【阿婆古早味彈珠汽水綜合茶】謎のドリンク「綜合茶」を50年以上売り続ける老舗屋台

はっきり言って台湾は都会です。もちろんノスタルジックな印象を受ける場所はたくさんありますが繁華街やオフィス街に行くと日本と同様巨大なビルが立ち並ぶ光景が広がります。特に台北、台中、高雄などではそういったエリアを多く見かけます。ところが面白いのはそんな大都会の中に突然古びた小吃店が現れたり小さな屋台がお店を出していたりするところ。日本ではあまり見られないギャップが今でも存在しています。

阿婆古早味彈珠汽水綜合茶

お茶は入ってないけど綜合茶

高雄市鹽埕區、鹽埕市民廣場の向かいにある土地銀行。

その土地銀行の建物前で営業する1軒の屋台があります。銀行という業種柄、敷地内に露店があるというのは日本ではあまり見ることのない光景ではないでしょうか。

ここが今回紹介するお店「阿婆古早味彈珠汽水綜合茶」。見ての通り実に小さな屋台なのですが地元ではけっこう名の知れたお店で50年以上営業しているんだとか。

飲料の実を販売しているのですがドリンクスタンドというにはちょっと違うような気がしますね。ちなみにこういったタイプのお店は涼水攤と呼ばれているようです。

屋台にはラムネとコーラがずらりと並んでいますがここで注文するのは「綜合茶」一択。ジュースが並んでいるのに綜合茶? 名前からしてお茶なのでしょうか?

注文するとまずはカップに酸梅を1つ入れ金桔檸檬を注ぎます。たぶんこれ酸梅汁も含まれてるのではないかな?

続いて彈珠汽水(ラムネですね)を少々加えます。

そして最後に冬瓜茶をなみなみと注いで出来上がり。冬瓜茶の割合が一番多いみたいですね。ところでお茶の類はいっさい入ってないようです(笑)。ちなみに冬瓜茶は冬瓜、黒砂糖、水を煮込んで作られるもので実はお茶ではないんですよ。

優しい甘酸っぱさのドリンク

というわけで綜合茶を買ってみましたよ~。

見た目はほんとにお茶みたいですよね。知らずに名前だけ聞いたらお茶だと思うかも。

綜合茶(45元)

味の方は優しい感じの甘酸っぱさといった印象。酸梅汁ってちょっとクセのある味なんですが甘い冬瓜茶がたっぷり入っているのでそれほど違和感を感じないですね。

今でこそドリンクスタンドが巷に溢れあらゆるお茶やジュースが売られているのこの綜合茶もどちらかというとシンプルな飲み物という印象を受けますが、50年前の当時としては数種のドリンクをミックスして売るというのがひょっとして斬新だったりしたのでしょうか。

店舗情報

住所 高雄市鹽埕區大勇路131號
営業時間  12:00~22:30
休日  
リンク 阿寶姨古早味綜合茶專賣店 總店
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