台湾では過去に高雄のCbike、台南のT-Bike、またシンガポール発のoBikeなどさまざまなシェアサイクルが運用されていましたが近年YouBikeに統一されつつあります。高雄も台南も既にYouBikeに変更、その他の地域にもYouBikeが着実に拡大している状況。そんな中、中部の都市「彰化」では「MOOVO」というシェアサイクルを採用しています。
目次
MOOVOとは？
MOOVOは運點科技股份有限公司という企業が運営するシェアサイクル。現在のところ（2023年12月2日現在）彰化と雲林で採用されています。
参考：Moovo
車体の種類
MOOVOのシェアサイクルには以下の3種対の車体があります。
- 通常タイプ：智慧自行車（多元票證版）
- 電動アシストタイプ：電動輔助自行車（多元票證版）
- 電動アシストタイプ：電動輔助自行車
「多元票證版」というのはICカードを使ってレンタルできる車体です。電動アシストタイプにはICカードが利用可能な車体（多元票證版）とそうでない車体があります。
アプリを使ってレンタルする場合は3種類とも利用することができます。
利用料金
MOOVOの利用料金は以下の通りです。
■通常タイプ（智慧自行車）
30分ごとに10元
■電動アシストタイプ（電動輔助自行車）
30分ごとに20元
利用方法
MOOVOは以下の2通りの利用方法があります。
■専用アプリを使ってレンタル
アプリで車体のQRコードを読み取ってレンタルします。誰でも利用することができます。
■ICカードを使ってレンタル
会員登録することによってICカード（悠遊カード、一卡通、icash）を使ってレンタルします。会員登録には台湾の電話番号が必要。
ここではアプリを使ってレンタルする方法について解説します。
アプリの設定
MOOVOの公式アプリをインストールします。
※日本国内でアプリの設定を行うことを想定しています。
～初期設定～
「MOOVO」アプリのアイコンをタップします。
「Continue With Mobile Number」をタップします。
電話番号を入力して「NEXT」をタップします。
SMSで認証コードが送信されます。
送られてきた認証コードを入力して「VERIFY NOW」をタップします。
任意のパスワードを入力して「SAVE」をタップします。
～支払い方法の設定～
「Add Payment Method」をタップします。
「Credit / Debit Card」をタップします。
カード情報を入力して「提交」をタップします。
～利用者情報の設定～
「Email Address（メールアドレス）」「Name and Surname（氏名）」を入力して「Confirm」をタップします。
各種同意の項目にチェックを入れ「Continue」をタップします。
※服務條款（約款）の項目のみチェック必須のようです。
～傷害保険加入の設定（任意）～
自転車の傷害保険加入（無料）を希望する場合は「Confirm」をタップします。
「Add Coverage」をタップします。
以下の必要事項を入力して「Add Coverage」をタップします。
■Name
氏名を入力
■Mobile
電話番号を入力
■ID / Residence No.
パスポート番号を入力
■Birthday
生年月日を入力
レンタルステーションへ
アプリのマップでレンタルステーションを探すことができます。「P」と表示された場所にレンタルステーションがあり数字は自転車の台数を表しています。
下図は彰化駅前のレンタルステーションなのですが台数が370となっていますね。ほんとにそんな数の自転車が置いてあるのかな？ とその場所にいってみると・・・
ほんとにありましたよ。すごい数（笑）。他の場所はそれほそでもありませんがここだけは極端に数が多いようです。まあ駅前だから利用者が多いんでしょうね。
タイヤ固定プレートに停めてあったりそのまま無造作に停めてあったりします。YouBikeのようにポールに固定されているわけではありません。
車体の機能
こちらの通常タイプのMOOVOの車体について機能の説明をしたいと思います。ちなみに奥に見えるのは電動アシストタイプです。
小さいですが前かごが付いています。
ハンドルを切っても前かごの位置は変わらないのがちょっと面白い。
3段変速付き。右のハンドルでギアチェンジできます。
左のハンドルにはベルが付いていて根本の部分を回すと音が出ます。
スマホホルダーあり。ただし使う場合はくれぐれもわき見運転しないように注意です。
サドルの高さを変更できます。YouBikeもそうですがこのワンタッチで固定できるタイプはほんと便利ですよね。
後輪の泥除けとスマホホルダーにQRコードが付いています。レンタルする際はこのQRコードをアプリで読み取ります。
後輪にリングロックが付いています。
こちらはICカードでレンタルするときに使用するセンサー。
チェーンケースには車体を識別するナンバーが記載されています。QRコードがうまく読み取れない場合はこのナンバーを入力することでレンタルすることができます。
ただこれ最後の文字の部分にボルトがあって見えないのは設計上問題があるのではないか・・・
通常タイプの場合
レンタルする
QRコード読み取りの場合
通常タイプのMOOVOをレンタルしてみます。利用する車体を選ぶ際はタイヤの状態などをチェックしておきましょう。
車体を選んだらアプリを起動して「Scan to Unlock」をタップします。
下記のメッセージが表示されたら「OK」をタップします。
スマホホルダーまたは後輪の泥除けに設置されたQRコードを読み取ります。
自転車のロックが解除されます。
レンタル中は画面に利用時間と移動距離が表示されます。
車体ナンバー入力の場合
車体ナンバーを入力してレンタルする場合は「Scan to Unlock」をタップした後「Enter QR Code」をタップします。
車体ナンバー入力画面が表示されます。ちなみに懐中電灯のマークをタップするとライトがつくので暗くて見え難い場合などに使用しましょう。
こちらが車体ナンバー。
車体ナンバーを入力したら「OK」をタップします。
ロックが解除されます。
一時停車～利用再開する
返却せず一時停車してその後も利用を続けることが可能です。ただし利用停止中も使用時間はカウントされ利用料金に反映されます。
一時停車
「Temporary Parking」をタップします。
「Confirm」をタップします。
ロックします。
一時停車の処理完了です。
利用再開
「Keep Riding」をタップします。
「Confirm」をタップします。
ロックが解除されます。
利用再開されました。
返却する
返却する場合は所定のレンタルステーションに駐輪する必要があります。YouBikeのように自転車を固定するポールはありません。下図のように白と黄色のラインで囲まれたエリアに駐輪しましょう。
レンタルステーションに自転車を停めたら「End Trip」をタップします。
「End Trip」をタップします。
手動でロックするよう指示する旨のメッセージが表示されます。
ロックします。これで返却処理完了です。
利用履歴を確認してみましょう。メニュー（画面左上の三本線）をタップします。
「My Trips」をタップします。
過去の利用履歴の一覧が表示されます。詳細を確認したい履歴をタップします。
「See more」をタップしてさらに詳しい内容を確認します。
利用状況の詳細が表示されます。
電動アシストタイプの場合
電動アシストタイプも利用方法は通常タイプとほぼ同じです。電動アシストであること以外に機能的に大きく異なる点は「変速機能がない」「ロックが手動でない」ことです。
バッテリー部分が荷台になっています。5㎏まで積載可能。人が乗ることはできないので2人乗りは不可です。
QRコードはこの部分についています。
QRコードを読み取ってレンタルします。
※スマホホルダー部分のQRコードでも可。
電動アシストタイプの場合、レンタル中の画面には利用時間、移動距離の他、バッテリー残量も表示されます。
返却する場合は「End Trip」をタップします。
さらに「End Trip」をタップします。
電動アシストタイプの場合は自動でロックされます。
まとめ
彰化も徒歩で観光するのはちょっとしんどいですがMOOVOが導入されたおかげでずいぶん移動が楽になりましたね。アプリを使えば誰でも利用できるので上手に活用しましょう。
