台中の「俊美食品」は1989年にオープンした伝統菓子店。創業30年ということで老舗というにはちょっと微妙な期間ですが風格は老舗と呼ぶにじゅうぶんだと思います。大進街という小さな通りに最初のお店をオープンし、現在は台中、彰化で6店舗を展開しています。台中のお土産の定番「宮原眼科」のような派手さはないものの美味しくて安定感のある伝統菓子の数々はお土産候補に入れて間違いなしです。特にここの「松子酥」は必食ですよ。というわけで今回はその台中の伝統菓子店「俊美食品」を紹介したいと思います。
俊美食品
1989年にオープンした大進街の第1号店
「俊美食品」は台中市内に5軒、彰化縣の鹿港に1軒あるのですがこの日やって来たのは第1号店の「台中大進店」。台中萬壽棒球場という野球場近くの大進街という小さな通り沿いにお店があります。1989年に創業した最初のお店とあって軒の文字も消えかかっている年季を感じさせる雰囲気ですねー。
それでもお店の中に入るとわりと奇麗で上品な雰囲気です。商品も整然と陳列されていて好印象ですねー。
さて「俊美食品」といえばこちらの「松子酥」が有名です。パイナップルケーキも人気ですが地元ではたぶんこちらの方がよく知られているのではないでしょうか。
パイナップルケーキはこちらですね。もちろんこれも人気商品の1つ。
その他にも台中名物の太陽餅をはじめ綠豆椪、杏仁片、憶園餅などさまざまな中華菓子があります。
サクサクの生地と松の実入りのあずきが絶妙の組み合わせ
というわけでいくつか購入してみました。
■松子酥
まずはおすすめの「松子酥」。
松子酥(3個入り)(90元)
形はお饅頭のように丸っこくて表面に「俊美」という文字がプリントされています。
生地はサクサクのパイ生地のような食感。中にはあずきの餡がぎっしりと入っています。いっしょに入っている松の実がいいアクセントになってますねー。意外に甘さ控えめなのであまりもたれずペロリと食べれてしまいます。
■鳳梨酥
こちらも人気商品の「鳳梨酥(パイナップルケーキ)」。
鳳梨酥(10個入り)(250元)
最近はかなりボリュームのあるサイズのパイナップルケーキをよく見かけますがこれは1口でも食べれそうな標準的なサイズです。
「俊美食品」のパイナップルケーキはフィリングに冬瓜を使ったタイプ。そのため滑らかな口あたりでとっても食べやすいです。やや甘味が強く酸味はほとんど感じません。昔ながらのパイナップルケーキといった感じですね~。
■太陽餅
台中と言えば「太陽餅」ということで買ってみました。
太陽餅(10個入り)(300元)
これも表面に「俊美」という文字が入っていますね。太陽餅って崩れやすくてすぐに生地がポロポロとはがれるので文字が残っているのは奇跡的(笑)。
しっとりしたパイのような生地の中には麥芽糖の餡が入っています。この何ともいえない存在感のない餡が太陽餅の特徴なんですよね(笑)。いや、バカにしてるわけではなくて太陽餅ってこういうものなんですよ。初めて食べたときはちょっと違和感があったのですが慣れるとこれがまあまあ美味しく感じるんですよね。
台中のお土産と言えば「宮原眼科」があまりにも有名ですが「俊美食品」も地味ながら根強い人気を誇るお店でおすすめですよ。