牛肉麺といえば台湾を代表するグルメの1つ。小籠包や魯肉飯と並んで台湾に行ったら外せない料理ではないでしょうか。人気なのはやはり老舗が多いのですが新進気鋭のお店もなかなか面白い。台中の「新撰組」は昨年(2018年)夏にオープンした牛肉麺店。わずか1年ほどの間に台中市内にすでに4店舗を展開するという人気ぶり。その秘密は日本のラーメンを意識した日本風牛肉麺。これはなかなか面白い、というわけでその日本風牛肉麺を実際に食べに行ってみましたので紹介したいと思います。
新撰組
日本風?の牛肉麺が人気
今回やって来たのは模範街にあるお店。台中市内に全部で4軒あるのですが確かここが最初のお店のはずです。そして「模範店」という言い方ではなく「新撰組模範所」と呼んでるようです。他のお店も同様に「新撰組金典所」「新撰組中科所」「新撰組逢甲所」という具合。いろいろこだわりがあるみたいですね。またそれぞれのお店には家紋のようなものもあるんですよ。
台湾では珍しく外帶(テイクアウト)してません。「外帶不好吃(テイクアウトは美味しくない)」って書いてますね。日本人からすると当たり前の感覚ですが台湾では麺料理でも普通にテイクアウトするんですよね。で、それをやらないっていうことはそれだけ味にこだわってる証拠なのかな。
店内はカウンター席のみ。やっぱり日本のラーメン屋をイメージしてるのかな? よく見ると壁際にパイプ椅子が並べてありますが順番待ち用なんでしょうか、人気のほどが伺えます。このときは開店直後だったので余裕で座れましたよ。
さてこちらがメニューなんですがなかなか種類が多い。「日式拉麺」と書いてあるように日本のラーメンをメインにしているのですがガチの日本ラーメンというわけではなく「牛肉麺を日本のラーメン風にした」という解釈が適当なのではないかと思います。
またお店のコンセプトにもこだわってるみたいで、よく見ると「新八筋肉麵」「總司犇拉麵」「齊藤牛拌麵」とか新選組にちなんだ名前が・・・ よく知ってますね(笑)。
お店のFacebookに英語表記付きのメニューがあるので紹介しておきますね。
※画像は新撰組 FBより引用
豪華版「地表最強拉麵」
注文はラーメン屋さんのように席に座ったら口頭で行います。箸はこちらの「新撰組」と書かれた箱の中に入っています。
トッピングされている牛肉の部位や調理法でいろんなメニューがあるのですが、ちょっと欲張って盛り合わせ的な「地表最強拉麵」という牛肉麺を注文しました。
これは「牛肋條拉麺」「牛腱拉麺」「牛筋拉麺」「半熟牛拉麺」「煙燻牛拉麺」という5種類のメニューを1つにした豪華版。値段も450元と飛びぬけて高いです。
地表最強拉麵(450元)
これは「煙燻牛拉麺」の肩バラ肉の炙り焼きですね。肉の旨味たっぷりで正直これが一番ウマかったなー。
「牛腱拉麺」の牛すね肉。これは一般的な牛肉麺のトッピングでもよくみかけるタイプですね。
「半熟牛拉麺」のトッピングであるミディアムレアの牛肉。たまに高級な牛肉麺店で見かけますね。ただちょっと旨味がもうひつ物足りないかな~。スープと一緒に食べるのがよいかも。
「牛筋拉麺」の筋肉。これも一般的な牛肉麺のメニューでよく見かけますね。ただこれちょっと脂っこいので好き嫌いがはっきり分かれそうですね。
最後は「牛肋條拉麺」のショートリブ。最も「牛肉を食べてる!」感のあるトッピングですね。柔らかく煮込まれててとってもジューシー。
トッピングはもう牛肉麺そのものなので「スープが日本風なのかな」と思いましたがこれはわりと台湾の牛肉麺。見た目は濃そうですがスッキリした味です。
この麺が日本風っていうことなのかな~。細麺でやや縮れてる(?)のは確かに日本のラーメンを彷彿とさせますが、牛肉麺でも細麺(もうちょっと太いか・・・)ってありますよね。個人的にはどっちかというと台湾の牛肉麺寄りでそんなに日本風を感じないんですけどね。まあ美味しければよいのではっきり言ってどっちでもいいのですが(笑)。
炙り焼の牛肉が美味しかったので今度行ったら「煙燻牛拉麺」を食べたいですね。あとスープなしの「齊藤牛拌麵」も美味しそうでしたよ。
店舗情報
住所 | 台中市西區模範街34巷3號 |
営業時間 | 17:00~1:00、日17:00~0:00 |
休日 | 月火 |
FB | 新撰組 |