない極狭なお店をわりとよく目にするんですよ。

と、それはさておき本題の胡椒餅ですが店頭の窯で美味しそうに焼き上がっております。この円筒形の窯の内側にペタッと貼り付けて焼くのが胡椒餅の特徴なんですよねー。他にも台湾の朝ごはんで代表的な燒餅なんかも同じようにして焼いてますね。有名な善道寺駅近くの阜杭豆漿では焼いてる様子がよく見えますよ。

この日来たのはまだ暗くなる前の夕方の時間帯だったのですが、どうやらこれが焼き上がり第一陣のようです。これから暗くなってお客さんが増えてくるとこれが次々と売れていくんですよ。

こちらのお店、胡椒餅のバリエーションがちょっと面白い。オーソドックスな胡椒餅の他に数種類のオリジナルメニューがあります。

メニュー

原味胡椒餅（普通の胡椒餅）
起士胡椒餅（チーズ胡椒餅）
泡菜椒餅（キムチ胡椒餅）
墨西哥辣椒胡椒餅（ハラペーニョ胡椒餅）

分かりやすいイラスト付きのメニューがありました。しかしハラペーニョの胡椒餅ってどんなのだろう？たぶんかなり辛いのだろうとは予想しますが、ちょっと興味津々ですね・・・

まずはオーソドックスな胡椒餅を

というわけで胡椒餅を購入。オリジナルメニューも気になったのですが、初めて来たので先ずはプレーンの「原味胡椒餅」を選んでみましたよ。

きれいな焼き色がついた生地の表面にはゴマがたっぷりと塗してあります。まさに王道の胡椒餅といった感じですねー。美味しそう！

袋の上部に「小心燙口」と小さく書いてありますが、これは火傷しないように注意という意味。いきなりガブリと食べると中から熱々の肉汁が飛び出して口の中を火傷してしまうのですよ。それに自分の方に向かってきて服を汚してしまうということもあるので食べるときはじゅうぶん注意しましょう。

というわけで恐る恐るパクリと一口。生地はやや堅めのパイといった感じでパリッとして、しかし食べるとサクサクとした食感。さらにモッチリとした歯ごたえもあります。窯から出したばかりの焼き立てなので香ばしい香りが何とも言えません。

そして生地の中から絶妙な加減で火の通った大きな豚肉餡がネギともに姿を現します。ここで慌てて食べると溢れる肉汁で火傷しそうなので注意。見た目が肉包の豚肉餡によく似ているのですが胡椒餅の方が歯応えがあって「お肉を食べてる！」という充実感が強いんですよね。胡椒がピリッと効いた味付けも絶品です。さらにネギのシャキシャキとした食感もよく、これぞ胡椒餅！といった印象ですねー。

いやいや、このお店は士林夜市の初っ端に位置するとはいえスルーするのはちょっともったいないですよ。1つ買って食べながらゆっくり夜市を見て回るというのはどうでしょう。