ここ数年で大ブレイクした台南。台北と対照的なスローな雰囲気、街中に溢れる美食の数々、印象的な古い街並みなど台南の持つ魅力が多くの人を魅了して今や台北に次ぐ人気観光地になってしまいました。この記事を読んでいる人の中にも台南旅行を計画中の人がいるのではないでしょうか。さて、そんな魅力溢れる台南に滞在するなら「宿泊」そのものから楽しみたいものです。台南という街のもつ雰囲気を余すところなく味わうならホテル選びから手を抜かずに始めましょう。
台南に行くならやっぱりおしゃれなリノベ民宿!
台湾の京都とも言われる台南には廟をはじめとする古跡や古い建物が数多く残っています。そんな古民家や古ビルを利用したカフェやお店がもともとよく見られたのですが、ここ数年巻き起こっている空前の台南人気の影響もあってかリノベカフェ、リノベ民宿が大ブーム。数も増えればクオリティも上がってくるもので、今や台南には古さを活かした魅力的な民宿やB&Bがたくさん誕生しています。
台南に行くのならやっぱりリノベ民宿に泊まらない手はありません。ホテルに泊まるのは違いのんびりとマイペースに過ごすことができ、台南の日常を身近に感じることができる絶好のチャンスです。というわけで台南のリノベ民宿の中から特におすすめの8軒を厳選してみました。
シェンノン147ホステル(神榕147民宿)
台南の人気観光スポットとして知られる「神農街」の最も西側、開基藥王廟近くにある老房子をリノベーションしたホステル。1階がカフェ、2階以上が宿泊施設となっている。建物に密着して生えているガジュマル(榕樹)は壮観。実は「神榕147民宿」という名前の由来にもなっており建物の内部にまで侵入しているんですよ。
The Retro Tai-Pan(嘉旅館)
台南の人気観光スポット「河樂廣場」の近くに2021年にオープン。台南では1970年代に縫製産業が活況を呈していましたが、その当時の縫製工場であった建物をリノベーションしたホテル。当時の雰囲気や装飾を可能な限り温存しながらスタイリッシュなデザインを実現しています。徒歩圏内には國華街や保安路のグルメスポットがあり活動の拠点とするにはピッタリのホテルです。
IsShoNi House(一緒二咖啡民居)
民生路×康樂街の近くにある古民家をリノベーションしたゲストハウス。緑に囲まれた白い外観が印象的な建物の1階部分は「一緒二咖啡 Cafe Isshoni」というカフェとして営業しています。のんびりとしてアットホームな雰囲気はまさに台南ならでは。一味違った滞在スタイルを楽しむにはピッタリです。ちなみに「一緒二」は日本語の「いっしょに」から。
スロータイナンホームステイ(慢步南國 台南故事宿)
台南駅の後面側(成功大学側)、民族路の路地裏に建つ古ビルをリノベーションした民宿。レトロなデザインの外観が実に台南らしく、どこか懐かしい雰囲気を思わせる建物が魅力的です。駅裏とはいえ学生の多いエリアなので飲食店など豊富にあってなかなかに賑やかな場所です。
Roomi House 米宿
近年、台南で人気上昇中の新美街にお店を構えるフルーツパーラー「鳳冰果舖」のオーナーが同建物の2階で経営するゲストハウス。部屋は40㎡ほどのスーペリアクイーンルームの1室のみです。「鳳冰果舖」と同様に古民家をおしゃれにリノベーションしたいかにも台南らしいこじんまりとした宿。新美街ということでロケーションは文句なし。近くには赤崁楼、武廟、普濟殿といった観光スポット、また永樂市場や廣安宮周辺のグルメスポットも歩いて行ける範囲にあります。
小北家 XiaoBei Home
一軒家の古民家をリノベーションした民宿。1階が共有スペースで2階にゲスト用の部屋が数室あります。部屋はいずれも十分なスペースがありレトロな雰囲気に改装されています。古い建物とはいえとても清潔に保たれていて安心して過ごすことができます。永楽市場や水仙宮市場が徒歩圏内にあるというロケーションも申し分なし。台湾の日常の暮らしを身近に感じるには絶好の宿です。
天井 · 樹(アトリーウム)
西市場(大菜市とも呼ばれる)近くの路地裏にある建物をリノベーションした民宿。北欧風にデザインされた部屋は清潔で非常にクオリティが高く快適に過ごすことができます。トイレ、シャワーもしっかりと整備されているので安心。ちょっと歩けば日本でも紹介されている有名なお店が多数存在する西門市場や台南の超人気グルメストリート正興街があり、食べ歩きするにはもってこいのロケーションです。
Ho.Me-Easyhouse(荷米.輕洋樓)
赤嵌樓のすぐ近くの路地裏、新美街沿いにある古民家リノベ民宿。綺麗に改装された部屋はリラックスできるとてもアットホームな雰囲気。宿を出て民族路を右へ曲がると人気小吃店が並ぶ西門圓環。更に進むとBRUTUSの表紙を飾った永楽市場、水仙宮市場があります。宿のある新美街も近年台南で人気上昇中のエリア。新旧織り交ぜた街並みが非常に魅力的で街歩きがとても楽しい場所です。
やっぱり安心・安定のホテルに泊まりたい!
