海外に出かけるときに大きな課題の1つが現地でのネット接続方法ですね。国際ローミングサービス、海外用のレンタルWiFi、現地の無料WiFiなどなど様々な手段があるのですが、ぜひおすすめしたいのが「プリペイドSIMを購入する」という方法。比較的安価なうえに常にネットに接続できる環境が手に入るのでとっても便利。というわけで今回は桃園国際空港で旅行者向けのプリペイドSIMを購入する方法を紹介します。
目次
プリペイドSIMを使うメリット
台湾への旅行中にプリペイドSIMを使うことのメリットとしては以下のようなものがあげられます。
- データ容量無制限で低価格
- いつでもネットに接続できる安心感
- 台湾の電話番号が手に入る
■データ容量無制限で低価格
海外旅行へ出かけたときのネット接続方法でよく知られているのはおそらくドコモ、au、ソフトバンクといった(現在は楽天モバイルも)大手通信キャリアの国際ローミングサービスではないでしょうか。自分も以前はこのサービスをよく利用していました。
「利用料金が高い」という印象があった大手通信キャリアの国際ローミングサービスですが、最近ではずいぶん安くなってきているようです。
とは言えまだまだプリペイドSIMの方に分がありそう。現地の空港で販売されている旅行者向けのプリペイドSIMは「3日間使い放題」「5日間使い放題」「7日間使い放題」といったデータ容量無制限のタイプなので数日程度の滞在であればかなり便利です。
■いつでもネットに接続できる安心感
台湾の中でも台北のような大都市では無料WiFiが充実しているのでかなり便利なのですが、例えば「街を歩いているときに地図を確認したくなった」というようなことはよくありますよね。やはり無料WiFiだけではカバーできない部分もあります。それに比べてプリペイドSIMを入手すればいつでもネットに接続できるという安心がありますね。
また、自分が台湾を旅行しているときに特にネット接続できて良かったと思うときは「タクシーに乗っているとき」。タクシー乗車中にGoogle Mapを見ながら間違いなく目的地に向かっているか確認することができます。
過去に一度タクシーが目的地を通り過ぎて行ったので慌てて指摘して事なきを得た、という経験があります。もしネット接続できなくてGoogle Mapが使えなかったら気付かずにそのまま目的地から遠ざかっていただろうと思います。
■台湾の電話番号が手に入る
プリペイドSIMを手に入れると台湾の電話番号が使えるようになります。このメリットはかなり重要で会員登録を必要とする台湾のサービスが使えるようになります。
例えば台湾で有名なシェアサイクル「YouBike」。クレジットカードで都度利用することもできますが、台湾の電話番号があれば会員登録して悠遊カードでレンタルすることが可能になり非常に便利です。
販売場所と営業時間
第1ターミナル
第1ターミナルの1階到着ロビーに「中華電信」「台湾大哥大」「遠傳電信」それぞれ直営のカウンターが1つずつあります。さらに「台湾大哥大」の代理店のカウンターが1つ。また出発ロビー寄りに「中華電信」直営のカウンターが1つあります。
※画像は台湾桃園国際空港HPより引用
最も分かりやすいのは到着ロビーに出て右手にあるカウンター。入国審査を終えて到着ロビーへ出たら右へ進みます。
電信服務と書かれた場所があり「中華電信」「台湾大哥大」「遠傳電信」のカウンターが並んでいます。
また上記の他、管制区でもSIMカードの販売を行っています。3階の入国審査前のロビーに「中華電信」「台湾大哥大」「遠傳電信」それぞれのカウンターが1つずつあります。
それぞれのカウンターの営業時間は以下の通り。
中華電信
■1階到着ロビー
7:00~24:00
■1階出発ロビー
8:00~22:00
■管制区(3階入国審査前ロビー)
9:00~20:00
台湾大哥大
■1階到着ロビー(直営)
8:30~20:00
■1階到着ロビー(代理店)
11:00~20:00
■管制区(3階入国審査前ロビー)
8:30~17:30
遠傳電信
■1階到着ロビー
7:00~24:00
■管制区(3階入国審査前ロビー)
9:00~20:00
第2ターミナル
第2ターミナルの1階到着ロビーにも「中華電信」「台湾大哥大」「遠傳電信」それぞれ直営のカウンターが1つずつ。さらに「台湾大哥大」の代理店のカウンターも1つあります。
※画像は台湾桃園国際空港HPより引用
入国審査を終えて到着ロビーへ出たら左へ。
到着ロビーの反対側にある出国ロビーへ回る途中の通路に電信服務と書かれた場所があり、こちらも「中華電信」「台湾大哥大」「遠傳電信」3社のカウンターがあります。
また、上記の他に3階の出発ロビーにも「中華電信」のカウンターがあります。
それぞれのカウンターの営業時間は以下の通り。
中華電信
■1階到着ロビー
5:00~22:00
■3階出発ロビー
7:00~19:00
台湾大哥大
■1階到着ロビー(直営)
8:30~20:00
■1階到着ロビー(代理店)
11:00~20:00
遠傳電信
■1階到着ロビー
7:00~22:00
プリペイドSIMの料金
「中華電信」「台湾大哥大」「遠傳電信」の3社が販売する旅行者向けのSIMカードの料金は以下の通りです(2023年2月21日時点)。
中華電信
※画像は中華電信 公式HPより引用
台湾大哥大
※画像は台湾大哥大 公式HPより引用
遠傳電信
※画像は遠傳電信 公式HPより引用
分かりやすいように3社の料金を一覧にまとめてみました。
3社とも商品タイプ、料金ともにほとんど違いはありません。実際に3社のSIMカードをそれぞれ使ってみましたがどれもストレスなく利用することができました。
