初めての台湾旅行、楽しみですよね! 自分も人生で初めて台湾へ行ったときは、まだ知らない台湾グルメや台湾の街並みを想像してワクワクしたのを覚えています。
それと同時に「見知らぬ国へ初めて出かける」という不安も多少はあったので色々と情報収集を行いました。最近では海外と言えどあらゆる情報がネットをはじめとしたメディアに溢れているので非常に便利ですね。
しかし情報が多過ぎるというのもちょっと考えもので、自分に必要な情報のみを選別するのはなかなか大変です。そこで初めて台湾旅行へ行くという方に向けて出発前の準備~到着後にすることをまとめましたのでぜひ参考にしてください。
出発前の準備~到着後の流れ
ここでは台湾旅行へ出掛ける人の多くが利用するであろう桃園国際空港へ到着~台北市内へ移動、という場合について解説したいと思います。おそらく初めて台湾へ行くという人のほとんどはこのケースに該当するのではないでしょうか。
出発前
- パスポートの取得
- 航空券を購入
- ホテルの予約
- 海外旅行保険に加入
- オンライン入国申請
- VJW(Visit Japan Web)登録
- プリペイドSIMの予約(必要であれば)
- レンタルWiFiの申し込み(必要であれば)
- お金の準備
- 持ち物チェック
到着後
- 飛行機を降りてから入国審査まで
- 入国審査
- 受託手荷物受け取り
- 外貨両替(日本円⇒ニュー台湾ドル)
- 悠遊カード購入
- SIMカード購入(必要であれば)
- 台北市内へ移動
出発前
パスポートの取得
これはもう当然。パスポート(旅券)がなければどうしようもありません。言うまでもなく準備できている人がほとんどだと思いますが、もしまだ持っていないのであれば余裕を持って取得しておきましょう。
参考:パスポート(旅券)に関すること(外務省)
航空券を購入
日本から台湾へは以下のような航空会社が就航しています。
フルサービスキャリア
- ANA (全日空)
- JAL(日本航空)
- チャイナエアライン(中華航空)
- エバー航空(長榮航空)
- キャセイパシフィック航空(國泰航空)
- スターラックス航空(星宇航空)
LCC(格安航空会社)
- ピーチ・アビエーション(Peach Aviation)
- ジェットスター・ジャパン(Jetstar Japan)
- タイガーエア台湾(臺灣虎航)
- スクート(Scoot)
航空券を購入する方法は大きく分けると以下の3通り。
- 旅行代理店(店頭またはウェブサイト)で購入
- 航空会社のHPから直接購入
- 予約サイト(比較サイト)で購入
それぞれメリット・デメリットがあるので自分にあった方法で航空券を購入しましょう。
■旅行代理店(旅行会社)で予約
昔ながらの購入方法。スタッフのアドバイスを受けながら話を進めることができるので海外旅行経験の浅い人でも安心して手続きが行えます。また同時にホテル予約なども行うことが可能です。
メリット
- 具体的なスケジュールが決まっていない段階でも相談に乗ってくれる。
- さまざまな希望に合わせてアドバイスしてもらえる。
- 必要な手続きを代行してくれるので安心感がある。
- 同時にホテル予約なども行うことができる。
デメリット
- 他の方法に比べてチケット代金が割高。
店舗まで出向いて直接やり取りしなくてもよい、というのであれば旅行代理店のウェブサイトを利用して航空券を購入することも可能です。海外航空券を扱う国内の主な旅行代理店(旅行会社)には以下のような業者があります。
■航空会社のHPから直接購入
航空会社のHPから直接に購入することができます。旅行代理店や予約サイトを通さず直接チケットを手配するので比較的割安で購入しやすい方法です。
また航空会社が独自に行うキャンペーンを利用することができるのでさらに低価格でチケットを購入できる可能性があります。特にLCCの場合は破格の値段設定になることもあります。
メリット
- 他の方法に比べてチケット代金が割安。
- 航空会社独自のキャンペーンが利用できる。
デメリット
- 他の航空会社との比較を自分で行う必要がある。
- 全ての手続きを自分で行わなければならない。
■予約サイト(比較サイト)で購入
予約サイト(比較サイト)を利用してチケットを購入する方法。出発地・到着地を設定すれば各航空会社の料金を比較して最も安いチケットを選ぶことができるのが便利です。
