あまり知られていないかもしれませんが台南には「蜜餞」のお店がたくさんあるのです。「蜜餞」というのは果物を長期保存がきくように砂糖漬けにしたもの。台南で中でも特に安平地区に集中していて「林永泰興蜜餞行」「舊李合興蜜餞」「金泉興蜜餞行」「照興蜜餞」といった有名店が営業しています。というわけで今回は安平の蜜餞専門店「益生興蜜餞」を紹介したいと思います。
益生興蜜餞
安平老街の蜜餞専門店
台南の「安平老街」と呼ばれるエリアの延平街沿いに「益生堂中西藥舖」という漢方のお店があります。1882年創業の140年を超える老舗で現在は3代目が経営しています。そしてその「益生堂中西藥舖」が向かいにオープンしたのが「蜜餞」の専門店「益生興蜜餞」でこちらは4代目が担当。
店内にズラーっと並んだ蜜餞。こんなに種類があるのかとちょっとビックリです。
袋の大きさが2種類あって大が100元、小が50元です。
使用されている果物は梅、ナツメ、キンカンなどさまざま。
これはグアバですね。「芭樂干」と書かれてるのでドライフルーツなのかな?
パイナップルケーキの芯を使った「鳳梨心」。これは美味しそう。
キウイもありますよ。
グミまで売ってるんですね。
やっぱり梅の種類が多い。梅だけでも20種類以上の蜜餞が売られています。
マンゴーもこんなに種類があるんですねー。
化核梅のインパクトが凄い
というわけでいくつか購入してみました。
酒李・小(50元)
李子(すもも)の蜜餞です。色はほぼ黒であまりクセはなく甘酸っぱい味。
迷你水蜜桃・小(50元)
迷你水蜜桃(ミニ桃)ということでほんとに小さい。甘くてやや酸味を感じます。
五香蜜棗・小(50元)
蜜棗とはインドナツメのことで見た目は小さい青りんごのような果物です。五香という文字からある程度予想はしていましたがかなりクセのある風味。
化核梅・小(50元)
「化核梅」とは梅ではなく実はナツメ、と言われているみたいですがパッケージの説明書き(内容物)を見ると「李子」とあるのでたぶん使われているのは「すもも」ではないかと思います。
購入した中では一番インパクトのある味。凄ーーーーくクセがあります。この風味なぜか記憶にあるんですが思い出せない・・・ どこで出会ったんだろう? ちょっと思い出せないのですが個人的には好きな味なんですよ。ただ苦手な人はけっこう多いのではないかと思います。
実がギュッと詰まってねっちりとした食感です。
奇異果干・小(50元)
黒や茶色の商品が多い中にあって目立つキウイの緑色。これはもうドライフルーツ感覚で食べることができますね~。
芭樂干・小(50元)
フレッシュなグアバってわりと味が薄いんですよね。ドライフルーツでもあまり味がパッとしないものがあるのですがこれは味がしっかりしてます。
鳳梨心・小(50元)
名前の通りパイナップルの芯。これは甘くて美味しい。でもこういうのも蜜餞っていうのかな? いやそれはともかく美味しい。
店舗情報
住所 | 台南市安平區延平街87號 |
営業時間 | 9:00~20:00、土日9:00~19:00 |
休日 | |
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