開催されている場所にかつて飛行場があったことからその呼び名が付いた台北市の「南機場夜市」。アクセスがやや不便なせいか「士林夜市」「饒河街観光夜市」「寧夏夜市」などに比べるとあまり紹介されることがなく観光客の姿はほとんど見かけないのですが、地元では高い人気を誇る活気のある夜市なのです。また若者向けの流行りの食べ物の屋台よりも昔ながらの小吃店が多いのも特徴。中にはビブグルマンに選ばれたお店もあるグルメ夜市としても知られています。今回はその「南機場夜市」の雰囲気やおすすめグルメまで詳しく解説したいと思います。
南機場夜市について
南機場夜市の基本情報
開催日 | 毎日 |
開催時間 | 17:00ごろ~0:00ごろまで(店舗によって異なる) |
休日 | 店舗によって異なる |
最寄り駅 | 龍山寺駅、中正記念堂駅 |
南機場夜市へのアクセス
「南機場夜市」は台北市中心部で開催される夜市なのですが、最寄り駅のMRT龍山寺駅またはMRT中正記念堂駅から1.5㎞ほど離れているのでややアクセスに難ありなのです。歩いて行けないこともないですが20分ほどかかるのでタクシーかバスを利用することをおすすめします。
最も簡単で早いのはタクシー。MRTで龍山寺駅、または中正記念堂駅まで行ってタクシーに乗るとよいでしょう。「南機場夜市」までは5分もかからないと思います。
バスで「南機場夜市」へ行くならMRT西門駅のバス停からバスに乗るのが距離も近く、本数も多いので便利です。MRT西門駅のバス停「捷運西門站」は北側と南側の2箇所あり、それぞれ停車するバスで「南機場夜市」へ行くことができる路線は以下の通りです。
■捷運西門站(北側)
路線番号:12、212、223、250、220中山基幹線
■捷運西門站(南側)
路線番号:20
乗車時間は10分弱といったところで「南機場公寓」のバス停で降りるとすぐ目の前が「南機場夜市」です。
南機場夜市の雰囲気
こちらが「南機場夜市」の北側の入り口。とってもどこからでも入れるのですが・・・ ここから真っすぐ100mほど先までお店が立ち並んでいます。さらに左右にも数本道が分かれて路面店や屋台が営業をしています。
比較的小さな夜市なのですがいつ行っても地元のお客さんで賑わっています。観光客らしい人の姿はあまり見ないですねー。
メインの通りには街路樹が植えてあるのですが夜になるとなんだか森の中にいるような雰囲気ですね。
おや、見覚えのある店名が・・・
永康街で有名な「芋頭大王」ですね、「南機場夜市」にもお店があるんですよ。
こちらは「南機場夜市」の人気店の1つ「基隆黑輪綜合甜不辣」。屋台ですが席があるのでイートイン可能です。
練り物が中心のお店ですね。日本のおでん屋さんのような感じでしょうか。
台南の名産サバヒー入りのお粥の屋台。
羊肉料理のお店。これも夜市では結構よく見かけますね。
ここはステーキのお店ですね。台湾のステーキは豪快でボリューム満点なんですよ。
他にもいろんなお店がありますがどちらかというと流行りの食べ物というよりは昔ながらの小吃店が多い印象ですね。
フレッシュジュースのお店も。ここは個人的に気に入っています(後述あり)。
時間帯によってはすごく混雑してます。やっぱり地元では人気がある夜市なんですねー。
こんな中をバイクで通るんだからムチャというか何というか・・・
大盛況です!
ちなみに「南機場夜市」は昼から開いてるお店も一部あります。
なので夜ほどではないですが日中に来てもお客さんがチラホラといるんですよ。
南機場夜市のおすすめグルメ
鶏肉をシンプルに塩ゆでにしたいわゆる「白斬雞」が人気の「南機場夜市」イチオシのお店「山內雞肉」。柔らかくてジューシーなお肉は台北に数ある「白斬雞」のお店の中でもトップクラス。ただしお店は昼からオープンして夜8時には閉店するので早めの時間に行くのがおすすめ。
2019年ミシュランガイドのビブグルマン(価格以上の満足感が得られる料理)にも選ばれた麻油雞の名店「阿男麻油雞」。ゴマのよい香りと生姜がピリッと効いた鶏肉入りのスープ「麻油雞」が美味しい。「乾麵線」も合わせて注文するのがおすすめ。
「南機場夜市」の中でも上位の人気を誇る水餃子専門店「來來水餃」。メニューは水餃子が「豬肉大白菜水餃(豚肉と白菜の水餃子)」と「韭菜水餃(ニラの水餃子)」の2種類。その他はスープの「酸辣湯」のみというシンプルさです。
目と鼻の先にある「來來水餃」の人気が目立ちますが、こちらも健闘している水餃子店「秀昌水餃」。水餃子は「韮菜水餃」「韮黃水餃」の2種類ですが、他にも「牛肉麵」「牛肉湯」、餃子入りのスープ「牛肉湯餃」「酸辣湯餃」などありあます。
「關東煮」と呼ばれる台湾風のおでんを販売する屋台「基隆黑輪綜合甜不辣」。「甜不辣(テンプラ)」や「菜頭(大根)」など馴染みのあるメニューの他「龍鳳腿」「三絲丸」「鑫鑫腸」など謎なメニューにもぜひトライです。
夜市の入り口付近にあっていつも大混雑している「生煎包」の屋台「鈺師傅上海生煎包」。日本では「焼き小籠包」などと呼ばれています。こちらでは「鮮肉包」「高麗菜包」「雙味包」「鮮肉玉米包」の4種類を販売。5個買うと1個サービスしてくれます。
もち米を発行させた酒釀(チューニャン)を使ったスイーツが看板メニューの「八棟圓仔湯」。中でも人気なのが酒釀に溶き卵を加えた温かいスイーツ「酒釀甜蛋湯」。さらにピーナッツ餡入りの湯圓「花生圓」やゴマ餡入りの湯圓「芝麻圓」をトッピングするのがおすすめ。
紅豆牛乳冰、大豆牛乳冰、銀耳雪蓮冰、綠豆牛乳冰など昔ながらのスイーツを販売する「糖品角屋」。いろんな味を試してみたいのなら4種類のトッピングが選べる「4種冰」がおすすめです。夏にはマンゴーかき氷も人気なので要チェック。
夜市の入り口から中に入らず中華路側へ少し歩いたところにあるフレッシュジュースのお店「青綠洲鮮果汁 中華總店」。注文するとその場でミキサーにかけて作ってくれるキンキンに冷えたスイカジュース(西瓜汁)は最高に美味しい!
「南機場夜市」の中央あたりにあるジューススタンド「美蘭阿姨果汁吧」。パイナップルケーキ、パパイヤ、ドラゴンフルーツなど南国ならではの果物を使ったフレッシュジュースが中心で小さいお店ながら高い人気を誇っています。