※2023年3月20日を以て水際対策(自主防疫)は撤廃されました。
台湾では2022年9月29日から対象国に対する90日以内の短期滞在ビザ免除措置を再開。また2022年10月13日以降は水際対策が大幅に緩和され、入国に関してはほぼコロナ前の状態に戻っています。
台湾へ渡航するにあたり入国前に必要な準備は何か、また現在の入国の様子はどうなっているのか、など実際に台湾へ行って確認してみましたので報告したいと思います。
※本記事は2022年11月28日現在の情報をもとに記載しています。
※2023年2月7日更新
目次
10月13日より水際対策を大幅に緩和
台湾では10月13日から水際対策が大幅に緩和され入国後の隔離は撤廃されています。ただし入国後7日間(入国日を0日目とする)の自主防疫期間が設けられていて、この期間中は条件付きで外出することが可能となっています。
自主防疫の詳しい内容については下記記事を参考にしてください。
※2023年2月7日より水際対策(自主防疫)がさらに緩和されました。詳細については下記記事を参照してください。
※2023年2月7日更新
入国前の準備
新型コロナに関連すること
現在、台湾入国前の準備において新型コロナに関することで必要なのは自主防疫の要件を満たすホテルの予約のみです。
自主防疫期間中は原則として1人1室(独立したトイレ・浴室付き)の条件を満たす個室を有する自宅、親族・友人宅、或いはホテルが滞在場所として認められています。
その為この条件を満たすホテルを予約しておく必要があります。バス・トイレが共有のホステルなどは滞在場所として不可なので注意しましょう。
また、必須ではありませんが海外旅行保険に加入しておくことをおすすめします。現地で新型コロナに感染して陽性となった場合は帰国スケジュールを変更する可能性がある為、想定外の費用が発生する恐れがあります。
入国の準備とは別の話しとして、入国前14日以内に感染の症状の疑いがある場合は入国時にCDC(疾病管制署)のスタッフに報告する必要があります。スタッフの評価に従って空港で唾液PCR検査を受けるなどの可能性があり結果によっては隔離となる可能性がある為、該当する場合は渡航は控える方が無難と言えるでしょう。
ここではこの条件に該当しないケースにおける台湾入国について話を進めていきます。
上記以外で入国前に必要な準備は航空券の予約、オンライン入国申請(必須ではないがおすすめ)などコロナ前と同様です。
また、台湾入国とは関係ありませんが、日本帰国時の準備としてVJW(Visit Japan Webサービス)の登録を済ませておくことをおすすめします。
台湾入国についてよくある疑問
現在の台湾入国についてよくある疑問点をまとめてみましたので参考にしてください。
・ビザが必要なのか?
日本人の場合90日以内の短期滞在であればビザは不要です(コロナ前と同様)。
・入国後の隔離はあるのか?
ありません。
10月13日以降は隔離は撤廃されています。
・自主防疫期間(7日間)未満の日程での滞在は可能なのか?
可能です。
滞在中は最低限7日間の自主防疫期間が課されるということなので自主防疫期間中に帰国して問題ありません。
・ワクチン未接種でも入国可能か?
可能です。
台湾入国においてワクチン接種の有無は問われません。
・入国前に「入国検疫システム(入境檢疫系統:Quarantine System for Entry)」の申請が必要か?
不要です。
入国検疫システムの申請は既に廃止されています。
・入国時にSIMカードを購入しなければならないのか?
必須ではありません。
ただし何らかの通信手段を確保しておくことをおすすめします。
台湾到着後~入国までの流れ
実際の入国時の様子を解説します。台湾到着後、飛行機を降りてから入国するまでの流れは以下のようになっています。
※桃園国際空港 第1ターミナルの場合
- 識別カード(アフリカ豚コレラ対策)を受け取る(日本からの入国の場合)
- 簡易抗原検査キットを受け取る
- 識別カード(アフリカ豚コレラ対策)回収
- 入国審査
- 受託手荷物の受け取り
- 税関申告(必要な場合のみ)
識別カードを受け取る
飛行機を降りた後ボーディングブリッジを渡ったところで識別カードを受け取ります(日本からの入国の場合)。
これはアフリカ豚コレラにおける対策であり新型コロナとは関係ありません。入国審査の手前で回収されるので失くさないように持っておきましょう。
簡易抗原検査キットを受け取る
ボーディングブリッジを渡り空港施設内に入った後しばらく歩きます。
途中このような立て看板が何ヶ所か置いてありますが、これは自主防疫期間中に行う抗原検査についての説明。QRコードを読み取ると詳細が記載されたサイトにリンクします。検査についての説明の動画も観ることができるので参考するとよいでしょう。
参考:旅客來臺 COVID-19入境檢疫及醫療資訊網
もうそろそろ入国審査という手前で入国者に簡易抗原検査キットを配っています。
ここで4回分の簡易抗原検査キットを受け取ります。自主防疫期間中に外出するには2日以内の陰性結果が求められるのでこの簡易抗原検査キットを使って自分で検査を行います。
こちらの紙には先ほどの立て看板と同じ内容が記載されています。
識別カード回収
入国審査の直前で飛行機を降りた直後に受け取った識別カードを回収されます。識別カードを持っている場合は緑のレーンへ進みましょう。
スタッフに識別カードを渡します。識別カードを持っている(緑のレーン)場合はこの後特に検査の必要はなくそのまま入国審査へ進みます。
入国審査
入国審査ではパスポートと入国カードを審査官に提示します。事前にオンライン入国の申請を行っている場合は入国カードの提示は不要です。
また常客証を持っている(保有するには条件あり)場合は別のレーンから入国審査を受けることが可能で、迅速に通過することができるので便利です。
受託手荷物受け取り・税関申告
入国審査通過後は受託手荷物を受け取り(預けている場合)、税関申告(必要は場合のみ)を行います。
無事入国することができました。
ホテルまでの移動、その後の行動について
この後はホテルへ移動することになるのですが、今すでに自主防疫期間ということになっており、この後の行動は自主防疫のルールに従うことになります。
公表されている情報ではどう判断すればよいのよく分からない点がいくつかあったので、入国の際に職員の方に確認してみました。正直2番目と4番目の回答は意外でしたね。
■空港到着後、ホテルへ移動する前に検査は必要か?
不要
■ホテル到着前に飲食店など立ち寄ってよいのか?
OK
■ホテル到着後、同日中に外出する場合には検査が必要なのか?
必要
■ホテルの部屋を出てホテル内(ロビーや売店など)を移動する場合も検査が必要なのか?
不要
■陰性だった場合の検査キットは破棄してよいか?
OK
まとめ
入国時の様子は動画でも公開しているので参考にしてください。
以上のように台湾の入国はかなりシンプルになっています。コロナ前とほぼ変わらない状況まで戻っているといってよいでしょう。
まだ人が少ないせいもあるかもしれませんが、実際飛行機を降りてから入国完了するまでものの10分程度でした。
ただし、入国後は7日間の自主防疫期間があるということは必ず頭に入れておきましょう。
自主防疫期間中に外出をする場合、簡易抗原検査キットによる2日以内の陰性結果が求められます。陰性であれば特に問題ないのですが、陽性だった場合はかなりめんどくさいことになります。
検査で陽性の場合
・直ちに医療機関に連絡して医師の診断を受ける。
・医療機関までの移動で公共交通機関の利用は不可。
・診断の結果陽性に間違いなければ7日間の隔離となる。
・一般ホテルは宿泊不可なので退去する必要あり。
・帰国のスケジュール変更の可能性大。
といったリスクがあることはじゅうぶん理解しておきましょう。