台湾ではときどき「~之亂」という社会現象を目にすることがあるんですよ。ある商品などが突然異常に人気を集めて人が殺到するのですが、その対象は食べ物だったり、サービスだったり、ゲームだったりさまざま。数年前、台北の「曾家豆漿」の「葡式蛋塔(エッグタルト)」が爆発的人気になったのも同様。あまりの人気にお店は一時休業したり営業形態を変えたりしたのです。最近はちょっと落ち着いてるみたいですね。
曾家豆漿
開店時間前から開店(笑)?
さあ、噂の「曾家豆漿」にやって来ましたよ。豆漿店というと朝ごはんというイメージですが現在(2024年7月21日現在)の営業時間は17時から翌1時までともはや朝ごはんとして食べに来ることはできません。しかし昔は翌日の昼近くまで開いていたので今後どうなるのかは分かりませんね。いろいろと紆余曲折あったのでまた何か変化があるかも。
お店に関する一連の騒動は自分も把握していたので念の為開店20分前くらいに来たのですがすでに行列あり。しかもお店ももう営業を始めています。しかし「まあそんなところだろう」と想定の範囲内なので驚きません(笑)。これでも一時の過熱ぶりに比べれば落ち着いているのではないでしょうか。
あまりの人気から現在はイートインは取り止めとなりテイクアウトのみの営業です。錦州街側の入り口から並んで奥のカウンターで注文します。並ぶときは店頭の通路を塞がないように注意しましょう。
この人気なので働いている店員さんも多い。これは燒餅かな? 具を挟むためにハサミで中央に切れ込みを入れているところでしょうか。
こちらは何を作っているんでしょうね?
超人気の原因となっている「葡式蛋塔(エッグタルト)」がオーブンで焼かれています。
これはタルトの土台の部分でしょうか?
焼き上がったようです。いい匂い!
これは美味しそうですねー。ガンガン焼き上がりますが飛ぶように売れていきますよ。
エッグタルトばかりが注目されますが「小籠湯包」「鮮肉煎包」「油條」「燒餅」「蛋餅」「飯糰」などなど豆漿店らしいメニューももちろんありますよ。
順番が来たらこちらのカウンターで注文・清算します。オーダーシートはないので注文は口頭で。ちなみに以前あまりの人気からエッグタルトは1人2個までという規制があったのですが、このときは特に何も書かれてなかったと思うんですよね。まあこれも今後どうなるかは分かりません。
商品を受け取ったら中原街側の出口からお店を出ます。
出来たてのエッグタルトはやはり旨い
というわけで購入しました。イートインは不可なのでお店の向かいにある公園で食べることにします。
買ったのはこちら。
葡式蛋塔(1個40元)、油條(25元)、米漿(25元)
出来たての「葡式蛋塔」です。「葡式」というのは「ポルトガル式」という意味で層状のパイ生地を使っているのが特徴。
カスタードの部分がまだ温かくふるふるトロトロ。生地はサクサクでこちらもまだほんのりと温かい。これは確かに美味しい。そりゃ人気になるよね。2個ぐらいはペロッといけます。
せっかくなので他のメニューも購入。豆漿店では定番の「油條(中華風揚げパン)」。よく燒餅に挟んだり飯糰の具にしたりしますがそのまま食べても美味しいですよ。
ドリンクには豆漿、ではなく「米漿」を買ってみました。お米とピーナッツから作られる飲み物です。
色がちょっと茶色っぽいのが特徴なんですよね。豆漿より味が濃くて甘さもやや強い。
油條を浸して食べてみます。豆漿ではよくやるんですが米漿では初めて。
これはなかなか美味しいですね。このときは冷たい米漿だったのですが温かい米漿だともっと美味しく感じるのではないでしょうか。
エッグタルトはもちろん美味しかったのですがやっぱり豆漿店らしい他のメニューも気になるところです。次回は小籠湯包や燒餅あたりを食べてみたいですね。もうちょっと落ち着いたらイートインを復活させてほしいなあ。
店舗情報
住所 | 台北市中山區錦州街123號 |
営業時間 | 17:00~1:00 |
休日 | 月火 |