台湾のSIMカードを使い続けるなら手機條碼を申請しよう

手機條碼という言葉を聞いたことはないでしょうか? 台湾へ何度も旅行している人はもしかするとどこかで目にしているかもしれませんね。ただ、大部分の人はあまり気に留めることなくスルーしているのではないかと思います。確かに旅行者にとって必ずしも必要というわけではないので特に気にする必要はないのですが、台湾リピーターであれば知っているとちょっとお得なことがあるので、今回はこの手機條碼について説明したいと思います。

手機條碼とは?

手機條碼とは言ってみれば個人IDバーコード、個人に割り当てられるバーコードで財政部(日本の財務省にあたる)に申請することによって、ひとりひとりにバーコードが割り振られます。申請するには台湾で有効な電話番号が必要なので電話番号を持っていない旅行者などは通常申請できないのですが、台湾のプリペイドSIMを購入すれば電話番号が手に入るので申請することが可能となります。

手機條碼のメリットは?

この手機條碼でいったい何ができるのかというと、台湾で買い物をした時のレシートの受け取りの際に利用することができます。

例えばコンビニなどで買い物をして支払をする際、このバーコードを読み取ってもらうと、紙のレシートが発行されることなく個人IDに電子データとして蓄積されます。台湾通の方ならご存知のように台湾のレシートはくじになっているのでレシートは大切に持っておく必要があるのですが、手機條碼を使えば大量のレシートを保管するわずらわしさから解放されるというわけです。

また、これは我々旅行者に大いに関係あることなのですが、オンラインで買い物をしたときにも利用できる場合があります。例えば既に台湾のSIMを保有している人が次回の台湾旅行の際に再びSIMのプランを購入することがありますよね。大抵はオンラインで購入すると思いますが、そのときレシートの受け取りをどうするかを問われるのですが、手機條碼を使って受け取りができる場合があります(出来ないケースもあり)。手機條碼を持っていなければ台湾に住んでいない限り受け取りができない(その場合寄付するなどの選択をします)ので、持っていればお得ということになります。

手機條碼の申請方法

以下の手順で手機條碼の登録を行います。途中SMS(ショートメッセージ)を受信する工程があるので台湾滞在中に行う必要があります。【手順1
まず下記の財政部の手機條碼申請用のサイトへアクセスします。
参考:手機條碼申請(財政部電子發票整合服務平台)

手順2
申請」をクリックします。

手順3
メッセージが表示されるので「確定」をクリックします。

手順4
下記の必要事項を入力して「同意並申請手機條碼」をクリックします。
〇手機號碼:SIMの電話番号
〇 EMAIL信箱:メールアドレス
〇請輸入圖形上的密碼:入力欄右に表示された文字を入力

手順5
確認メッセージが表示されるので「確認」をクリックします。

手順6
入力した電話番号に対してSMS(ショートメッセージ)が送られてくるので確認しましょう。
※SMS(ショートメッセージ)を受け取るには台湾に滞在している必要があります。

メッセージには驗證碼という4桁の文字が記載されています。

手順7
下記の必要事項を入力して「我要登入」をクリックします。
〇手機號碼:SIMの電話番号
〇驗證碼:SMSで送られてきた4桁の文字
〇請輸入圖形上的密碼:入力欄右に表示された文字を入力

手順8
手機條碼」に表示されている文字が与えられたID(バーコード)です。
※IDは「/」から始まっていると思いますが「/」も含めたものが手機條碼です。

手順9
この状態ではまだベリファイ(検証)が済んでいないのでベリファイの手続きをします。
※この手続きが本当に必要なのかイマイチよく分からないのですが、まあ行っておいた方がよいのでしょう。
「手順4」で入力したメールアドレスに財政部からメールが届いているはずなので確認します。

手順10
メールの本文の中にあるリンク「手機條碼開通頁面」をクリックします。

手順11
ベリファイ用のサイトが表示されるので下記の必要事項を入力して「開通手機條碼」をクリックします。
〇驗證碼:SMSで送られてきた4桁の文字

手順12
「已驗證(ベリファイ済み)」と表示。また申請日期に申請日が表示されています。
これで申請完了です。

手機條碼のバーコードを表示する

バーコードは財政部のサイトからも表示(印刷)することが可能ですが、レシートを管理するアプリを使用すると便利です。ここでは以前紹介した「發票+」というアプリを使って説明します。アプリの詳しい説明は下記の記事を参照してください。

手順1
まずアプリを起動します。

手順2
画面下の「手機條碼」をタップします。

手順3
下記の必要事項を入力して「送出」をタップします。
〇手機號碼:SIMの電話番号
〇驗證碼:SMSで送られてきた4桁の文字
〇圖形驗證碼:入力欄右に表示された文字を入力

手順4
バーコードが表示されます。
買い物をしたときこのバーコードを読み取ってもらうとレシートの情報が電子データとして蓄積されます。このアプリにも自動的に取り込まれます。

手機條碼を使ってみる

実店舗で買い物した場合

コンビニなどで買い物をして支払をする際に手機號碼のバーコードを使うことができます。

清算してレシートが発行されてからでは遅いので事前に手機號碼を使いたい旨を伝えましょう。バーコードを読み取ってもらうとレシートが発行されることなく清算が終了します。

手機號碼を使ったうえで紙のレシートを貰うこともできるようです。その場合は店員さんにその旨を伝える必要があります。
手機號碼が使えないお店もあります。

アプリには下のように表示されます。
1番上が手機號碼を使用したものです。「手機號碼」という表示がありますね。下の3つは紙のレシートに付いているQRコードをアプリで読み取って取り込んだものです。

オンラインで買い物した場合

下の図は台湾大哥大のプリペイドSIMにおいて計量型や日計型のプランを購入する線上儲值(オンラインリチャージ)の画面です。支払方法でクレジットカードを選択すると發票項目(レシート取得方法)で自然人憑證手機驗證愛心碼のいずれかを選ぶことになります。手機條碼を持っていれば手機驗證を選択して手機條碼(「手機條碼の申請方法」の手順8にある「/」で始まる文字)を入力することでレシートを電子情報として受け取ることができます。

ちなみに自然人憑證は台湾在住者でないと申請できないので選ぶことはできません。愛心碼はもしレシートのくじが当たったら寄付するという選択です。手機條碼を持っていない場合は必然的に愛心碼を選ぶことになります。まあ、寄付するというのもよいですね。

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