学校が教えてくれない中国語3 扯・奧客・閃人

こんにちは。台湾にも日本の食べ放題と同じサービスをするお店があるのを知っているでしょうか。先日アップルデイリー(蘋果日報)で、新店の食べ放題レストランで起きたちょっとした事件が取り上げられていたのを見ました。今回紹介するのはその記事の中で出てきた「扯」「奧客」「閃人」。どんな意味なのでしょうか?

扯(ㄔㄜˇ:chě)

※画像は蘋果日報 appledaily.comより引用

! つまり「ありえない!」と言っていますね。扯は辞書を引くと「引く」「引っぱる」「引き裂く」「(布を)買う」「(だらだらと)しゃべる」などと説明されているのですが、それとは別に「ばかげてる!」とか「そんなバカな!」といった驚きを表すときに使われます。「怎麼可能!」(ありえない!)とか「誇張!」(めちゃくちゃだ!)などに近いと思います。

奧客(ㄠˋㄎㄜˋ:àokè)

※画像は蘋果日報 appledaily.comより引用

奧客」を初めて見たとき「オーストラリアから来た旅行客」と思ってしまいました。よく中国大陸から来た旅行者を陸客と言っているので、その感覚で捉えてしまいましたが全然違いますね。そもそもオーストラリアは澳洲なので奧≠澳です。奧客とは「迷惑客」とか「クレーマー」という意味ですね。台湾語の「漚客」(àu-kheh)からきているようで「漚」には「腐っている」とか「卑怯な」といった意味があるようです。で、上記記事のタイトル部分は「ありえない! 食べ放題で料理が出てくるのが遅いのが気に入らない迷惑客が大量に注文してテーブルいっぱいに残った食べ残し」といった内容ですね。オーストラリアの方にとんだ濡れ衣を着せるところでした(笑)。

閃人(ㄕㄢˇㄖㄥˊ:shǎnrén)

※画像は蘋果日報 appledaily.comより引用

閃人とは「その場を離れる」といった意味で使われます。上記記事の下線部分は「そのあげく大量に注文して店を出ていった。」といった意味ですね。「離開」や「走」と同じような感覚だと思いますが「閃」という文字からも分かるように、「直ちに」というニュアンスが加わるようです。

ではまた。

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