台湾の高雄国際空港でプリペイドSIMを購入する方法

2017年8月14日 2023年4月6日

海外に出かけるときに大きな課題となることの1つがネットの環境ですね。国際ローミングサービスを利用、モバイルWi-Fiルーターを携帯、現地の無料Wi-Fiを使用する、などなど様々な手段があるのですが、ぜひおすすめしたいのがプリペイドSIMを購入して使用するという手段。値段が安いうえに日本にいるときと同じように常にネットに接続できる環境が手に入るという大きなメリットがあります。今回は高雄国際空港で旅行者向けのプリペイドSIMを購入する方法を紹介します。

●台湾で使えるSIMカードの入手方法

●グループ旅行でおすすめのネット接続方法

●台湾で使える「レンタルWiFi」の料金比較

●（台湾旅行）出発前の準備～到着後にすること

プリペイドSIM購入のメリット

値段の安さ

海外旅行へ出かけたときのネット接続方法でよく知られているのはおそらく大手通信キャリアの国際ローミングサービスではないでしょうか。自分も以前はこのサービスを利用していました。

「利用料金が高い」という印象があった大手通信キャリアの国際ローミングサービスですが、最近ではずいぶん安くなってきているようです。

しかし、まだまだプリペイドSIMの方に分がありそう。特に空港で売られている観光客向けのプリペイドSIMは基本的に日数限定で使い放題（データ容量無制限）のタイプなので、数日程度の滞在であればこれはかなり便利です。

いつでもネットに接続できるという安心感

台湾、特に台北などは無料WiFiが充実しているので日本に比べてかなり便利なのですが、例えば街を歩いているときに地図を確認したくなった、というようなことはよくありますよね。やはり無料WiFiだけではカバーできない部分もあります。それに比べてプリペイドSIMを入手すれば、いつでもネットに接続できるという安心がありますね。

高雄国際空港でのプリペイドSIMの売り場

国際線ターミナル1階到着ロビー

高雄空港はそれほど広くないので国際線ターミナルの1階到着ロビーに出るとすぐに場所は分かると思います。迎賓ロビーに出て左側へ行くとプリペイドSIMの売り場があります。

※画像は台湾高雄国際空港HPより引用

高雄国際空港の迎賓ロビー。プリペイドSIM売り場はこちら側ではなく・・・

こちら。左側へ進みます。

台湾の3大大手通信会社である中華電信（Chunghwa Telecom）と台湾大哥大（Taiwan Mobile）のカウンターがあります。写真の手前が中華電信、奥にあるのが台湾大哥大ですね。
もう1つの大手通信会社である遠傳電信（Far Eastone）は高雄空港にはありませんでした。

営業時間

各ブースの営業時間は以下です。（2017.7.27時点）
中華電信：8:00～20:00
台湾大哥大：8:00～21:00

SIMカードの料金（中華電信・台湾大哥大）

各社のカウンター前には旅行者向けプリペイドSIMのプラン別料金が書かれたパネルが置いてあるので確認することが出来ます。これらは空港でのみ購入可能なプリペイドSIMで、空港以外の通常の店舗では購入できません。
※下の写真は左が中華電信、右が台湾大哥大（2017.7.27時点）

中華電信、台湾大哥大の料金を一覧にまとめてみました。
※下の表は各社の4Gデータ通信無制限のプランについてまとめています（2022.01.22更新：上記写真から若干変更があります）。

■2社のプリペイドSIM販売価格
※通話可能な料金（例えば100であれば100元分の通話が可能）

プラン		販売価格（元）
利用期間	通話料（元）（※）	中華電信	台湾大哥大
3日	100	300	300
5日	50	300	300
5日	300	500	500
6日	50	-	400
7日	100	-	450
7日	150	500	-
8日	50	-	450
10日	100	500	500
15日	100	700	700
15日	250	800	-
30日	430	1,000	1,000

この表を見る限りでは提供するプランの種類に若干違いはありますが2社ともほぼ同じ内容ですね。

おそらく大部分の人がデータ通信（ネット接続）の利用がメインで、通話の利用はほとんど無いのではないでしょうか。そうであるなら通話は考慮に入れず、旅行の期間に応じて安いプランを選べばよいと思います。

中華電信、台湾大哥大、遠傳電信（高雄空港では購入不可）、全て実際に購入して使ったことがあるのですが（台湾大哥大と遠傳電信は今でもリチャージして使い続けています。）、いずれも特に不自由なく利用することができました。1度限りの使用ということであればどれを選んでもそれほど差はないと思います。カウンターが空いているキャリアのプリペイドSIMを購入するという選び方でもよいのではないでしょうか。

プリペイドSIMの購入方法

プリペイドSIMを購入するうえで必要なもの

１．SIMフリースマートフォン
　当然ですがSIMフリーのスマートフォン、またはSIMロックを解除したスマートフォンを持っていることが前提です。ソフトバンクやドコモなどを利用している場合は事前にSIMロックを解除しておく必要があります。
　参考：SIMロック解除の手続（NTTドコモ）
　参考：SIMロック解除、他社製品でのソフトバンクのご利用について確認する（ソフトバンク）
　参考：SIMロック解除のお手続き（au）

２．パスポート、及び身分証明書
　どのキャリアもパスポートは必ず必要。また場合によってはパスポート以外の身分証明書も必要なので準備しておくことをお勧めします。

３．現金（台湾ドル）
　クレジットカードが使用できない場合があるので現金（台湾ドル）を持っておく必要があります。先に外貨両替を行っておくことをおすすめします。
　※中華電信ではクレジットカード、外貨（日本円）での支払いはできません。

SIMカードの購入手続き

購入の手続きはとても簡単。キャリア（中華電信、台湾大哥大）とプランを決めたら、そのキャリアのカウンターに行って購入したいプランを伝えます。

SIMフリーのスマートフォンを持っているか聞かれるので、持っている旨を伝えます。カバーを付けている場合は外しておきましょう。

パスポートや身分証明書などを提示して、各種書類に必要事項を記入します。SIMの設定などは各社ともスタッフの人が行ってくれるので、設定後にネットに接続できることを確認すれば終了です。

SIMの継続使用について

中華電信

空港で販売されている旅行者向けのプリペイドSIMは利用可能期間が終了するとリチャージすることも不可能となり、その後一切使用はできません。その為、再度台湾を訪れる予定があるなどの理由でSIMを継続して使用したい場合は、旅行者向けのプランではなく通常の店舗で販売されているプランでプリペイドSIMを購入することをおすすめします。