またさらに複数の予約サイトのチケット代金を比較するサイト(比較サイト)もあるので利用すると割安なチケットを見つけやすくなります。
メリット
- 複数の航空会社や予約サイトのチケット代金を比較してくれるので便利。
デメリット
- サイトによって各種条件(手数料、キャンセル条件など)が異なるので注意が必要。
主な予約サイト(比較サイト)として以下のようなサイトがあります。
ホテルの予約
ホテルの予約にはホテル予約サイトを利用すると便利です。ホテル予約サイトには以下のようなものがあります。
海外旅行保険に加入
必須ではありませんができれば海外旅行保険には入っておきたいところ。台湾は比較的治安がよい方ですがどんな予想外のトラブルに巻き込まれるか分かりません。念のため加入しておくことでより安心して旅行を楽しむことができるでしょう。
※2023年3月20日を以て水際対策(自主防疫)は撤廃されました。
また現在(2022.12.17現在)台湾では新型コロナウイルスの水際対策の一環として入国後の自主防疫期間が設定されており、この間に感染すると思わぬ負担が発生する可能性があります。補償対象に新型コロナウイルスも含まれる海外旅行保険もあるので検討してみるとよいでしょう。
※新型コロナウイルスの補償対象範囲、補償有無は今後の新型コロナウイルス感染症の法的な位置付けや感染状況によって変更される可能性があるので各社の最新の情報を参照してください(2022.12.17現在)。
- 海外旅行保険たびとも(エイチ・エス損保) ※新型コロナウイルス補償対象
- ソニー損保 ※新型コロナウイルス補償対象
- 新・海外旅行保険 off!(オフ)(損保ジャパン) ※新型コロナウイルス補償対象
- t@bihoたびほ(ジェイアイ傷害火災保険) ※新型コロナウイルス補償対象
また、海外旅行保険が付帯されたクレジットカードもあります。持っていれば出発前に特に申し込みする必要もないので便利です。
クレジットカードに付帯された海外旅行保険には自動付帯と利用付帯があります。自動付帯はクレジットカードを持っているだけで保険が適用され、利用付帯は海外旅行における航空券代やツアーの代金などクレジットカードで支払った場合に保険が適用されます。
海外旅行保険付帯のクレジットカードには以下のようなものがあります。
オンライン入国申請
通常、入国審査の際に入国カードを提出するのですが、事前にオンライン入国申請を済ませておくと入国カードを記入する必要がないので便利です。
入国カードは台湾行きの機内で1人1枚配られます。入国審査までに記入して(だいたい機内で記入を済ませます)おく必要があるのですが、オンライン入国申請を行えばこの手間が省けます。
VJW(Visit Japan Web)登録
VJW(Visit Japan Web)とは日本入国時における手続き(検疫(ファストトラック)、入国審査、税関申告)を事前にWEBで登録することができるサービスです。
事前に登録しておくことで日本入国(帰国)の際、スマートフォンでQRコードを表示してスムーズに手続きを行うことができます。逆に登録していなかった場合、帰国時の手続きに非常に時間がかかる可能性があります。
帰国までに登録しておけば問題無いのですが、旅行中は楽しさのあまりついつい後回しになって帰国直前に慌てて登録する、ということになりがちなのでなるべく出発前に済ませておくことをおすすめします。
プリペイドSIMの予約(必要であれば)
SIMフリーのスマホを持っているのであれば現地でのネット接続手段としてプリペイドSIMを利用するのがおすすめ。3日間(300元)、5日間(300元)、7日間(450元)・・・といった内容の旅行者向けの商品が販売されています。
プリペイドSIMは台湾の空港で販売していますが、オンライン旅行予約サイト「KKday」から事前に予約を行って到着後に空港で受け取ることも可能です。
中華電信、台湾大哥大、遠傳電信という台湾の大手通信キャリア3社が有名ですが、安定感があり販売箇所も多い中華電信が最も無難でしょう。
中華電信 | 中華電信プリペイドSIMカード4G(KKday) |
台湾大哥大 | 台湾大哥大プリペイドSIMカード4G(KKday) |
遠傳電信 | ・遠傳電信プリペイドSIMカード4G(KKday) |
