※著作権を巡るトラブルから2022年に壁画が塗りつぶされるという事態が発生している。黄永阜さん(元々の住人であり絵を描き始めた人)はすでに「彩虹眷村」を離れており、戻るつもりはないとのコメントを残している。(2023.3.12現在)
※2023年6月1日~2023年6月30日までの1ヶ月間、試験的に「彩虹眷村」参観を再開。開放時間は午前9時~午後5時まで(月曜日は休館)。ただし雰囲気は以前とはかなり変わっている。現場には黄永阜さんの姿もあったとのこと(再び居住しているのかどうか詳細は不明)。
今やすっかり台中を代表する観光スポットとして知られるようになった「彩虹眷村」。もともとは台湾に数ある眷村(1949年に台湾に進駐した国民党軍及びその家族、いわゆる外省人と呼ばれる人々が住んでいた集落)の1つなのです。老朽化により再開発で取り壊す予定だったのですが、住人の黃おじいさんが突如カラフルな絵を描き始めたことにより壁画アートとしての価値が見出され保存が決定。現在では年間100万人以上が訪れる台湾有数の名所となったのです。
目次
彩虹眷村への行き方
「彩虹眷村」は台中市の中心部からはやや離れた場所にあるのでバスかタクシーを利用して行くことになります。最寄りの駅は新幹線(高鐵)台中駅、または台鉄新烏日駅なのでここからバスまたはタクシーに乗って行く人が多いのではないかと思います。台鉄台中駅からもバスで行けますがちょっと時間がかかりますね。
おすすめの行き方
市内中心部から「彩虹眷村」へ行く場合の交通手段はだいたい以下の4パターンだと思いますが、個人的におすすめの方法は1の「台中駅~(電車)~新烏日駅~(バス)~彩虹眷村」です。市内中心部の場所によっては(例えば市政府あたり)3の「市内中心部~(バス)~彩虹眷村」もありかもしれません。
- 台中駅~(電車)~新烏日駅~(バス)~彩虹眷村
- 台中駅~(電車)~新烏日駅~(タクシー)~彩虹眷村
- 市内中心部~(バス)~彩虹眷村
- 市内中心部~(タクシー)~彩虹眷村
運賃を気にしないのであればタクシーで行くのが早いし便利なのですが、台中は悠遊カードを使うと10㎞以内はバスが無料なので実質電車代だけで行けるのです。
タクシーで行く場合
台中駅周辺の市内中心部からだとおおよそ30分程度でしょうか。そごうや草悟道のあたり、或いは朝馬あたりからだと所要時間はもう少し短くなると思います。ただし当然ながら道路の混み具合にも影響されます。台中は渋滞がひどいのである程度余裕を持っていた方がよいですね。
乗車地点 | 所要時間 | 運賃 |
市内中心部 (台中駅周辺) |
30分ほど | 300元~400元ほど |
新幹線台中駅 (台鉄新烏日駅) |
10分ほど | 150元ほど |
バスで行く場合
「彩虹眷村」の最寄りのバス停は2箇所あります。1つは「嶺東南路」沿いのバス停、もう1つは「忠勇路」沿いのバス停でいずれもバス停の名前は「彩虹眷村」です。「嶺東南路」の方はバス停を降りるとすぐ目の前が「彩虹眷村」。「忠勇路」の方はちょっと離れているので数分ほど歩く必要があります。どちらかというと「嶺東南路」を通るバスの方がおすすめですね。
新幹線台中駅・台鉄新烏日駅から
新幹線台中駅と台鉄新烏日駅は乗換えできるように駅が内部で繋がっているので、どちらのバス停も徒歩圏内で移動可能です。例えば電車で台鉄台中駅から台鉄新烏日駅へ移動して新幹線台中駅のバス停まで徒歩で移動してバスに乗る、ということもできます。
新幹線台中駅・台鉄新烏日駅からバスに乗る場合の路線は以下の通り。中には市内中心部を経由するバスもあるので、そごう周辺や朝馬周辺など台中駅から遠い場所から直接バスに乗る場合は参考にするとよいでしょう。
■新幹線台中駅・台鉄新烏日駅~彩虹眷村(嶺東南路)
乗車地点 | 路線番号 | 所要時間 | 1時間あたりの本数 |
高鐵台中站 | 617 | 約15分 | 1本程度 |
捷運台中高鐵站 | 800 | 約13分 | 2~3本程度 |
新烏日車站 | 56 | 約15分 | 2~3本程度 |
新烏日車站 | 74(74繞) | 約13分 | 1本程度 |
新烏日車站 | 655 | 約13分 | 1本程度(休日のみ) |
■新幹線台中駅・台鉄新烏日駅~彩虹眷村(忠勇路)
乗車地点 | 路線番号 | 所要時間 | 1時間あたりの本数 |
高鐵台中站 | 26 | 約13分 | 1本程度 |
高鐵台中站 | 70 | 約13分 | 0.5本程度 |
高鐵台中站 | 99(99延) | 約15分 | 1本程度 |
台中駅(台中駅前)から
