小規模ながらも台湾の若者の一定のセグメントにおいて支持を集める雑誌「小日子」。台湾のライフスタイルに焦点を当てながら、さまざまで切り口で台湾の文化を紹介しています。その小日子が紙面の文字の世界からリアルの世界に進出。公館にコーヒースタンドと雑貨のお店をオープンしました。雑誌、小日子のセンスを存分に注ぎ込んだお店とあっては行かないわけにはいきませんね。今回はその小日子が手掛ける小日子商號を紹介します。
小日子商號
雑誌から現実世界へ
2012年に創刊した雑誌「小日子」。10数名ほどで構成される小さなグループが手掛け、台湾の日常の生活という観点から料理、音楽、映画、仕事、土地、人物などさまざまなテーマにスポットを当ててシンプルだけど充実したライフスタイルの紹介、提案を行っている雑誌です。
その小日子がオフィスの移転に伴ってコーヒースタンドと雑貨店をオープン。雑誌のコンセプトをそのまま体現するかのようなシンプルでスタイリッシュなお店です。
こちらはコーヒースタンド。注文カウンターの左側に小さなイートインスペースがあります。
メニューは小日子らしい文学的なネーミング
コーヒーのメニューの名前がちょっと面白いですね。
美式咖啡(カフェアメリカーノ)-無盡的黑色哀愁(終わりの無い黒い哀愁)
拿鐵(カフェラテ)-雙人舞舞舞(二人でダンスダンスダンス)
卡布奇諾(カプチーノ)-三個人的happy ending(三人のハッピーエンド)
黑糖拿鐵咖啡(黒糖ラテ)-黑,與另一種黑(黒、そしてもう一つの黒)
摩卡(カフェモカ)-挪威黑森林(ノルウェイの黒い森)
ちょっと訳があってるかは分かりません・・・(笑)
ん? もしかして村上春樹?
コーヒースタンドと紹介しておきながら、個人的にはこちらのソーダがおすすめ。新鮮なフルーツを使ったソーダは見た目にも綺麗。
台湾産の新鮮なパッションフルーツとパイナップルを使用したソーダ。パッションフルーツの果肉が入った南国らしい爽やかなジュースですね。
無限透明的黄(パッションフルーツとパイナップルのソーダ)(60元)
カウンター席とテーブル席が数席の小さなスペースがあります。
壁の「for the loser now will be later to win」という文字はボブ・ディランの名曲「The Times They Are a-Changin'」から。
お店の近くには国立台湾大学があり、学生が立ち寄ってコーヒーやジュースを買って雑談をしている様子が伺えます。
窓の向うに見えるのは小日子の雑貨店です。
小日子セレクトの雑貨、オリジナルグッズも
コーヒースタンドの向かいの建物の1階には小日子の雑貨店が入っています。雑誌の表紙を思わせるような外観が印象的ですね。
ここには誰よりも台湾をよく知る小日子ならではのセレクトによる雑貨、また小日子のオリジナルの商品などが揃っています。
台湾人デザイナーの手掛ける目目商行という眼鏡ブランド。お洒落なデザインとクオリティの高い眼鏡をリーズナブルな値段で展開しています。
台湾人兄弟によるハンドメイドのアロマキャンドルブランドEYE CANDLEの、金魚が泳ぐ姿がリアルなキャンドル。
小麦粉、もち米などの素材や製法にこだわった好米芽 Homiyaのナチュラルで健康的な麥芽糖(麦芽糖)。
tete-a-teteのちょっとインダストリアルな雰囲気のナンバー入りキャニスターセット。
こちらはお店のオリジナル雑貨。シンプルでかわいく小日子らしい世界観がよく表されていると思いますよ。
もちろん雑誌の販売も行っていて、バックナンバーも揃っていますので気になるものがあったら問い合わせてみましょう。雑誌の小日子には日本のメディアでは紹介されていないようなお店や場所を取り上げているので、貴重な情報収集ツールになるかもしれませんよ。
ちょっと喉を潤す為のコーヒースタンドとしてはもちろん、気に入った雑貨や台湾ならではのお土産を見つけるにもピッタリ。また台湾のデザインや流行といったカルチャーやライフスタイルの情報を取り入れることもできるお店ですよ。
店舗情報
住所 | 台北市羅斯福路四段52巷16弄13號 |
営業時間 | 12:30〜21:00 |
休日 | 火 |
FB | 小日子商號 |