「ジャケット買い」というのがありますよね。CDやレコードのジャケットが気に入って曲を聴かずに買ってしまうこと。自分も何度か経験がありますが「このジャケットなら良いに決まってる」という心情が働いてます。まあ、期待を裏切られたことは多々あるのですが(笑)・・・ 実はカフェや喫茶店にも似たようなことがあって、看板やロゴのデザインに一目惚れして行ってしまうということが時々あります。今回紹介するのはそんなお店です。
※「吉印」は閉店しました。
吉印
信義区のあまり観光客のいないエリア
お店はMRT永春駅近くの路地裏にある古いビルの1室です。1つ手前の市政府駅周辺は微風信義、誠品信義店、新光三越といった大型店舗や高層ビルが多くあるエリアですが、この辺りまでくると一転して庶民的な雰囲気で観光客もほとんどいません。
一目惚れしたロゴ
一目惚れしたロゴというのがこれ。お店はビルの2階にあり、1階にこの看板があります。店名が漢字の喫茶店は日本でもよくあるし‘吉’と‘印’という漢字も常用漢字ですが、何か日本と違うエキゾチックな印象を受けます。白字に赤い文字や、咖啡という文字だけ真ん中あたりで横書きになっていて、何でこんなバランスになったのか良くわかりませんが見た瞬間、もう行くしかないと思いました。
ノスタルジックというだけではない
店内は照明を抑えた落ち着いた感じで静かにコーヒーを楽しむという印象です。レトロなインテリアが配されていて懐かしい雰囲気を醸し出しているのかと思えばところどころに尖ったセンスがあり現代に連れ戻されます。決してノスタルジックというだけではない、あくまで近代の喫茶店を主張しているような気がします。
メニューにもセンスのよさが
コーヒーはシングルオリジンのハンドドリップのみです。豆は数種あるので選ぶことができます。その他、台湾茶やミルクティー、スイーツもいくつか用意されています。
單品咖啡(シングルオリジン)はバーカウンターに豆があるので飲みたいものを選びます。
單品咖啡(シングルオリジン)を注文しました。このカップがまたシブいですね。店の雰囲気に合ってます。
肯亞 PB 小圓豆(ケニア PB)(160元)
チーズケーキをいただきました。濃厚で美味しい。 カップ、お皿、スプーン、更にケーキのルックスまで派手さを抑えてこちらも店のイメージにマッチしてます。ほんとにいちいちセンスがいいですね。
重乳酪蛋糕(チーズケーキ)(130元)
あまり観光では来ない場所かもしれませんが、ちょっと足を伸ばしてみてはどうでしょうか。行く価値ありです。
店舗情報
住所 | 台北市忠孝東路五段492巷14號2樓 |
営業時間 | 14:00〜23:30 |
休日 | 火 |
HP | 吉印 |