SIMフリースマホを持っていれば海外旅行先でプリペイドSIMが使えるので便利。到着後に空港で現地の通信キャリアのショップでプリペイドSIMを購入するというのが一般的だと思います。今回はちょっと違ったパターン、周遊プリペイドSIMというものを渡航前に日本で入手、設定を行って現地でそのまま使うという方法をご紹介。実際に「AIS 2Fly SIM」という周遊プリペイドSIMを購入して台湾で使ってみましたので購入方法、使い方などを解説したいと思います。
目次
周遊プリペイドSIM「AIS 2Fly SIM」について
周遊プリペイドSIMというのは複数の国の通信キャリアに対応しているプリペイドSIMのことを指します。普通、通信キャリアの販売するプリペイドSIMというのはその国内でのみ使用可能なので複数国を訪れる場合はSIMを使い分ける必要があります。しかし周遊プリペイドSIMならその必要はなく行く先々の国で使用することができるのです。
今回使用した周遊プリペイドSIM「AIS 2Fly SIM」の主な特徴は以下の通りです。8日間でデータ容量4GB(オーバーしても使用可能ですが128kbpsへ速度制限されます)なので8日以内の旅行であればじゅうぶん使えます。
使用可能国数 | 16ヶ国(※1) |
利用期間 | 8日(※2) |
データ容量 | 4GB(超えると128kbpsへ速度制限) |
データ通信 | 可 |
音声通話 | 不可(※3) |
SIMのサイズ | 標準・micro・nanoに対応 |
※1 韓国、香港、台湾、インド、シンガポール、マレーシア、ラオス、マカオ、フィリピン、カンボジア、ミャンマー、スリランカ、 オーストラリア、ネパール、インドネシア、カタール、および日本 。
※2 チャージすれば延長可能ですが方法がちょっと難しい。
※3 チャージすれば音声通話可能ですが方法がちょっと難しい。
台湾通信キャリアのプリペイドSIMとの価格を比較
台湾の中華電信が空港で販売しているプリペイドSIM(5日間、7日間のプラン)と料金を比較してみます。各プランのSIMの料金は5日間:300元、7日間:500元なので以下のようになります。
7日のプランと比較すると「AIS 2Fly SIM」の方が若干安いですね。5日のプランでは中華電信の方が安いですが利便性などを考慮してどちらを利用するか判断するとよいですね。
※2019年1月21日時点の「AIS 2Fly SIM」の値段(変動する可能性があります)。
※2019年1月21日時点(1TWD=3.55160574JPY)のレートで換算
SIMタイプ | AIS 2Fly SIM | 中華電信 | |
5日間無制限 | 7日間無制限 | ||
料金 | 1,600円 | 1,065円 | 1,776円 |
日本もOKなので渡航前に設定できる
周遊プリペイドSIM「AIS 2Fly SIM」は日本で購入可能。今回はAmazon.co.jpで購入しました。
このようにSIMカードとアクティベーションの説明書が入っています。
注目したいのは日本でも使用可能ということ。つまり出発直前に日本で設定しておけば現地に到着後に電源を入れればそのまま使用できるということです。
ともすれば行列に並ぶ必要があるかもしれない現地の空港にある通信キャリアのショップでSIMを購入する必要がなくなるので時間のロスなく移動することが可能です。
出発前に使える状態にしておく方法
出発前に日本で設定を済ませ、現地到着後すぐに使用できるようにしておく方法を解説したいと思います。「AIS 2Fly SIM」はアクティベーションを行った時点から利用開始となるので出発前に日本で設定を行う場合は渡航スケジュールに注意しましょう。ちなみに日本ではSOFTBANKの電波を使用しているようです。
※もちろん現地到着後に設定を行っても問題ありません。
SIMカードを入れ替える
こちらが「AIS 2Fly SIM」のSIMカード。標準・micro・nanoの3つのサイズに対応できるようになっています。
nano-SIMのサイズに切り取りました。
iPhoneにSIMを挿します。後は電源を入れてアクティベーションを行いますがiPhoneの場合は自動的に設定が行われるのでほとんどすることはありません。
アクティベーションの方法
アクティベーションとは開通設定のことです。「AIS 2Fly SIM」を使用するにはアクティベーションを自分で行う必要があります。AndroidとiPhone(iPhoneはほとんどすることはないです)の設定方法について以下に記載します。
※SIMカードに同封されている説明書にも記載されています。
アクティベーションが完了するとタイ語のSMS(ショートメッセージ)が複数送られてきます(AIS 2Fly SIMはタイのAISが販売しているため)て、これで利用可能となります。SMSは特に気にする必要はありません。
- ホーム画面から「設定」をタップ。
- 「モバイルネットワーク」をタップ。
- 「データローミング」をONにする。
- 「アクセスポイント名」をタップ。
- 「新しいAPN」をタップ。
- APNの各項目へ下記を入力。
名前 | AIS |
APN | internet |
ユーザー名 | (入力不要) |
パスワード | (入力不要) |
認証方式 | CHAP |
iPhoneの場合はデータローミングがONであれば自動でAPNの設定が行われます。
※データローミングONの手順は以下
設定>モバイル通信>通信のオプション>ローミング>データローミングON
万一自動設定されずAPNの設定を手動で行う場合は以下を入力。
名前 | AIS |
APN | internet |
ユーザー名 | (入力不要) |
パスワード | (入力不要) |
認証方式 | CHAP |
現地で利用する
日本で設定しておけば現地でそのまま利用することができます。台湾では台湾大哥大に接続されました。
周遊プリペイドSIMのメリット・デメリット
メリット
- 日本で入手可能。
- 登録(パスポート番号など)が不要。
- 複数の国で利用可能。
- 日本で設定すれば渡航後にそのまま利用可能。
デメリット
自分でアクティベーションする必要がある。
AIS 2Fly SIMの購入方法
「AIS 2Fly SIM」は以下で購入することができます。