レンタルWiFiの申し込み(必要であれば)
現地でネット接続を行う手段として海外用のレンタルWiFiを利用するのであれば出発前に申し込みを済ませておきましょう。
どちらかというとプリペイドSIMの方が割安なのですが「SIMフリースマホを持っていない」「使いこなす自信がない」といった場合にはレンタルWiFiも有効な手段の1つです。
おすすめなのはデータ容量無制限、且つ利用料金の安い「SakuraMobile」「台湾データ」「ラッキーWiFi」の3つ。
SakuraMobile
申込みサイト | 【SakuraMobile海外Wifi】 |
料金(1日あたり) | 680円 |
データ容量 | 無制限 |
受取 | 有料 |
返却 | 無料 |
台湾での通信事業者 | Chunghwa Telecom(中華電信) |
・現地(桃園空港、松山空港)での受取・返却が可能。
・現地(桃園空港、松山空港)での受取の場合は受取手数料が無料。
・一部国内の空港での受取りが可能(返却は不可)。
・最大5台まで同時接続可能。
・国内受取りの場合は受取手数料1,100円が必要。
台湾データ
申込みサイト | 台湾データ |
料金(1日あたり) | 790円 |
データ容量 | 無制限 |
受取 | 無料(*1) |
返却 | 無料(*1) |
台湾での通信事業者 | Taiwan Mobile(台灣大哥大) |
・受取・返却の送料(1,100円)が無料(キャンペーン中 2023.2.8現在)。
・最大5台まで同時接続可能。
・一部空港での受取りが可能。
・羽田空港で受取りの場合、往復送料とは別に事前に受取手数料500円が必要。
・羽田空港での受取りが22時を過ぎた場合、別途深夜受取手数料200円が必要。
ラッキーWiFi
申込みサイト | ラッキーWiFi |
料金(1日あたり) | 550円 |
データ容量 | 無制限 |
受取 | 有料 |
返却 | 有料 |
台湾での通信事業者 | 不明 |
・一部国内の空港内郵便局での受取りが可能。
・最大10台まで同時接続可能。
・空港内郵便局での受取りの場合、受取可能時間に制約(営業時間内など)あり。
・受取りの送料は届け先によって異なる。
・返送用封筒(オプション)利用の場合、返却はレンタル終了日にポスト投函する必要あり。
お金の準備
日本円から台湾の通貨「ニュー台湾ドル(台湾元)」への外貨両替は現地に到着してから行うのがおすすめです。出発前に空港で外貨両替を行うこともできますがレートが悪いのであまりおすすめしません。必要な現金(日本円)を準備しておきましょう。
また、現金だけというのは心もとないのでクレジットカードやプリペイドカードを持っておくとよいでしょう。できれば万が一のことを考えて2枚以上持っておくと安心ですね。
持ち物チェック
出発前に持ち物を再度チェックしておきましょう。リストにまとめておくと確認漏れがないのでおすすめです。
台湾到着後に行うこと
飛行機を降りてから入国審査まで
到着後、飛行機を降りた後は入国審査まで歩いて移動します。途中、アフリカ豚コレラ対応の識別カードを渡されたり、新型コロナウイルス対策の抗原検査キットをもらったりなどありますが、基本的には流れに沿って移動すれば問題ありません。
入国審査
入国審査では審査官にパスポートと入国カードを提示します。ただし事前にオンライン入国申請を行っている場合は入国カードの提示は不要です。その場合、入国カードについて特に何も聞かれることはありませんが、万一提示を求められたらオンライン入国申請を済ませている旨を伝えれば問題ありません。
オンライン入国申請を行っていない場合は機内で記入した入国カードを提示しましょう。記載方法については下記記事を参照してください。
受託手荷物受け取り
入国審査を終えたら手荷物受取場へ進み(手荷物を預けている人は)受託手荷物を受け取って到着ロビーへ出ます。
外貨両替(日本円⇒ニュー台湾ドル)
外貨行替は空港の両替所、街中の銀行や郵便局(一部)で行うことができますが基本的には到着時に空港で両替しておくことをおすすめします。もし滞在中に現金が足りなくなりそうであれば銀行や郵便局を利用するとよいでしょう。
下図は桃園国際空港第1ターミナルの両替所(臺灣銀行)。手荷物受取場所から到着ロビーに出る直前にあります。到着ロビーに出てからもいくつか両替所があります。また、外貨自動両替機もあるので利用するとよいでしょう。
