2021年1月1日から国際郵便物の一部において「通関電子データ」の送信が義務化されました。従来の手書きラベルを使用して発送すると返送の恐れがあるため、日本郵便が提供する「国際郵便マイページサービス」または「国際郵便マイページサービス for ゆう プリタッチ」を利用して発送ラベルを作成する必要があります。
旅行に行くときはできれば身軽になって出掛けたいもの。とはいえ海外旅行ともなると荷物が増えてしまうのは当然ですね。「なんとか荷物を少なくしたい」というときに少々お金はかかりますが台湾に荷物を送ってしまう、という手もあります。ホテルに宿泊するのであればホテルへ送ればよいのですが「保管してもらうのはちょっと心配」だったり、民泊を利用する場合などは難しかったりしますね。そんなときは台湾の郵便局(郵局)に荷物を留め置いてもらう局留を利用すると便利です。
目次
局留(郵便局留め)について
日本の郵便局から台湾の郵便局(台湾では郵局と呼ばれています)へ局留(郵便局留め)で荷物を送ることができます。局留というのは発送先の郵便局に荷物を留め置いて、受取人がその郵便局に出向いて荷物を受け取ることです。
対象の郵便局(郵局)
規模の大きな郵局であれば局留が可能です。郵政代辦所と呼ばれる売店のような簡易な郵局では不可です。台湾の郵局の住所や営業時間を調べる場合は以下のアプリを使うと便利です。
台湾の郵便局(郵局)での保管期限
台湾の郵局で荷物を保管してくれる期間は2ヶ月です。但し、16日目以降は1日につき6元の保管費が発生する(小包・EMSの場合)のでなるべく15日以内に受取るようにしましょう。
※画像は中華郵政 HPより引用
局留で台湾の郵便局(郵局)へ荷物を送る方法
日本の郵便局で行うこと
日本から台湾へ荷物を発送した際に到着までに要する日数は概ね以下のようになっています(運送便、通関、現地での取扱いの状況により変動するのであくまで目安としてください)。
発送方法 | 所要日数 |
EMS(国際スピード郵便) | 2~3日 |
航空便 | 6日ほど |
船便 | 2~3週間前後 |
日本の郵便局から荷物を発送するにあたって小包ラベルとインボイスの2種類の資料を記入する必要があります。以下、記入方法を説明します。
※このときはEMS(国際スピード郵便)を利用しました。
■小包ラベルの記入方法
各項目の記載内容は以下の通り。下記以外の項目は記入しなくてもOK(または局員の人が記入してくれる)でした。重要なのは「TO(お届け先)」の欄に「POSTE RESTANTE(局留)」と記入することです。
■受付年月日
当日の日付を記入。
FROM(ご依頼主)
■Name
自分の名前を記入。
■Address
自分の住所を記入。
■郵便番号
自分の郵便番号を記入。
■電話番号
自分の電話番号を記入。
TO(お届け先)
■Name
「POSTE RESTANTE(局留)」と記入。
留置きする郵便局名、及び受取人の名前を記入。
■Address
留置きする郵便局の住所を記入。
■都市名
留置きする郵便局の都市を記入。
■郵便番号
留置きする郵便局の郵便番号を記入。
■国名
台湾と記入。
■電話番号
留置きする郵便局の電話番号を記入。
■内容品の詳細な記載
発送品の内容を記入。
■内容品の個数
各発送品の個数を記入。
■正味重量
各発送品の重量を記入(だいたいでよいです)。
■内容品の価格
各発送品の価格を記入(だいたいでよいです)。
■次の場合は□に…
発送品について該当するものをチェック。
■日本円換算合計
各発送品の価格の合計額を記入(だいたいでよいです)。
■上記内容品は…
チェックします。
■ご署名
サインします。
■この郵便物は
個数/総数を記入。例えば箱2個を送る場合、1つ目は1/2、2つ目は2/2。
■インボイスの記入方法
各項目の記載内容は以下の通り。下記以外の項目は記入しなくてもOK(または局員の人が記入してくれる)でした。
■インボイス作成日
当日の日付を記入。
■ご依頼主
自分の名前を記入。
■(ご依頼主)TE
自分の電話番号を記入。
■お届け先
「POSTE RESTANTE(局留)」と記入。
留置きする郵便局名、及び受取人の名前を記入。
留置きする郵便局の郵便番号、住所を記入。
■(お届け先)TE
留置きする郵便局の電話番号を記入。
■内容品の記載
発送品の内容を記入。
■正味重量
各発送品の重量を記入(だいたいでよいです)。
■数量
各発送品の個数を記入。
■単価
各発送品の価格を記入(だいたいでよいです)。
■合計額
各発送品の価格の合計額を記入(だいたいでよいです)。
■署名
サインします。
台湾の郵便局(郵局)で行うこと
台湾に到着したら発送した郵局へ荷物を受取りに行きます。荷物が到着しているかどうかは台湾郵局の荷物追跡サービスで確認できます。
※下記リンク先で「國際及大陸各類郵件查詢」をクリック
参考:郵件查詢(荷物追跡サービス)(中華郵政)
荷物の受取りにはパスポートが必要なので忘れないように持参しましょう。また日本の郵便局で発送したときに貰う小包ラベルの控えを持っていくとよいでしょう。
大きな郵局ではたいてい番号札を取るようになっています。「郵務業務」というのが郵便業務のことです。「儲匯業務」というのは金融業務のことなので「郵務業務」の番号札を取りましょう。
窓口も「郵務業務」と「儲匯業務」に分かれています。
順番が来たら電光掲示板に番号が表示されます。下は626番の番号札を持っている人は20番の窓口に行くように、ということですね。
自分の番号が呼ばれたら窓口に行きます。局留の荷物を受け取りに来た旨を伝えましょう。「Poste Restante」或いは「存局候領」と伝えると分かってもらえると思います。また発送時の控えを見せるのもよいと思います。
後は受取のサイン(パスポート番号も)をして荷物を受け取れば終了です。
まとめ
例えば現地の知人にお土産を持っていく、というような場合は帰りは荷物が減るのが分かっているわけなので、行きだけ荷物の量が多くて受託手荷物になるのはイヤ(LCCは受託手荷物が有料の場合が多い)というような場合に利用してはどうでしょうか。当然送料は発生しますがその分身軽になるというメリットはあります。