台湾を訪れたことのある人はご存知かと思いますが、桃園空港の入国審査の行列はなかなか凄いものがありますよね。特にここ数年ますます増えているように思います。長いフライトを終えて(といっても3時間ほどですが(笑))「ようやく台湾に着いたー」と思っているときにあの行列を目にすると正直ゲンナリしてしまいます。しかし台湾リピーターには朗報。1年に3回以上台湾を訪れている場合、常客証という証明書を申請することが出来ます。これを使えばなんと行列に並ぶことなく専用レーンを使って優先的に入国審査を済ませることが出来るのです。この便利な常客証の申請方法を紹介したいと思います。
常客証の申請条件、有効期間
常客証の申請には「申請する日から過去1年の間に3回以上訪台していること」が条件となります。
申請日から1年間が有効期間。有効期間終了後、上記の条件を満たせば再度申請を行うことが可能ですが、有効期間中に申請を行うことはできません。
常客証の申請方法
常客証の申請ページから申請を行う
1.中華民國內政部移民署のWebサイトにある下記の常客証の申請ページにアクセスします。
参考:Speedy Immigration Inspection Certificate for Foreign Frequent Visitors(常客証の申請ページ)
2.以下の手順で必要事項を入力、常客証のダウンロードを行います。
常客証申請ページの一番下にある「Yes, I understand the content and requirement above, and want to apply.」の部分をクリック。
入力フォームのページが表示されるので必要事項を入力します。
(入力例)
※各入力項目について。
〇First Name/Given Name
名前を入力。
〇Last Name/Family Name
姓を入力。
〇Date of Birth
生年月日を入力。
〇Sex
性別を選択。
〇Nationality
国籍を選択。日本人ならJapanを選択。
〇Email Address
メールアドレスを入力。
〇Home Address
日本の住所を入力。
〇Cell Phone Number
携帯電話番号を入力。
最初の0は省略する。例えば090-1234-5678なら90-12345678を入力。
〇Home Telephone Number
Telephone Country Code:日本の国コードである81を入力。
Telephone Number:自宅の電話番号を入力。最初の0は省略する。例えば03-9876-5432なら398765432を入力。携帯電話番号でもOK。
〇Passport Number
パスポート番号を入力。
〇Passport Issuing Country
パスポートの発行国を選択。日本ならJapanを選択。
〇Passport Issuance Date
パスポートの発行年月日を入力。
〇Passport Expiration Date
パスポートの有効期限年月日を入力。
〇Identity Card Number
身分証明番号を入力。免許証番号やマイナンバーカード、パスポート番号でもOK。
〇Visa Type
Visa-Exemptを選択。
〇Visa Number
入力不要。
〇Another Passport
過去1年以内の直近3回の訪台において2冊のパスポートで入国している場合(例えば古いパスポートなど)は「Yes」を選択してOther(Old) Passport Numberにパスポート番号を入力。1冊の場合は「No」を選択。
〇Entry Date 1/Entry Date 2/Entry Date 3
過去1年以内の直近3回の訪台の入国日を入力。
〇Permit Number
入力不要。
〇Permit Issuance Date
入力不要。
〇Permit Expiry Date
入力不要。
〇Purpose of Visit
入国目的を選択。観光ならSightseeing。
〇Address in Taiwan or Hotel Name
台湾での滞在先の住所、又はホテル名を入力。(未定の場合は過去に滞在したことのあるホテルなどでもOK)
〇Telephone Number in Taiwan(option)
入力不要。
〇Verify Code
入力フィールドの右に表示された4桁の数字を入力。
※日付の入力項目について
日付の入力項目は入力フィールド右の小さなアイコンをクリックするとカレンダーが表示されます。
入力が終わったら画面一番下の「Apply」ボタンをクリックします。
確認画面が表示されるので入力内容を確認し、問題なければ「Print」ボタンをクリック。
常客証のイメージがPDFファイルでダウンロードされます。
※ファイル名やダウンロードされる場所は環境などにより異なります。
3.ダウンロードした常客証のPDFファイルを印刷。
あとはダウンロードしたPDFファイルを印刷するだけです。非常に簡単ですね。
常客証の再出力
「プリントアウトした紙をなくした! しかもダウンロードしたファイルもどこにいったか分からない!」 というときの解決法を説明します。
常客証は申請した日から1年間有効です。有効期間中はもう一度申請しようとしても下のようなメッセージが表示されて受け付けてくれません。
※メッセージの内容(証明書が有効な間は更新できません。但し再出力、及び有効期限超過後の再申請は可能です。)
再出力ができる、とメッセージにあるように一度ダウンロードしたファイルをもう一度ダウンロードすることが出来ます。
1.常客証申請時と同様の申請ページにアクセスします。(リンクは上記参照)
2.以下の手順で常客証のPDFファイルの再ダウンロードを行います。
画面の「Retrieve and Print Previous Application」の部分をクリック。
入力フォームのページが表示されるので必要事項を入力します。
(入力例)
※各入力項目について。
〇Passport Number
パスポート番号を入力。
〇Passport Issuing Country
パスポートの発行国を選択。日本ならJapanを選択。
〇Passport Expiration Date
パスポートの有効期限年月日を入力。
〇Date of Birth
生年月日を入力。
〇Permit Number
入力不要。
〇Permit Expiration Date
入力不要。
入力が終わったら一番下の「Print」ボタンをクリックします。
すると、常客常のPDFファイルが再度ダウンロードされるので印刷すればOKです。
空港で常客証を使用する
空港に着いたら入国審査の際、専用のレーンを使用することが出来ます。その為、下の写真のような混雑した状況でも並ぶことなく入国審査を済ませることができます。
専用のレーンは写真のように「Speedy Immigration Inspection」と表示されています。
写真は桃園空港の第1ターミナルで、ときどき専用のレーンが明確に示されていないことがあります。そのときどきの混雑状況によって場所が変わるようですが、大抵一番右端のレーンが常客証保有者用のレーンとして使用されています。分からない場合は職員に聞けば教えてくれます。
桃園空港の第2ターミナルや松山空港では常客証を利用したことがないのですがおそらく同様だと思います。高雄国際空港でも使用しましたがあまり混雑していなかったのでレーンを選ぶ必要もありませんでした。
また常客証は出国の際にも使用することが可能です。
入国審査の際はパスポート、入国カード、そして印刷した常客証を審査官に提示します。後の手続きは通常の入国審査と同様に指紋採取などを行います。
尚、入国カードについては事前にオンラインで登録を行うことが可能です。これを利用すれば入国審査時の手続きが更にスムーズになるので事前登録を行うことをおすすめします。
まとめ
・過去1年に3回以上訪台していることが申請条件。
・有効期間は申請後1年間。
・有効期間中に申請することは出来ないが再出力は可能。
・空港では専用レーンを利用することができて並ぶ必要がない。
常客証は1年に何度も台湾を訪れるリピーターにとっては非常に嬉しいシステムですね。高雄国際空港や松山空港ではあまり実感がないかもしれませんが、いつも大行列になっている桃園空港ではその威力は絶大です。条件を満たしている人はぜひ利用することをおすすめします!