刈包とは台湾式ハンバーガーとも言われる台湾の伝統的な小吃の1つ。真っ白いフカフカの饅頭に豚の角煮や、酸菜(高菜のような台湾の漬物)、花生粉(ピーナッツ粉)、パクチーなどを挟んだものが一般的で、日本でも中華街に行くとよく売ってます。皮の部分の饅頭が意外に軽い食感で濃い目の味の豚の角煮と一緒に食べると堪らない美味しさですよね。今回紹介するのは、そんな刈包に独自のアレンジを加えた台中の盛橋刈包。伝統的な味も残しつつ現代風にアレンジされた斬新なスタイルが若者、特に女の子に大人気のお店です。
※「盛橋刈包」は閉店しました。
盛橋刈包
新しいスタイルの刈包
台中駅から500m弱ほどの場所、緑川沿いの緑川西街と中山路の交差点にある刈包の専門店。刈包といえば台湾の伝統的な小吃ですが、盛橋刈包は外観を見て分かるように老舗という感じではなく現代風なルックスのお店です。
お店の雰囲気が表すように、ここ盛橋刈包では独自にアレンジした新しいスタイルの刈包を食べることができるんですよ。
開店間もなくぞろぞろとお客さんがやって来てすでに行列ができてます。すごい人気ですね。
で、どんな刈包が食べられるのかというと・・・ 入口に写真が貼ってありました。
こちらは炒麺の刈包と豚肉の刈包。豚肉は普通の刈包でもありますが炒麺の刈包というのは斬新、珍しいですね。他にも櫻花蝦起士薯刈包という小エビ、フレンチフライ、チーズが入った豪快な刈包などあります。
そしてこれ、アイスクリームの刈包! 刈包に対してアンバランスに大きいアイスクリームの塊がインパクトあります。美味しそう、はっきり言うとこれが食べたくて来ました。
注文は券売機で食券を買ってお店の人に渡します。食券ならぬ刈包券ですね(笑)。
炸芝麻冰淇淋刈包(セサミアイスクリームの刈包)を買ってみました。
套餐A、套餐B、套餐Cというのはセットメニューのことで、刈包と飲み物がセットになっています。
套餐A、套餐Bは刈包とオリジナルのボトルに入った紅茶、又は鳳梨汁(パイナップルジュース)の組み合わせ。套餐Cは刈包と赤富士サイダー、富士山サイダー、静岡コーラ(緑茶)から好きな物を1つ。
静岡コーラや富士山サイダーが・・・
何か昔の日本を思わせる雰囲気ですよね。メニューにもところどころ日本語が使われていたりとか。
京都の永楽屋の手拭い。
揚げた饅頭とアイスクリームが絶妙にマッチ
ほどなくして食券の番号が呼ばれました。こちらが炸芝麻冰淇淋刈包です。これ刈包の色が通常とちょっと違うのが分かりますか? キツネ色になってますよね。実はアイスクリームの刈包は饅頭(皮の部分)を揚げているんですよ。
確かに普通の饅頭とアイスクリームの組み合わせだとちょっともったりする感じでインパクトが薄そうですが、揚げてあるのでサクッと香ばしい饅頭とアイスクリームが絶妙にマッチ! これは美味しいですね。
炸芝麻冰淇淋刈包(セサミアイスクリームの刈包)(90元)
オリジナルボトル入りの冬瓜茶。(これは単品で購入しましたが、たぶんセットメニュー可だと思います。)
盛橋古早味冬瓜茶
地元のお客さんはこちら「炒麺刈包」を注文している人が多かったですね。というのも実は炒麺は台中グルメの1つとして知られているのです。台中では朝食に炒麺を食べるのが一般的という独特の食文化があります。そして炒麺を食べるときは辣椒醬をかけるのが定番。なかでも東泉辣椒醬は地元台中ブランドとして有名です。
「炒麺刈包」はそういった地元台中の食文化を意識した刈包。ちゃんと東泉辣椒醬もトッピングしてあります。こういう背景を知るとまた違った印象を受けますよねー。
炒麺刈包(60元)
お客さんは圧倒的に女の子が多かったですねー。確かに女の子受けしそうな斬新でかわいい刈包ですもんね。お店にはイートインスペースは無いのでみなさん店頭にある椅子に座るか立ったままで食べていました。
実は盛橋刈包のとなりに同系列の「川子麵線」というお店が後日オープンしています。こちらも台湾の伝統的小吃である麺線を独自にアレンジしたおすすめのお店です。
店舗情報
住所 | 台中市中區中山路26號1樓 |
営業時間 | 12:00〜18:00 |
休日 | |
FB | 盛橋刈包 |