台湾にはかつて日本文化の影響を受けたものが多く見られるのですが喫茶店もその1つ。まるで昭和にタイムスリップしたかと思わせるノスタルジックな老舗喫茶店が今でも存在します。現在のカフェブームとは一線を画した昔懐かしい台湾の喫茶店を訪ねるのも面白いと思います。数こそ少なくなっていますが台北だけでなく台湾各地でもそういったお店が今でも営業を続けているので地方都市へ出かけたらぜひとも行ってみて欲しいものです。というわけで今回は台中にある老舗の喫茶店「中非咖啡」を紹介したいと思います。
中非咖啡(中菲行、中菲咖啡)
コーヒー豆販売からスタートした台中の老舗
台中市西区の四維街沿いにある「中非咖啡」。台中のみならず台湾国内でもコーヒー好きの人にはよく知られている老舗の喫茶店です。
お店には「中非咖啡」と「中菲行」という2つの看板が掲げられていますが、実は1977年に開業した当初は「中菲行」というコーヒー豆を扱うお店だったんだそうです。
お店の中へ入るとまさに日本の喫茶店、それも昭和の雰囲気が漂うレトロな店内です。
入り口から入るとすぐカウンターがあり奥にテーブル席が。さらに左の部屋に入ると広い客室があります。
このイスがいかにも古い喫茶店という印象、いい味だしてますねー。
コーヒー豆の販売も行っています。
こちらがメニュー。コーヒーは数種類の豆から選べるシングルオリジンをはじめ拿鐡咖啡(カフェラテ)や卡布奇諾(カプチーノ)などエスプレッソベースも。フレーバーラテを「加味拿鐡」と呼んでいるのが面白いですね。「風味拿鐵」というのはよく見かけますが「加味拿鐡」は初めて見ました。
また「曼巴咖啡」というのも老舗喫茶店らしいメニュー。「曼巴咖啡」というのは巴西(ブラジル)と曼特寧(マンダリン)を半分ずつブレンドしたコーヒーで、かつて台湾の経済が発展を遂げていた頃にできたメニューなんだそうです。同じ台中にある老舗喫茶店「華泰咖啡」にもありましたねー。
フードメニューには三明治(サンドイッチ)、鬆餅(ホットケーキ)と喫茶店らしいラインナップ。冰淇淋(アイスクリーム)もありますね。
こちらは時間帯限定のセットメニュー。朝はモーニングメニュー、お昼には軽食のセットメニューなどが注文可能。
メニューと調味料をこんな風に置いてるのがまた老舗喫茶店らしいですねー。
トースト、サラダ、ハムエッグのモーニング
ちょうど朝ごはんの時間帯に来たので活力早餐(モーニングメニュー)の「A 火腿蛋與厚片吐司」をいただきました。トーストにサラダ、ハムエッグが付いて175元。モーニングには110元のコーヒーが付いています。
トーストは奶油(バター)、果醬(ジャム)、花生(ピーナッツバター)、竹炭、雜糧が選べます。あまりよく考えず奶油(バター)を選んだんですが竹炭と雜糧って何だろう? 今度来たら試してみよう。
活力早餐・A 火腿蛋與厚片吐司(コーヒー付き)(175元)
コーヒーは巴西(ブラジル)を選びました。喫茶店らしい濃いめで苦味のある味が印象的です。
こういったお店に来るとまた違った台湾の一面を垣間見ることができて興味深いですねー。
店舗情報
住所 | 台中市西區四維街46號 |
営業時間 | 8:00~22:30 |
休日 | |
HP | 中非咖啡館(中菲行、中菲咖啡) |