約20年ぶりに復活した台中の文化芸術の中心地「中央書局」

台鉄台中駅、臺中州廳、臺中市役所、彰化銀行、宮原眼科、台中第二市場、臺中放送局など台中では歴史的建築物を見て回るのも有意義な旅行の楽しみ方ではないかと思います。過去のものだけに今後その数が増えることはないのですが2020年に台中で訪問スポットとしての歴史的建築物が1つ新たに発生。無論、新規に作ったわけではなく今まで埋もれていたものをリニューアルしたということです。

中央書局について

台中市中区の台湾大道沿いで営業する書店「中央書局」。店舗は3階建てで内部にはカフェを併設しイベントや展示なども行う複合施設としての一面も持っています。

中央書局」は1927年に臺灣文化協會の集会所として設立した「中央俱樂部」を前身としています。後に臺灣文化協會が分裂したことに伴い「中央書局」と改称されました。
※設立当初の住所は台中市中區市府路103號(当時の住所:臺中市寶町三丁目十五番地)、1948年に現在の場所(台中市中區臺灣大道一段235號)に移転。

ちなみに「中央俱樂部」の発起人に名を連ねている林献堂(林獻堂)は清王朝後期の日本統治時代から第二次大戦後の復興時期にかけて繁栄した「台湾五大家族」と呼ばれる富豪の1つ「霧峰林家」の頂厝家系の出身です。

当時は台湾最大規模の書店を誇っていましたが1998年に財政難の為閉店。後に建物は転売されコンビニエンスストアやヘルメット専門店などが営業を行っていました。

永豐餘グループ傘下の信誼基金會の代表である張杏如は台中市の文化を語る上で欠かせない重要なランドマークである場所が荒廃していることを嘆き、2016年に信誼基金會が助成を行い上善人文基金會が建物の所有権を取得。そして3年間の修復を経て2020年1月にリニューアルオープン。中央書局はおよそ20年ぶりに復活を果たしたのです。

建物内の様子

1階

建物内に入ると何やら大きなパネルが設置されていましたが、何かイベントでもやっているのかな?

リニューアル前の建物を撮影した写真も見たことがあるのですがかなり荒れ放題で廃墟のようになっていたんですよね。よくここまで修復したなあ、という印象です。

雑貨の販売なども行っています。お土産を探すのにもいいかもですね。

台中にフォーカスした書籍がピックアップされています。文章は読めないかもしれませんが写真やイラストを見るだけでも楽しいし、地元の人しか知らない観光情報を得ることもできますよ。

2階

2階へ上がるとまずは本よりも先に中央に配置されたテーブルとその奥あるカウンターが目に飛び込んできます。このフロアにはカフェが併設され食事やお茶を楽しむことができるのです。

もちろん書籍も充実。

こちらは児童書のコーナーですね。

外観を見ても角の部分が弧状になっているのが分かりますが内部から見るとこのカーブが実に美しい。

このフロアでは料理関連の本が多いような気がしますね~。

さて、せっかくなのでカフェで何かいただくことにしましょう。

注文は階段の脇にあるレジで行います。

注文・清算後、呼び出しベルを渡されます。ベルが鳴ったらカウンターに取りに行くというシステム。

コーヒーにオレンジ、レモンを合わせた「東勢柑橘檸檬咖啡」とチョコレートケーキ「焦糖巧克力蛋糕」をいただきました。他に食事メニューもありましたよ。

東勢柑橘檸檬咖啡(180元)、焦糖巧克力蛋糕(150元)

食べ終えた後の食器類などはこちらへ。

3階

3階はイベントスペースとして使用されています。

このときも中央部にイスが設置され何かのイベントの準備が行われているようでした。後で調べてみて分かったのですがこの日の午後、竹久夢二と高畠華宵を紹介する「大正浪漫與昭和摩登 竹久夢二、高畠華宵筆下的女性形象」というイベントが行われていたようです。

やはりこの曲線が見事。

3階の一角ではなぜか「FREITAG」のバッグを販売していました。このときだけなのか常時取り扱っているのかちょっとよくわかりません。

中央書局の建物の模型が展示してありました。1947年当時の状態がモデルとなっているようです。

まとめ

台中、特に中区の台中駅周辺では歴史的建築物をたくさん目にすることができます。それにしても今になってさらにその訪問スポットが増えるというのは面白い。

貴重なものであるにもかかわらずその取り扱いによって存在感を失いかけ、ともすれば取り壊しの可能性すらあったのがリニューアルによって見事に存在価値を取り戻したというのは素晴らしいことですね。

スポット情報

住所 台中市中區臺灣大道一段235號
営業時間  11:00~19:00
休日  火
リンク 中央書局
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