悠遊カードを購入
悠遊カード(悠遊卡)というのは台湾の交通ICカードで、日本のSuicaのようなものだと思っていただければ分かり易いと思います。持っているととても便利なので到着時に空港で購入しておくことをおすすめします。
台北MRT、新北MRT、桃園MRT、台中MRT、高雄MRT、台鉄(台湾鉄路)、バスなどあらゆる公共交通機関で利用できる他、YouBikeをはじめとするレンタサイクル(登録が必要)や電子マネーとしてコンビニエンスストアなどで買い物することもできます。
購入するには100元(これはチャージされない)支払う必要がありますが利便性を考えると購入しておく方がよいでしょう。特に台北や高雄ではMRTに乗る機会が多いと思います。悠遊カードを持っていないと乗車の度に「トークン」を購入する必要があるのでちょっと煩わしいですね。
空港では第1ターミナル、第2ターミナルともに到着ロビーを出たところにあるサービスカウンターで販売しています。空港で買いそびれた場合はMRT各駅のインフォメーションやコンビニエンスストアなどでも購入することができます。
※下図 写真上:第1ターミナル、写真下:第2ターミナル
購入する際は同時にチャージも行うのですが、数日程度(3~4泊ほど)の滞在であればまずは400元ほどチャージしておくとよいかと思います。
その場合悠遊カードの代金100元+チャージ額400元なので合わせて500元支払うことになります。空港~台北市内の往復(バスまたはMRT)で280~300元ほど必要なので、差額の200~220元が滞在中に使えることになります。
もちろん滞在期間によってチャージ額は調整すればよいでしょう。残額が少なくなってきたらMRT各駅に設置されたチャージ機やコンビニなどでチャージすることができます。
SIMカード購入(必要であれば)
空港では台湾の通信会社が旅行者向けのプリペイドSIMを販売しています。台湾滞在中にプリペイドSIMを利用してのネット接続するのであれば各社の販売カウンターで購入することができます。
桃園国際空港では、台湾の3大通信キャリアである中華電信(China Telecom)、台湾大哥大(Taiwan Mobile)、遠傳電信(Far Eastone)の他、亞太電信(Asia Pacific Telecom)、台湾之星(T Star)などの販売カウンターがあります。
空港から台北市内への移動
空港から台北市内への移動はバスかMRT(桃園MRT空港線)がメイン。バスは行先で数社ある中から選ぶことができますが1番おすすめなのは國光客運の台北駅行き(1819線)、またMRTでは快速列車(直達車)を利用するのがおすすめです。
※現在(2022.12.17現在)、新型コロナウイルスの影響によりバス、MRTともに減便して運行しているようです。
桃園MRT空港線(直達車) | 國光客運(1819線) | |
運賃 | 150元 | 140元(往復券260元) |
所要時間 | 約35分〜37分 | 約50分~55分 |
運行間隔 | だいたい15分おき | 10分おき (深夜は30分~60分おき) |
運行時間 | 台北行き始発:06:06 台北行き最終:23:35 |
24時間 |
バス、MRTどちらも一長一短ありますがそれぞれ以下のような点を注意しておきましょう。特に桃園MRT台北駅と台北MRT台北駅はかなり距離が離れています。台北駅到着後すぐに台北MRTに乗り換える場合、それほど急がないのであればバスの方がおすすめです。
桃園MRT空港線
到着場所(桃園MRT台北駅)が台北MRT台北駅からやや距離がある。
國光客運(1819線)
時間帯によっては渋滞の影響を受ける場合がある。
その他知っておくと便利なこと
上記で解説した以外にも知っておくと便利なことがあるので参考にしてください。
コインロッカーなど荷物預けができる場所。チェックイン前、チェックアウト後などに利用すると便利。
台湾の美味しいものをいろいろとお土産に持ち帰りたいところですが肉製品の日本への持ち込みには注意が必要です。
台湾で買い物をすると当然ながらレシートをくれるのですが捨てるのはちょっと待った!
台湾で使えるさまざまなアプリ。インストールしておくと何かと便利です。