【林合發油飯店】台北の永楽市場で大人気のおこわ(油飯)

台湾グルメとしてはあまり取り上げられることがない存在の「油飯」。よく「台湾風のおこわ」と言われるように日本のおこわに近い料理です。一方で台湾では祝い事に欠かせないという点では日本の赤飯のような位置付けという特徴も持っています。料理としては地味なのであまりスポットがあたることはないのですが食べるとなかなか美味しいんですよ。台北で「油飯」を食べるなら永楽市場の「林合發油飯店」がおすすめですよ。

林合發油飯店

創業100年超の老舗

台北の永楽市場にやってきました。観光スポットとして有名な迪化街エリアでもこの永楽市場周辺が最も人気のある場所ではないでしょうか。

さて、その永楽市場の迪化街側の入り口を入ってすぐの場所で営業しているのが「林合發油飯店」。店名の通り油飯(おこわ)の専門店で日本人観光客にもよく知られる超人気店です。

営業は朝7時半からでこの日も早朝からすでに店員さんが油飯の箱詰め作業を行っていました。

林合發油飯店」の創業は1894年。なんと130年続く老舗で現在は4代目がお店を経営しています。もともとは紅龜粿や草仔粿といったお菓子を販売していたのですが油飯が美味しいと評判になり専門店へと業態を変えたんだそうです。

台湾では赤ちゃんが生後1ヶ月を迎えることを祝う「彌月之喜」という習慣があります。その際、親戚や友人、お世話になった人などへ「彌月禮」と呼ばれる贈り物をします。「彌月禮」は赤ちゃんが男の子の場合は油飯(鶏もも肉と卵付き)、女の子の場合はケーキというのが一般的(ただし最近は男女関係なくケーキなどスイーツを送ることが多いそうです)。

店頭にはおそらく贈り物用と思われる綺麗な箱が大量に並び油飯、雞もも肉、卵のセットが出来上がっていました。既に予約済の商品でしょうね。

販売しているのは油飯、烤雞腿、滷鴨蛋、芋粿のみ。

贈り物用ではなく観光客など自分で食べたい人向けにセットメニューも用意されています。日本語、韓国語、英語の表記あり。1人分なら油飯半斤(300g)、烤雞腿1本、滷鴨蛋1個の「」がちょうどよいですね。

購入する場合は右の「點餐區」で注文して左の「付款區」で清算します。

というわけでセットの「A」を買ってみました~。

ほどよい食感と油蔥と麻油の香り

セットの場合は写真のように簡易な弁当用の紙箱に入れて提供されます。

セット A(170元)

油飯半斤(300g)に烤雞腿と滷鴨蛋付き。油飯の上には椎茸がたっぷりのっています。美味しそう~。

油飯はもち米を使用。食べると油蔥(エシャロットを炒めたもの)と麻油の香りが口の中に広がります。もふっくらとしたもち米のほどよく柔らかい食感がいいですね。具材には椎茸の他にも豚肉、エビなどが入っています。イートインはなくテイクアウトのみですが買ってすぐに食べたのでまだ温かくて一層美味しく感じました。

こちらは滷鴨蛋。しっかり味が染みています。

豪快に鶏もも肉が1本。お弁当として食べるならおかずにちょうど良いですね。

営業はお昼までで売り切れ次第終了。人気なので行列覚悟のお店ですが朝早く行くと並ばずに買えました。朝ごはんに食べるというのもありですね。

店舗情報

住所 台北市大同區迪化街一段21號(永樂市場1430號攤位)
営業時間  7:30~12:00
休日  月
MAP
おすすめの記事