台中駅からバスに乗る場合は駅からやや離れたところにある「干城站」または「第一廣場」のバス停から乗る必要があります。
台中駅(台中駅前)からバスに乗る場合の路線は以下の通り。市街地を回って行くためかなり時間がかかります。また渋滞の影響も受けやすいので個人的にはあまりおすすめしません。
■台中駅(台中駅前)~彩虹眷村(嶺東南路)
乗車地点 | 路線番号 | 所要時間 | 1時間あたりの本数 |
干城站 | 56 | 約60分 | 2~3本程度 |
■台中駅(台中駅前)~彩虹眷村(忠勇路)
乗車地点 | 路線番号 | 所要時間 | 1時間あたりの本数 |
第一廣場 | 70 | 約70分 | 0.5本程度 |
彩虹眷村(Rainbow village)の様子
独特でカラフルな絵で埋め尽くされた建物
嶺東南路沿いのバス停に到着すると「彩虹眷村」はすぐ目の前です。
カラフルな模様の建物があるのですぐに分かるはず。
それにしてもすごい人の多さですねー。
「彩虹眷村」の全容はこのようになっています。すごく広大なイメージを持っている人もいるかもしれませんが、実はそんなに広くなくてパパっと見て回ると10分ほどで済んでしまいます(笑)。売店でお土産を買ったり休憩室で食事したりしてのんびり見て回っても1時間もあればじゅうぶんだと思います。
「彩虹眷村」が紹介されるときによく使われる写真の場所がここですね。「見たことある!」という人もいるのでは。
皆さん写真を撮りまくってます。
それにしても独創的な絵ですよね。
建物だけでなく屏にも描かれています。よく見ると地面にも描いてますね!
これは誰か特定の人物なのかな?
休憩室で食事も可
歩いているとオリジナルのアイスクリームやドリンクの宣伝看板が。この先で売ってるみたいです。
ここではラムネを販売してるようですね。
この中で「彩虹冰」というオリジナルのアイスクリームを売ってるようです。それにしてもよく見ると屋根までカラフルにペイントされてますね。すごい徹底ぶり。
中もお客さんがいっぱい、大人気ですね・・・
観光地によくある記念メダル販売機がありますよ(笑)。
これは「雷公蛋」っていう煮卵ですが、コンビニでよく見かける「茶葉蛋」かな?
こちらが「彩虹冰」。「彩虹眷村」を彷彿とさせるカラフルなアイスクリームですねー。
せっかくなので買ってみました。
味はまあ、フルーツ味のアイスクリームですね。
隣に休憩室があるのでここで食べることもできますよ。
NMB48が来たらしい。MVのロケ地なんだって。
運がよければ黃おじいさんに会える
休憩室を出るとすぐ先に売店がありました。
売店の横にちょこんと座っているのは黃おじいさん。ここ「彩虹眷村」の絵を一人で描いている本人です。いつも居るわけではないので運がよければ会うことができます。いっしょに写真を撮ることができますよ。しかしこんなに大勢のお客さんが来てたら大変でしょうね。あまり無理をしないでほしいものです。
売店ではノート、ポストカード、ペン、マスキングテープなどを販売しています。
ポストカードとペンを買ってみましたよ。
お土産屋さんにはカラフルなオリジナルグッズ
売店の先には「虹福號」というお土産屋さんがあります。
こちらではTシャツ、バッグ、帽子、マグカップなどを販売。お客さんさっそく着てるじゃないですか(笑)。
これどこかに描かれてましたね。ゆるキャラにするんでしょうか。ちょっと微妙だけど(笑)。
建物全体が撮影スポット
ぐるっと回って最初の入り口に戻って今度は奥側(嶺東南路から見て)の建物も見てみます。
こちらも絵がビッシリ。黃おじいさんは未だ描き続けてらしいのですがまだスペースがあるのかな?
黃おじいさんの等身大のパネルが。本人がいないときはここで一緒に写真を撮るのかな。
でた、記念メダル販売機(笑)。
記念スタンプがあったので・・・
押してみましたよ。
もう全体が撮影スポットになってますね。
と、ここまでアイスを食べたり買い物したりしながら見て回ったのですが滞在時間は30分ほどでした。まあ、小さなスペースなのでそんなところでしょうか。
注意事項
「彩虹眷村」は観光地というイメージがあると思いますが、テーマパークのような施設ではなく実際に人が住んでいる場所を開放している場所なので早朝や深夜に訪れるのは控えておきましょう。
入場料などは不要で写真を撮ることもできますが住人のプライバシーに配慮して迷惑にならないように心がけましょう。
スポット情報
住所 | 台中市南屯區春安路56巷25號 |
解放時間 | 8:00~18:00 |
入場料 | 不要 |
休日 | |
HP | 彩虹眷村 |
FB | 彩虹眷村 Rainbow Village |