【奉咖啡】コーヒー、音楽、読書に最適な空間を提供するカフェ 

廃止された市場にカフェやギャラリーが入ることで独特の空気を纏った空間となった台中の「忠信市場」。中でも存在感を発揮していたのが「奉咖啡」。半分屋台のようなユニーク店舗と親しみやすいオーナーの人柄からいつもお客さんでいっぱいのお店でした。

しかし2021年6月、そんな人気店であった「奉咖啡」から突如閉店の知らせが。個人的にも台中ではお気に入りのカフェだっただけにとてもショックを受けました。

奉咖啡」のオーナーが再始動したのは閉店から半年ほど経った頃。そして昨年(2022年)秋にいよいよ実店舗をオープンしたとの知らせあり。最後に訪問してから5年余り、ようやく再訪することができました。

奉咖啡

忠信市場から移転

忠信市場で最も存在感のあったカフェ「奉咖啡」が移転してきたのがこちら。五權路から自立街を南に入って100mほどの住宅街に新たなお店をオープン。

奉咖啡」について正確には忠信市場での営業を終えて暫くした後、昨年(2022年)初頭に綠光計畫のギャラリー「綠光+marüte」で暫定的に営業。そして同年の秋にこの新店をオープンしたという流れです。

看板はこれだけなので遠目にはここにお店があるとは分からなそうな雰囲気。

入り口は奥にあるので建物の脇の通路を入って行きます。

ずいぶんくたびれた看板あり。たぶん元の色は黄色じゃないですかね?

なんだかちょっと和風っぽい庭を通ってお店に入ります。

店内がまた面白い。奥(建物の道路側)の一角はスピーカーなど音響機器が占めています。たぶん席を置けば2~3卓はスペースがとれそうなところを敢えて使用。そしてクラシックがけっこうな音量で流れているのです。このためにわざわざ入り口を奥にしたのではないでしょうか。

奉咖啡」のオーナーは気さくで親しみやすい雰囲気の方。また、クラシック音楽の趣味を持っていたり、読書家であったりという一面もあり。個人のSNSのタイムラインを見ていると美食家でもあるのではないかと思っています。

店内にはクラシックのCDや書籍が多数並べてあり、コーヒーを飲みながら音楽や読書をじっくりと楽しめるように配慮されています。

音楽鑑賞の邪魔をしてはいけない、と物音を立てないように気を付けていたらオーナー自身がけっこう大きな声で会話してて拍子抜けしたり、となかなか面白い方なんですよ。

こちらがメニュー。このへんにもこだわりが見られますよね。

單品咖啡(シングルオリジン)は粉のサンプルがあり、香りを確認して注文できるようになっています。

というわけでこちらを選んでみました。

コーヒーとフォンダンショコラ

コーヒーはテーブルでサーバーから注いでくれます。

Panama Finca Hartmann Caturra Winey(280元)

久しぶりに「奉咖啡」のコーヒーを飲みましたがやはり美味しい。忠信市場のお店を最後に訪れてからちょうど5年ほど経っていたな~、と当時を思い出すとなかなか感慨深いものがあります。

コーヒー以外にこちらのスイーツもおすすめ。Amedei(イタリアの高級チョコレートブランド)のチョコレートを使った「熔岩巧克力蛋糕」。

熔岩巧克力蛋糕(250元)

熔岩巧克力蛋糕」というのはフォンダンショコラですね。スプーンを入れるとチョコレートケーキの中から柔らかいチョコレートがトロっと流れ出てきます。白い粉状のものは帕瑪森起司粉(パルメザンチーズ)で、チョコレートの甘さとチーズの塩気が絶妙にマッチした何とも言えない美味しさ。

忠信市場のお店もユニークで面白かったのですが、実店舗になってオーナーの趣味がふんだんに盛り込まれた空間に仕上がっています。ぜひ一度足を運んでみてください。

店舗情報

住所 台中市西區自立街106號
営業時間  13:30~22:30
休日  水
リンク 奉咖啡
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