宜蘭と言えば牛舌餅がよく知られていますね。しかしあまりにも有名なので観光客にはその他の名産が影を潜めているのではないでしょうか。例えばサトウキビを燻して鴨肉の燻製にした「鴨賞」も宜蘭の名産の1つ。残念ながら日本に持って帰ることはできないので買うのを諦めがちになるのですが、これがもの凄く美味しいのでぜひ買って現地で食べてみてほしいのです。
三源行
宜蘭の老舗、創業は昭和11年
宜蘭北館市場(宜蘭市北館公有零售市場)のすぐ近くで営業する肉酥、肉乾、肉紙など肉製品の専門店「三源行」に行ってきました。
「三源行」は昭和11年(1936年)に林木源さん、林游菊さん夫妻が創業した「木源露店」が前身なんだとか。もう80年以上の歴史がある宜蘭の老舗です。
なんだかあまり老舗を思わせないラフな感じの店内ですね(笑)。
こちらが今回の目的だった鴨肉の燻製「鴨賞」。宜蘭の名産として知られていますがここ「三源行」が特に有名なのです。
他にも肉乾や肉鬆などさまざまな肉製品が売られています。
これは肉製品とは関係ありませんが牛舌餅も売ってるんですね(笑)。
ちなみに宜蘭北館市場の中にもお店があります。
小さな店舗ですがここでも「鴨賞」をはじめとした肉製品を買うことができますよ。
噛むほどに溢れる肉の旨味
袋を開けてすぐに食べられるように予めお肉がカットされたタイプの「鴨賞」が3種類あったので買ってみました。
蔗燻原味切片鴨賞(190元)、蔗燻黑胡椒切片鴨賞(190元)、蔗燻甜醋切片鴨賞(190元)
3種ともそのまま食べてみました。まずはプレーンのタイプ「蔗燻原味切片鴨賞」。見た目は厚切りの生ハムのような感じですがこれが半端ではなく旨い。意外にも塩辛さは控えめでやや甘味を感じる鴨賞は噛むほどに旨味がジュワッと口の中に溢れます。今回はそのまま食べたのですがネギ、キュウリ、ニンニクなどと和えた涼拌鴨賞などが一般的のようです。
続いてを甜醋(甘酢)使った「蔗燻甜醋切片鴨賞」。見た目は「蔗燻原味切片鴨賞」とあまり変わりませんが確かに甘酸っぱさを感じます。
そして黒胡椒を効かせた「蔗燻黑胡椒切片鴨賞」。こちらはピリッとした刺激がありお酒によく合いそう。どれも美味しいですが個人的にはプレーンの「蔗燻原味切片鴨賞」が一番好きですねー。そのまま食べても美味しいしお粥や炒飯を外帶して一緒に食べるのもおすすめです。
せっかくなので「肉乾」も買ってみました。
金棗檸檬肉乾(100元)、蜜汁豬肉條(100元)
豚肉の肉乾(ジャーキー)に金棗(金桔)の果汁、レモンの風味を加えたもの。金棗が宜蘭の名産ということで宜蘭らしい肉乾ですね。確かに柑橘系の風味があって面白い。
こちらは豚肉を粗くほぐした「蜜汁豬肉條」。肉鬆のような感じですが粗い分歯応えがあってよりお肉感が味わえますね。
店舗情報
住所 | 宜蘭縣宜蘭市昇平街46號 |
営業時間 | 7:00~19:30 |
休日 | |
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