どれを選んでも問題ないと思いますが、敢えて言うなら比較的安定感のある「中華電信」が無難ではないでしょうか。また「中華電信」はeSIMも対応しているのでeSIMで購入を希望している人にはおすすめです。
データ容量については有効期間内は使い放題のデータ容量無制限。テザリングはいずれの商品も利用可能で、5Gでは3GB(3日)、5GB(5日)、7GB(7日)と制限がありますが4Gは制限なく利用できます。
5GのSIMカードの料金
商品タイプ | 販売価格 | |||
有効期間 | 無料通話 | 中華電信 | 台湾大哥大 | 遠傳電信 |
3日 | 50元 | 500元 | 500元 | 500元 |
5日 | 100元 | 600元 | 600元 | 600元 |
7日 | 150元 | 800元 | 800元 | 800元 |
4GのSIMカードの料金
商品タイプ | 販売価格 | |||
有効期間 | 無料通話 | 中華電信 | 台湾大哥大 | 遠傳電信 |
3日 | 100元 | 300元 | 300元 | 300元 |
5日 | 50元 | 300元 | 300元 | 300元 |
5日 | 300元 | - | 500元 | 500元 |
6日 | 50元 | - | 400元 | - |
7日 | 100元 | - | 450元 | 450元 |
7日 | 150元 | 500元 | - | - |
8日 | 50元 | - | 450元 | 450元 |
10日 | 100元 | 500元 | 500元 | 500元 |
15日 | 100元 | 700元 | 700元 | 700元 |
30日 | 430元 | 1,000元 | 1,000元 | 1,000元 |
プリペイドSIMの購入方法
プリペイドSIMを購入する際に必要なものは以下の通り。
- SIMフリースマートフォン
- パスポート、及び第二身分証明書
- 現金(台湾ドル)
※台湾大哥大はクレジットカードも可。
■SIMフリースマートフォン
当然ながらSIMフリーのスマートフォン、或いはSIMロックを解除したスマートフォンを持っている必要があります。
現在販売されているスマートフォンは基本的にSIMロックはかかっていませんが、2021年10月1日より前にドコモ、au、ソフトバンクなどでスマートフォンを購入した場合、SIMロックがかかっている可能性があります。
念の為確認してSIMロックがかかっている場合には事前に解除しておくようにしましょう。
参考:SIMロック解除の手続(NTTドコモ)
参考:SIMロック解除、他社製品でのソフトバンクのご利用について確認する(ソフトバンク)
参考:SIMロック解除のお手続き(au)
■パスポート、及び第二身分証明書
購入時にパスポートと第二身分証明書を提示する必要があります。第二身分証明書は運転免許証、マイナンバーカードなどが該当します。
第二身分証明書とは、台湾移民署発行の入境証(入台証)、ビザ、観光証、居留証、国際学生証のいずれかを指します。いずれも持ち合わせていない場合には、本国で発行された本人の写真付き証明書(社会安全カード、IDカード、運転免許証など)を提示してください。
中華電信 公式HPより引用
■現金(台湾ドル)
クレジットカードが使用できない場合があるので現金(台湾ドル)を持っておく必要があります。先に外貨両替を行っておくことをおすすめします。
※中華電信ではクレジットカード、外貨(日本円)での支払いはできません。
※台湾大哥大はクレジットカードでの支払いにも対応しています。
※遠傳電信については未確認。
SIMカード購入の手続きは非常に簡単。購入したい商品を販売しているカウンターに行って希望の商品を伝えます。後はパスポートや身分証明書などを提示して書類に必要事項を記入すればOK。
たいていの場合スタッフがSIMの設定からネット接続の確認まで行ってくれます(自分が購入したときは3社ともスタッフが設定してくれました)。
KKdayで事前予約も可
「中華電信」「台湾大哥大」「遠傳電信」いずれのプリペイドSIMもオンライン旅行予約サイト「KKday」から事前に予約を行って現地の空港で受け取ることができます。
「KKday」で購入する場合、支払いはオンラインで行われます。特に「中華電信」は現地の空港で直接購入すると現金での支払いとなる為、事前予約することで貴重な現金を減らすことなくプリペイドSIMを手に入れることができるというメリットがあります。
※受取りのカウンターは直営ではない場所の場合もあるので「KKday」のサイトで要確認。
中華電信
3日通、5日通、6日通、7日通、8日通、10日通、15日通、30日通などのタイプから選択可能。
●KKday 中華電信プリペイドSIMカード4G(台湾の空港で受取)台湾大哥大
3日通、5日通、6日通、7日通、8日通、10日通、15日通、30日通などのタイプから選択可能。
●台湾大哥大プリペイドSIMカード4G(台湾の空港で受取)遠傳電信
3日、5日、7日、8日、10日、15日、30日などのタイプから選択可能。
●遠傳電信プリペイドSIMカード4G(台湾の空港で受取)有効期間超過後について
通常、プリペイドSIMはリチャージを繰り返すことで何度も使用できるのですが、台湾の空港で販売されている旅行者向けのプリペイドSIMは有効期間を過ぎるとリチャージすることも不可能となり、その後は一切使用できません。
再度台湾を訪れる予定があるなどの理由からSIMカードを継続して使用したい場合は、旅行者向けの商品ではなく通常の店舗で販売されているプリペイドSIMを購入することをおすすめします。
その他の空港について
桃園国際空港以外でのプリペイドSIMの購入については下記記事を参考にしてください。