海外旅行へ出かけたときも現地でネット接続したいのは当然ですよね。今では海外用のWiFiルーターをレンタルしたり、現地のプリペイドSIMを購入したり、いろいろな選択肢がありますが国内で大手通信キャリアのブランドを使っているのであれば国際ローミングサービスが利用できます。普段使っているスマホをそのまま持って行くだけで使えるのが便利なところですね。
というわけでここではドコモのブランドであるahamoのスマホを海外で利用する方法について解説したいと思います。
参考:ahamo(公式)
目次
ahamoの基本情報
ahamoの料金プランはとてもシンプルで1つだけです。月額料金やデータ容量は以下のようになっています。
参考:ahamo(公式)
月額料金 | 2,970円 |
データ容量 | 20GB |
国内通話料金 | 5分無料(超過後:22円/30秒) |
ahamoを海外で使う
ahamoのスマホを海外で使う場合、申し込みは不要です。また追加料金も必要ありません。
スマホをそのまま渡航先へ持って行って「データローミング」をONにするだけで利用することができます。
使用したデータ通信量は料金プランの月間データ容量である20GBから消費されることになるので、日本で使っているのと同じ感覚で利用することになりますね。
対応地域
ahamoを海外で利用する場合、82の国・地域でデータ通信を行うことが可能(2021.10.23現在)。台湾でも利用可能です。
■北米(グアム・サイパン・ハワイ含む)
- アメリカ(本土)
- アラスカ
- カナダ
- グアム
- サイパン
- ハワイ
■アジア
- インド
- インドネシア
- カンボジア
- シンガポール
- タイ フィリピン
- ブルネイ
- ベトナム
- マカオ
- マレーシア
- ミャンマー
- ラオス
- 韓国
- 香港
- 台湾
- 中国
- バングラデシュ
■オセアニア
- オーストラリア
- ニュージーランド
- フィジー
- ナウル
■ヨーロッパ
- アイルランド
- アゾレス諸島
- アンドラ
- イギリス
- イタリア
- エストニア
- オーストリア
- オランダ
- カナリア諸島
- キプロス
- ギリシャ
- クロアチア
- サンマリノ
- スイス
- スウェーデン
- スペイン
- スペイン領北アフリカ
- スロバキア
- チェコ
- デンマーク
- ドイツ
- トルコ
- ノルウェー
- バチカン
- ハンガリー
- フィンランド
- フランス
- ブルガリア
- ベルギー
- ポーランド
- ポルトガル
- マディラ諸島
- モナコ
- ラトビア
- リトアニア
- リヒテンシュタイン
- ルーマニア
- ルクセンブルク
- ロシア
■中南米
- 米領バージン諸島
- プエルトリコ
- ブラジル ペルー
- メキシコ
- チリ
- エクアドル
■中東
- カタール
- オマーン
- イスラエル
- ヨルダン
- サウジアラビア
■アフリカ
- エジプト
- モロッコ
- 南アフリカ
- レソト
利用手順
特に手続きの必要はなく、現地でスマートフォンの「データローミング」をONにすればネット接続することができます。
※データローミングの設定(例:iPhoneの場合)
「設定」>「モバイル通信」>「通信のオプション」>「データローミング」>「ON」にする。
20GBを超過した場合
20GBあれば海外旅行中のネット接続にはじゅうぶんだと思いますが、タイミングによってはデータ容量を超過してしまうことも考えられます。
例えばデータ容量が残り少なくなってきた月末などに出発した場合は、海外滞在期間中に20GBを超過するということもあるでしょう。
しかし、月間利用可能データ容量である20GBを超過した場合でもその後の対応は国内と同様で、通信速度が送受信最大1Mbpsに制限されます。またデータ容量を追加購入(1GB:550円)することで速度制限は解除されます。
最大1Mbpsでも通常の利用であればおそらくそれほど不便はないと思います。どうしても速度制限を解除したい場合は550円(1GB)で追加購入すればよいので安心ですね。
参考:ahamo(公式)
注意点
15日経過後は速度制限
海外で最初にデータ通信を利用した日(日本時間)を起算日として、15日経過後の日本時間0時以降に海外では通信速度が送受信最大128kbpsに制限されます。
この速度制限はデータ容量を追加購入しても解除されることはありません。日本に帰国してデータ通信を行うまでは制限が課されたままとなります。
数泊程度の一般的な海外旅行の場合は関係ありませんが、長期で滞在する人は注意が必要。15日経過後は別のネット接続方法を検討した方がいいかもしれませんね。
ドコモの対応エリアとは異なる
ahamoはドコモのブランドですが、海外データ通信サービスにおける対応エリアはドコモの他の国際サービスとは異なります。
下表のようにドコモに比べてahamoの方が対応エリアが少なくなっています(2021.10.23現在)。ahamoも主要エリアはほとんど対応している(日本人が渡航する国の95%をカバー)ようですが「ドコモが対応していたからahamoも・・・」と思い込まず、事前に確認しておくようにしましょう。
ahamo | 82の国・地域 |
ドコモ:海外パケ・ホーダイ | 231の国・地域 |
ドコモ:パケットパック海外オプション | 231の国・地域 |
ドコモの海外パケット定額サービスは利用不可
ahamoはドコモのブランドですが、ドコモが提供している海外パケット定額サービスの「パケットパック海外オプション」「海外パケ・ホーダイ」は利用することができません。
ahamoを海外で利用する場合はahamoが提供する海外データ通信サービスのみ利用することが可能です。