米糕は北部と南部で調理法が異なります。北部では竹筒(現在はほとんど鉄缶の容器を使うようです)にもち米と具を入れて調理します。米糕という名前の通り(直訳すると「お米のケーキ」)、竹筒から取り出して盛りつけると、実際ケーキの様な形になり竹筒米糕とも呼ばれています。一方南部では器に盛った蒸したもち米に煮込んだ豚肉や魚鬆(魚のでんぶ)、きゅうりなどをのせた、一見すると魯肉飯のような見た目をしています。台南ではもちろん後者のスタイルの米糕をよく見かけますが、その1つをご紹介します。
下大道蘭米糕
創業30年以上の老舗
保安市場の付近で見つけた米糕の美味しいお店。場所は康樂街と大勇街の交差点付近です。下大道というのはどうも古い地名のようでかつての西門城壁の辺りらしいです。
創業は1981年(それ以前からお店はあったようですが1度閉店したようです)と30年以上経っている老舗の米糕店のようです。看板など年季が入っています。
オーダーシートがあるので食べたいものの数とテーブルの番号を內用桌號に記入します。テイクアウトの場合は外帶にチェックを入れます。
建物の右側がイートインスペースになっているので所定の席に着きます。
まだ昼時には早い10時頃に来たのですが意外にお客さんが入っていました。
表彰やメディアの紹介などがたくさん壁に貼られてます。歴史と知名度のある店なんでしょうね。
南部スタイルの米糕
米糕・小(30元)、魯蛋(10元)
もち米に肉燥と呼ばれる豚のそぼろ肉、魚鬆(魚のでんぶ)、肉団子のようなものはおそらく魚すり身だと思います。あと漬物のような野菜がのっています。やや甘めで日本人なら大抵の人は好きな味だと思いますよ。
魯蛋、煮玉子ですね。ほとんどのお客さんが頼んでいました。よく味が染みていて美味しいです。
こちらは四神湯。薬膳スープの一種で豚モツが具として入っています。薄味なので濃い味つけの米糕によく合います。
四神湯(25元)
米糕(小)、魯蛋、四神湯で合わせて65元(200円ちょっと)。それほど量は多くないので小腹を満たすときなどにちょうど良いと思います。
店舗情報
住所 | 台南市中西區康樂街6號 |
営業時間 | 7:30~19:30 |
休日 | |
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