
MRT西門駅から歩いて10分弱ほどの場所にある艋舺清水巖という廟。その廟の入り口の脇に「一甲子餐飲」というミシュランビブグルマンに選ばれた超人気店があります。
このお店が有名過ぎるせいかあまり目立っていませんが廟の門を挟んで反対側にも地元住民に人気の朝ごはん屋さんがあるんですよ。
萬華小米蛋餅
出勤前のお客さんで賑わう
早朝の「艋舺清水巖」周辺の風景。これから出勤するのであろう、と思われるバイク群が目の前を通過していきます。
この光景を眺めている場所がこちら、今回朝ごはんを食べにやってきた「萬華小米蛋餅」です。
建物の角の位置、三角形のわずかな部分を利用して営業をしている小さなお店なのですが、朝早くからお客さんが続々とやってくるところを見るとかなりの人気のようです。
メニューは7種類の蛋餅、それに有糖・無糖の豆漿のみとシンプルなのですが「鴨賞蛋餅」や「打拋豬蛋餅」など独特な蛋餅があってちょっと面白い。特に「鴨賞蛋餅」はすごく気になる。
イートインするつもりだったのですが「內用」の欄がなかったので後で「內用」と書き足しておきました。
※現在(2025年4月現在)値上がりしています。また現在は外帶・內用の記入欄が新たに設けられています。後述を参照。
店員さんは一人(二人いるときもあったがこのときは一人だった)ですごく忙しそうなのでオーダーシートは記入したら順番に机の上に置いておきます(一番下へ重ねる)。
ほとんどのお客さんがテイクアウトしていきますが一応イートインスペースもあります。ただ席数はかなり少ないのでほぼ相席になるでしょう。
小スペースなので調理も一品一品こなしてるようでした。そのうえお客さんも多いので順番がくるまでけっこう待ちましたよ。
さて、ようやく自分の順番になったようなのですが、店員さんが「このメニューだれ? 內用? 內用なの?」といった感じで聞いてきました。メニューが自分のであることを確認して「內用ですよ」と伝えて特に何も問題はなかったのですが、何だったのだろう(笑)?
予想以上にボリュームあり!
注文したのは一番気になってた「鴨賞蛋餅」。それに「有糖豆漿」をいただきました。
鴨賞蛋餅(70元)、有糖豆漿(25元)
サイズ選択は無しで350gの量。ほどよい量なのではないでしょうか。
さて、メインの「鴨賞蛋餅」。タレなど調味料は置いていませんがすでに味付けしてあるとのことです。鴨賞というのはサトウキビを燻して鴨肉を燻製にしたもので宜蘭の名物として知られています。
宜蘭に行ったときに食べたことがあるのですがこれがかなり旨い。この鴨賞を使った蛋餅というのはなかなか贅沢。見るのも食べるのも初めてです。
鴨賞はけっこう惜しげもなくどっさりと入っています。他にもタマネギ、キャベツ、それに九層塔(台湾バジル)も入ってるかな。確かに何もつけずこのままでも味がしっかりついていますね。何といっても厚切りの生ハムのような旨味たっぷりの鴨賞の存在感がすごい。それに蛋餅は表面がパリッと焼かれたタイプ。クレープのようにもっちりしたタイプもありますが個人的にはどちらかというとこちらの方が好きですね。
鴨賞に気を取られていましたが蛋餅自体のボリュームもかなりあります。一品でじゅうぶんお腹いっぱいになる量ですね~。
こちらは別の日に食べた「打拋豬蛋餅」。
打拋豬蛋餅(65元)、無糖豆漿(25元)
メニューが新しくなってました。外帶・內用の欄が追加されています。それに数量記入欄が「不辣」「加辣」と分かりやすくなっている。また若干値上がりしているようです。
有糖豆漿を注文したのですが「今無い」ということで無糖豆漿をいただきました。これも美味しいですがやっぱり有糖豆漿の方が好きですね。
台湾では専ら「泰式打拋豬」というガパオライスの豚ひき肉を意味する記載でよく見かけるのですが敢えて「泰式」を外して「打拋豬」としているのでしょうか? そう考えるとガパオライスのそれとはちょっと違う味ような気がしますが・・・ 気のせいだろうか? それはともかくとしてこちらも「鴨賞蛋餅」に負けず劣らず旨いですね。
打拋豬の蛋餅は他でもたまに見かけますがここの方が断然好きです。やはり生地がよいですね。そのおかげで具の美味しさがより引き立っています。
厚みのある生地に全然負けていないこのお肉の量ですよ。今回もボリューム満点でお腹いっぱい。ごちそうさまです。
こぢんまりしたお店ですがかなりおすすめ。MRT西門駅近くに滞在するときは朝ごはんの候補に入れてみてはいかがでしょうか。
店舗情報
住所 | 台北市萬華區康定路85號 |
営業時間 | 6:30~12:30 |
休日 | 土日 |