リノベ民宿も気になるけどやっぱりサービスの行き届いたホテルが安心、という人もいますよね。ホステル、B&B、リノベ民宿が目立つ台南ですがもちろん一般的なホテルもあります。近年の台南観光ブームのせいか新しいホテルも見られるようになり、設備もサービスもしっかりしたホテルもたくさんあるんですよ。それにクオリティの高さのわりに台北に比べると宿泊料金が控えめなのも嬉しいところ。というわけで、台南のホテルからおすすめの5軒を紹介します。
シャングリ・ラ ファーイースタンプラザ ホテル台南(香格里拉台南遠東国際大飯店)
台南を代表する5つ星ホテルと言えばやはりシャングリラ台南。台南駅の背後に悠然とそびえる姿は圧倒的な存在感があります。誰もが1度は泊まってみたいホテルではないでしょうか。言うまでもなく、きめ細かいサービスや設備のクオリティはトップクラスです。さすがに5つ星ホテルだけあって宿泊料金もさすがなのですが、しかし、それほど手の届かない金額というわけでもないのですよ。短期滞在のときなど1度泊まってみてはどうでしょう?
アダージョトラベル台南ルーツイン(緩慢文旅台南古根店)
西門路近くの友愛街沿いにある古いビルをリノベーションしたホテル。赤レンガをあしらったフロントや上層階にある読書スペースなどとてもスタイリッシュな印象のセンスのよいホテルです。部屋のクオリティも非常に高く、比較的新しいホテルながら人気があるのも頷けます。無料の貸自転車、気持ちの良いサンテラス、手の込んだ朝食などもポイントが高く、ここへ泊まる為に台南へ行くといっても言い過ぎではないレベルです。
ホテルブラウン チーカンブランチ(泊樂行旅 赤崁店)
赤嵌樓近く忠義路沿いにあるホテル。飾り気の無いシンプルな部屋ですがとても清潔で快適に過ごすには申し分無し。そして特筆するのは料金の安さ。このクオリティで1泊1万円以下で宿泊できるのは嬉しい。部屋も設備も簡素でいいので安く快適に滞在したい、という人にはピッタリだと思います。周囲には赤嵌樓、武廟などの観光スポットをはじめ有名な小吃店、おしゃれなリノベカフェなども多く街歩きが楽しい場所です。
FXホテル台南(富驛時尚酒店)
海安路と民生路の交差点付近にあるホテル。部屋や設備のクオリティが非常に高い割には料金は1泊1万円前後というリーズナブルなホテルです。スタッフの接客も好印象で比較的日本人観光客の利用が多いのも目立ちます。すぐ近くには台南の人気グルメストリート正興街や西市場(大菜市とも呼ばれる)もあり近場を楽しむにも絶好のロケーションです。ちなみにホテルの正面にある名東現烤蛋糕のケーキ(というよりパンのよう)はおすすめ。
常裕ホテル(Changyu Hotel)
台南駅からやや南の北門路沿いにある4つ星ホテル。メインの繁華街からはやや距離がありますが2016年の夏にオープンしたばかりの比較的新しいホテルとあってそのクオリティは申し分無し。非常にスタイリッシュなホテルで滞在が楽しくなること間違いなしです。トイレ、シャワーを含め部屋はとても綺麗なので快適に過ごせるでしょう。バイキングではなく個別に用意される朝食にもこだわりが見られます。
みんなでワイワイ楽しいホステルに泊まろう!
自分はドミトリーでも構わない、賑やかで楽しい方がいい、という人はホステルがおすすめですね。ホステルというと設備やサービスなどある程度は我慢が必要という印象がありますが、宿泊施設の数が増えて競争が激しくなるとクオリティも高くなってくるもの。今や人気爆発の台南ではレベルの高いホステルがどんどん増えています。というわけでそんな台南のホステルの中からおすすめの4軒をリストアップしました。
Journey Hostel(掘旅)
台南駅裏側エリアの民族路と育樂街の交差点にあった築40年以上の古いビルをリニューアルしたお洒落なホステル。もともと角部分がエントランスになっている五角形のビルで、これを上手く利用した外観が非常に印象的です。比較的新しいということもありホステルながらトイレ、シャワーなどの設備は非常にしっかりしています。駅裏というやや不利な立地ながらそれを感じさせない人気の高いホステルです。
ライトホステル台南(承億輕旅台南)
高雄、嘉義、花蓮にも同様のホステルを経営しているだけあって非常にクオリティの高いホステルです。特に広々とした共有スペースはとても快適。コインランドリーが完備されていたり、簡易ながら朝食が付いていたりとサービスも充実しています。海安路沿いにあり近くには熱炒(日本の居酒屋のようなお店)が多くあります。また有名なグルメストリートの保安路も徒歩圏内にあるので近場で食べ歩きが楽しめます。
UIJホテル & ホステル(友愛街旅館)
2017年にオープンしたばかりの真新しいホステル。細い路地裏にあるわりにはかなり規模が大きく、スタイリッシュというかシックというか独特の雰囲気を持っています。「Hotel & Hostel」と銘打っているだけあってドミトリーの他、プライベートルームも充実していてホテルと比べても引けを取らないほど。泊まること自体に意義を見出すことができるほど魅力的なホステルと言っても過言ではありません。
ツァオブックインホステル(艸祭Book inn)
昨年末(2017年)オープンした新しいタイプのホステル「艸祭 Book inn」。共有スペースのみならず部屋にも大量の本がぎっしりと陳列された、いわばブックホステル。実は元は台南で有名な草祭という古書店だったそうです。それでこれだけ大量な本を用意することができたわけですね・・・。本に囲まれて過ごすことができるという本好きには堪らないホステルですよ。場所も孔子廟の真向いというグッドロケーション。