「碗粿」は水で溶いたお米の粉をお碗に入れて蒸した料理。日本人的にはあまり知名度は無いと思いますが台南の名物料理として知られています。また地域によって違いがあり南部の「碗粿」には豚肉、シイタケ、エビなどが入っているのが特徴です。今回はその「碗粿」を食べに台南が誇るグルメ市場「永樂市場」に行ってみました。
一味品碗粿
永楽市場の人気店の1つ
朝ごはんを食べに永楽市場の「一味品碗粿」へ行ってきました。
台南で碗粿といえばすぐ近くで営業する「富盛號」が圧倒的に有名ですがここ「一味品碗粿」も地元ではかなりの有名店。
看板の下の横断幕に「台南碗粿米其林必比登唯一推薦」と書かれているように2022年のミシュランガイド・ビブグルマン(台南)にも碗粿の店として唯一選ばれるという快挙。
メニューは「碗粿」と「魚羹」のみというシンプルさも台南の小吃店らしくていいですね~。
注文は口頭で。その場で清算、商品を受け取って空いてる席に座ります。
むっちりした食感で優しい味
というわけで「碗粿」と「魚羹」をいただきます。
碗粿(40元)、魚羹(40元)
調味料はお好みで。特にニンニクとワサビが定番のようでどのお客さんも加えていました。
他のお店でもよく目にしますがこのワサビの鮮やかすぎるグリーンが面白い。
地元のお客さんに倣って自分もニンニクとワサビを。あまり入れ過ぎると辛くなるので注意。
「碗粿」はフォークの方が食べやすいですねー。
英語では「Rice Pudding」と呼ばれるようですが、食感はプリンとは全く別物。お餅のようにも見えますが粘りはなく歯応えのある大根餅のような印象。ムッチリとした食感で思いのほかお腹にズッシリときます。「碗粿」自体は優しい味なので甘辛いタレの果たす役割が大きいですね~。中には具材として豚肉やエビが入っていましたよ。
こちらは「魚羹」。確か富盛號も同じメニューだったので「碗粿」とセットのような感じなんでしょうか。
とろみのあるあっさり味のスープにプリプリとした食感のつみれが入っています。「碗粿」がわりと濃いめの味なので味的によいバランス。両方食べるとけっこうボリュームあって朝ごはんにはじゅうぶんですね~。
他の台南グルメに比べると「碗粿」はちょっと地味な存在ですがこちらも台南ならではの食べ物なので訪問の選択肢の1つに入れてみてはいかがでしょう。
店舗情報
住所 | 台南市中西區國華街三段177號 |
営業時間 | 5:00~17:00 |
休日 | 火 |