台鉄に乗って鉄道の旅を楽しもう! チケットの購入方法などまとめ

台湾全土をカバーして各地方都市を結ぶ鉄道は通称台鉄(正式名称:台湾鉄路管理局)と呼ばれ、日本で言えばJRのような位置付けですね。現在はMRTや高鐡(台湾新幹線)があるので台鉄を利用する機会は減っているかもしれませんが、宜蘭、花蓮、台東など東海岸の都市を訪れるときには必須の交通手段です。また中には敢えて台鉄を利用して台湾各地を訪れる鉄道の旅を楽しみたい、という人もいるかもしれませんね。というわけで今回は台鉄についてチケットの購入方法などいろいろとまとめてみました。

参考:交通部臺灣鐵路管理局

台鉄(台湾鉄路管理局)について

台鉄(正式名称:台湾鉄路管理局)は台湾全土をカバーする台湾の国有鉄道です。主な路線には以下のようなものがあります。

路線 区間
西部幹線 縱貫線北段 基隆~竹南
縱貫線南段 彰化~高雄
縱貫線(海線) 竹南~彰化
台中線(山線) 竹南~彰化
成追線 成功~追分
屏東線 高雄~枋寮
東部幹線 宜蘭線 八堵~蘇澳
北迴線 蘇澳新~花蓮
台東線 花蓮~台東
南迴線 南迴線 枋寮~台東
支線 平渓線 三貂嶺~菁桐
深澳線 瑞芳~八斗子
內灣線 北新竹~內灣
六家線 竹中~六家
集集線 二水~車埕
沙崙線 中洲~沙崙
旧山線 三義~后里

時刻表・運賃の調べ方

台鉄の時刻表・運賃を調べるには「雙鐵時刻表」というアプリを使うと便利です。窓口でチケットを購入するときはこのアプリで乗りたい列車を調べてスクリーンショットを撮っておくとスムーズに購入できます。詳しくは下記記事を参照してください。

各駅停車に乗る場合

各駅停車の場合は悠遊カードでOK

各駅停車の場合は自動券売機で切符を買って乗ればOKなんですが、悠遊カードも使えるので持っているのであれば悠遊カードを使う方が簡単ですね。

一応、自動券売機で切符を買う場合はこちらの記事を参考にしてください。

改札の通り方

改札を通る方法は日本の電車と似ているのでとても簡単です。

切符の場合は投入口に通します。悠遊カードの場合はセンサーにかざせばOKです。

改札を出る場合も同様に切符は投入口へ、悠遊カードはセンサーにかざします。但し切符は回収されず戻ってくるので取り忘れないようにしましょう。

特急に乗る場合

特急チケットの購入方法

特急のチケットは駅の窓口で購入することができるのですが、それ以外にもいろいろ方法があります。

駅の自動券売機で購入

台鉄の駅にある特急チケット専用の自動券売機で購入することができます。

台鉄のWEBサイトで購入

台鉄のWEBサイトからオンラインで購入することができます。つまり渡航前に日本から予約・購入が可能。しかも日本語対応のサイト(但し支払い画面に移行すると日本語でなくなります)なので安心。購入したチケットは現地(アプリも可)で発券する必要があります。

アプリを使って購入

台鉄の公式アプリ「台鐵e訂通」を使って購入することができます。こちらも日本から予約・購入が可能。さらにスマホ内に発券(スマホにQRコードを表示)することも可能です。

台湾のコンビニで購入

台湾のコンビニで購入することができます。対象のコンビニはセブンイレブン、ファミリーマート、ハイライフ、OKマートで、マルチ情報端末(セブンイレブンのibonなど)を使って購入します。

悠遊カードで乗れる場合もあり

悠遊カードで特急に乗れる場合もあります。特急の内、莒光號、復興號、自強號は悠遊カードでも乗車可能。悠遊カードで改札を通って、そのまま乗車するだけです。つまり普通料金(更に割引あり)で乗れるというわけです。但し当然指定席には座れないので立ち乗りすることになります。

特急でも太魯閣號(タロコ号)、普悠瑪號(プユマ号)、及び団体列車などは悠遊カードでは乗車できないので注意しましょう。

悠遊カードを使うと安く特急を利用できるというわけですが個人的には特急のチケットを買って乗ることをおすすめします。

改札の通り方

基本的に普通乗車券の場合と同じですがコンビニでチケットを購入した場合、或いは公式アプリで発券した場合はQRコードを使って改札を通ります。

QRコードの読取り機能が付いた改札が設置されている駅は現在(2018.8.1現在)のところ松山、台北、板橋、桃園、中壢、新竹、豐原、台中、彰化、斗六、嘉義、台南、高雄、宜蘭、羅東、花蓮、台東です。また全ての改札というわけではなく一部の改札のみとなっています。

QRコードの読取り機能が付いた改札が見当たらない場合は駅員にチケットを見せて改札を通してもらいましょう。

特急に乗るときの注意

台鉄の特急列車に乗るときに知っておくと為になると思うことをいくつか紹介したいと思います。

(1)座席番号の順番

台鉄の特急列車の座席番号の割り当ては日本とは違うので知らないと自分の席を探すときにちょっと戸惑ってしまいます。気付かずに違う席に座ってしまう、ということにならないように注意しましょう。

番号の割り当て方は下のようになっています。両窓側から1、2、そして通路側へ3、4というように番号を振っていきます。

(2)特急列車全てにテーブルがあるわけではない

特急に乗ったらお弁当を食べながらのんびり鉄道の旅を楽しみたい、と思っている人は多いのではではないかと思います。しかし太魯閣號、普悠瑪號にはシートテーブルが付いているのですが、莒光號、復興號、自強號には付いていないので注意です。
※太魯閣號はイスのサイドに収納するタイプだったと思います。

別に付いていないからと言ってお弁当が食べれないわけではないのですが、やっぱりちょっと不便だと思うので頭に入れておくとよいと思います。

(3)大きなスーツケースを持っている場合は注意

座席上部に荷物を置く棚がありますがバッグや小型のスーツケースが置ける程度です。大型のスーツケースを置けるスペースは普悠瑪號が車両の先頭に確保されていますが、他の列車にはありません(太魯閣號にも無かったと思います)。

(4)大きなスーツケースを持っている場合は注意

列車に乗りこんで自分の席を探していると「あれ、誰か座ってる・・・」ということが結構よくあります。声をかけるとすぐに立ち上がって去っていくのですが・・・

台湾ではどうも、その席を予約してる人が乗って来るまでは座っててもいいだろう、という感覚が普通のようなのです。実際、人が来るたびに席を移りながら乗車していた人を見たことがあります。

また、厳密に自分の番号の席に座らなくてよいという感覚で、例えば通路側に座っていたとして窓側の席の人が後から乗ってきたとき、席を立とうとしたら「詰めて詰めて」と窓側の席に移るように促され、その人はそのまま通路側の席に座る。といった具合です。

といった感じで若干日本での感覚と違うところがありますが、気にならなければ合わせればよいし「いや、自分の予約した席に座りたい」と思うのであれば断ればいいし、あまり難しく考えることはないと思います。

まとめ

日本には鉄道ファンがたくさんいますが台湾の鉄道もなかなか魅力があります。特に花蓮~台東の美しい海岸線を走る列車は一度乗ってみることをおすすめします。台鉄に乗ってのんびりと台湾の地方都市を訪れる鉄道の旅を楽しみましょう。

※台鉄の駅の一部には荷物預りサービスの「行李房」が設置されているので利用すると便利ですよ。

高鐵(台湾新幹線)を利用する場合は下記の記事を参考にしてください。

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