※2023年3月20日を以て水際対策(自主防疫)は撤廃されました。
現在台湾で実施されている入国者に対する「自主防疫(0+7)」のルールが2023年2月7日より一部変更されることになりました。ここでは「自主防疫」についてどの部分が変更されるのか詳しく解説したいと思います。
なお、今後の状況次第で緩和内容などが変更される可能性もあり、また詳細な内容が改めて発表されることも考えられます。本記事は現時点での発表内容をもとに記載していますのでその点をご理解のうえ参考にしてください。
※本記事は2023年2月1日現在の情報をもとに記載しています。
現在の入国後の自主防疫について
台湾ではすでに入国における制限はほぼ以前(新型コロナ前)と同様になっています。例えばワクチン接種に関しては、接種の有無にかかわらず通常通り入国することが可能です。
ただし、現在(2023年2月1日現在)入国者全員に一律、いわゆる「0+7」と呼ばれる自主防疫期間が課されており、この期間は一定のルールに従って行動する必要があります。
現在の自主防疫のルールは以下の通りです。
・自主防疫期間は入国日を第0日目として7日間(第1日目~第7日目)。
・原則として1人1室(独立したトイレ・浴室付き)の条件を満たす個室を有する自宅、親族・友人宅、或いはホテルに滞在可能。
・重症化リスクの高い者(65歲以上、6歲以下、免疫不全及び免疫力が低下している者など)との接触は避ける。
・食事をする場合、レストラン内では1人、或いは特定の対象者と食事をすることができる。席を離れる場合、及び食事終了後はすぐにマスクを着用する。外出時に飲食する場合は一時的にマスクを着用しなくてもよいが飲食後はすぐにマスクを着用する。
・病院への付き添い、面会は禁止。緊急でない診療や検査は延期する。またケア施設(高齢者施設など)への訪問は避ける。
・入国時に配布される4回分の家庭用簡易抗原検査キットを使って自己検査を行う。
・検査のタイミングは以下。
①入国当日、或いは自主防疫第1日目。
②自主防疫期間中に外出する場合(外出前2日以内の検査陰性が求められる)。
③自主防疫期間中に症状がある場合。
・自己検査で陽性の場合は自主防疫のガイドラインに従う。
2月7日以降に変わること
この自主防疫のルールが2023年2月7日より一部変更されることになりました。変更点は以下の通り(赤字部分)です。
・自主防疫期間は入国日を第0日目として7日間(第1日目~第7日目)。
・原則として1人1室(独立したトイレ・浴室付き)の条件を満たす個室を有する自宅、親族・友人宅、或いはホテルに滞在可能。
・重症化リスクの高い者(65歲以上、6歲以下、免疫不全及び免疫力が低下している者など)との接触は避ける。
・食事をする場合、レストラン内では1人、或いは特定の対象者と食事をすることができる。席を離れる場合、及び食事終了後はすぐにマスクを着用する。外出時に飲食する場合は一時的にマスクを着用しなくてもよいが飲食後はすぐにマスクを着用する。
・病院への付き添い、面会は禁止。緊急でない診療や検査は延期する。またケア施設(高齢者施設など)への訪問は避ける。
・入国時に配布される1回分の家庭用簡易抗原検査キットを使って自己検査を行う。
・検査のタイミングは以下。
①入国当日、或いは自主防疫第1日目。
②自主防疫期間中に外出する場合(外出前2日以内の検査陰性が求められる)。
③自主防疫期間中に症状がある場合。
・自己検査で陽性の場合は自主防疫のガイドラインに従う。
変更されるのは
・入国時に配布される検査キットが4セットから1セットになる。
・検査のタイミングが「自主防疫期間中に症状がある場合」のみになる。
という2点。
2つ目の検査のタイミングの変更が実はかなり大きな意味があります。
現在、外出するには2日に1度の検査が必須である為、無症状でも陽性となった場合は一定期間隔離されるリスクがあるのですが2月7日以降は「症状がある場合」に検査すればよいのでこのリスクは大幅に軽減されます。
つまり仮に感染していたとしても(自分では分からないと思いますが)無症状であれば検査する必要がないので隔離の心配はなく、また外出することも可能なので観光を継続することができます。
なお、検査のタイミングが変更されるので検査キットの数は空港で配布される1セットでもじゅうぶんだとは思いますが、それ以上使用する場合には市販の検査キットを自分で購入する必要があります。
画像は衛生福利部 Facebookページより引用
陽性となった場合の対処は今まで通り
自主防疫期間中の自己検査により陽性となった場合の対応はこれまでと変わりません。詳しくは下記記事を参考にしてください。
考察
現在は外出する為に検査による陰性結果が要求されていたので自主防疫期間中は抗原検査キットによる自己検査が実質的に必須の状態です。
その為、無症状であるにもかかわらず陽性となった場合のリスクが大き過ぎて「まだ行くのは止めておこうかな・・・」と考えていた人が多いのではないでしょうか。
2月7日以降は自己検査のタイミングが「症状が有る場合」に変更されるので、このリスクは大きく軽減することになります。無症状であれば自主防疫期間中でも1度も検査することなく過ごすことも可能となります。
依然として宿泊施設の条件(風呂、トイレが共有のホステルなどは不可)やマスク着用に関するルールなどは残っていますがこれまでよりぐっと渡航しやすくなると思います。