台中のお土産といえばまず名前があがるのが「太陽餅」。台中駅を出て台湾大道方面に出ていくと太陽餅のお店が密集している風景が目に飛び込んできます。そして「太陽堂」という店名のお店が多いことに気が付くでしょう。かつてまだ商標に関するルールが甘かった時代に、人気があった「太陽堂」という店名を名乗るお店が乱立したんだそうです。今回はそんなお店の中でも「太陽堂」という名称を初めて商標登録したという老舗の太陽餅専門店「太陽堂老店」を紹介したいと思います。
太陽堂老店
太陽餅ストリートで営業する創業60年以上の老舗
「太陽堂老店」は台中市の中でも太陽餅のお店が特に集中する「太陽餅ストリート」と呼ばれる自由路沿いにお店があります。
オープンしたのは1954年なので60年以上の歴史がある老舗の太陽餅専門店です。横断幕に「最老的太陽餅、最好吃的太陽餅」(最も古い太陽餅、最も美味しい太陽餅)と強気なコメントがありますが、実は「太陽餅」という名称を初めて商標登録したのがここ「太陽堂老店」なのです。
店内はそれほど広くはありませんが太陽餅をはじめいろんな中華菓子が豊富に揃っていますよー。
人気なのはもちろん太陽餅。プレーン以外にもいろんなフレーバーがあります。
コーヒー味などなかなか攻めてる太陽餅もありますね。
老公餅や老婆餅なども。詰め合わせもありますよ。
太陽餅ばかりが注目されがちですがパイナップルケーキも売っています。
隠れた台中の名物「檸檬餅(レモンケーキ)」もあります。
全工程を手作業で作られた太陽餅
とうわけで太陽餅を購入してみました。
こちらは太陽餅の10個入り。レトロな感じもあり、ちょっと高級感もあり、いいですねこのデザイン。
傳統太陽餅・10個入り(250元)
個包装ではなく5個ずつまとめて包装しています。
いかにも太陽餅らしい地味な見た目です(笑)。いや、悪い意味ではなく太陽餅とはこういうものなんですよ。
「太陽堂老店」では生地を作る(製皮)ところから生地の切り分け、麦芽糖の餡を包む(包餡)、成形、焼きあげ(烘焙)などの合計7つの工程を全て手作業で行っています。
生地はパイのように層になっていて中には麦芽糖の餡が薄く包まれています。甘さは控えめでややもったりとした印象なのですがこれがまさに太陽餅の味。全工程手作業でこの味を作り出すのはさすが老舗ですねー。
他のフレーバーの太陽餅も買ってみました。こちらは「蜂蜜太陽餅」。
蜂蜜太陽餅
麦芽糖の餡に加えられた蜂蜜の甘い香りが特徴的。「傳統太陽餅」はちょっと味にメリハリがない、と感じる人もこれなら受け入れられるのでは。
変わり種の「咖啡太陽餅」。
咖啡太陽餅
食べるとコーヒーの風味が口の中に広がります。これはなかなか美味しい。こういった味がはっきりした太陽餅って人気がありそうですよね。
パイナップルケーキも買ってみました。
鳳梨酥
サックリとした歯触りのよい生地になめらかなパイナップルのフィリング。けっこう味が濃くて美味しいですねー。太陽餅の専門店だからといって侮れない味です。
今回は食べてないのですが「鳳梨太陽餅」という商品も気になったのでまた買ってみたいと思います。他にも卵黄入りの「鳳凰酥」や「老婆餅」「檸檬餅」などもおすすめですよ。
店舗情報
住所 | 台中市中區自由路二段25號 |
営業時間 | 8:00~22:00 |
休日 | |
HP | 太陽堂老店 |