
ノスタルジックな雰囲気が漂う古い街並みが魅力の台北の観光スポット「迪化街」。日本人観光客にも特に人気のあるエリアですね。昔ながらのお店はもちろん、古民家を改装したお洒落なカフェや雑貨店なども見られることから地元の若者の姿も多く見られます。今回はその「迪化街」エリアの路地裏の奥で営業する極めて個性的なカフェ「菸花《Op118.2》」を紹介したいと思います。
菸花《Op118.2》
止まることのない創造力
台北の人気観光スポット「迪化街」の路地裏へ。ちょっと入り組んだ場所で最近の台北ではあまりお目にかかることのない光景。なんだか台南を彷彿とさせる雰囲気があります。
この路地裏の奥にあるお店が今日の目的地であるカフェ「菸花《Op118.2》」です。
こちらのカフェ、2021年の2月に台北松山文創園區内の「閱樂書店松菸店(既に閉店)」に併設される形でオープンしたのですが、その後移転して現在はここ迪化街で営業しています。
古ビルを改装したいかにも迪化街らしいカフェなのですが、単に雰囲気だけで終わらせることのできない一味違うお店なんですよ。
この日も平日にもかかわらず順番待ちができるほど。席数が少ないとはいえ驚きの人気ぶりです。
こちらの方がこのお店を手掛ける老閣の高さん。実は2020年の7月に閉店した人気店「寅樂屋」のオーナーだった方です。たぶん知ってる人も多いかと思います。
台湾のカフェ業界ではよく知られる有名な方で、これまで次々と新しいお店やイベントを手掛けてきました。2001年にオープンした「咖啡黑潮」にはじまり「三葉蟲咖啡(TRILOBITE)」「咖啡小自由」「寅樂屋」「一席 Alone Together」そして現在はここ「菸花《Op118.2》」でその創造力を発揮しています。
店内をよく見ると「寅樂屋」時代の名残がところどころにあってなんだか懐かしい気分になります。
店内に並ぶ大量のレコードは「寅樂屋」の隣で営業していた「一席 Alone Together」にあったものですね。
ショーケース内のカップは販売されているようです。相変わらずいいセンス。他にもジャム、チョコレートなどもあり。
喫茶店のようなカフェのようなメニュー
さて、こちらがメニュー。ラム酒やマロンクリームを合わせたウィンナーコーヒー「蘭姆酒維也納」「栗子維也納」など喫茶店を思わせるようなメニューもあれば、ピスタチオを使ったアフォガート「開心果阿芙嘉朵」のようにカフェらしいメニューもあるのが面白い。
お酒入りのメニューもけっこうありますねー。このあたりも過去に手掛けてきたお店を知っている人であれば納得というところではないでしょうか。
まずは高さんがおすすめしてくれた「開心果阿芙嘉朵」をいただきました。アフォガートって小さな器に入ったアイスクリームとエスプレッソというイメージなのですが、ちょっとしたパフェみたいなレベルで出てきて笑いそうになりました。
エスプレッソをかけたアイスクリームにさらにピスタチオクリームを添え、ピスタチオそのものもトッピングされています。
開心果阿芙嘉朵(350元)
このピスタチオクリームが美味しい。ピスタチオの食感もいいアクセントです。
そしてピスタチオクリームを楽しんだ後はアフォガートが待っているという至福の一品です。
サービスでいただいたチョコレート。老閣の高さんは国内で顔が広いだけあり、いろんなお店と協力することがよくあるのですがこちらもその一環。市内の某チョコレート店が提供しています。はっきりいってめちゃくちゃ美味しい。
こちらもサービスしてくれた「酥油奶茶」。つまりバターミルクティー。ほんのりバターの塩気が感じられて面白い。
最後に「熱咖啡(Hot Coffee)」を注文。久しぶりに会った高さんといろんな話をしながらのんびりと過ごすことができました。
熱咖啡(Hot Coffee)(250元)
帰り際に教えてもらったのですが、近くお店の向かいにあるこちらのビルも借りてさらに拡張するそうです。次に来たときはどんなことになっているのか、新たな展開を期待して再訪することにしましょう。
店舗情報
住所 | 台北市大同區迪化街一段14巷38號 |
営業時間 | 13:00~20:00 |
休日 | 水(毎月第2、第4)、木 |
IG | 菸 花《Op118.2》 |