台湾の飲食店はほんとに新陳代謝が活発で新しいお店が次々と開店、そして同じように既存のお店がバタバタと閉店、そしてまた新たなお店が・・・ といった具合。若者が思い切りよくお店を立ち上げる風潮があるように思います。そのせいかカフェ、スイーツ店、ベーカリーなどでこの傾向がよく見れるのですが、昔ながらの小吃店ではあまり目にしません。今回はその稀なケースではないだろうか、というお店「純發魯肉飯」を紹介したいと思います。
純發魯肉飯
愛嬌のあるイラストが印象的
台北MRT永春駅から歩いて5分ほどの松山路沿い。いかにも台湾らしい町並みが続く中、突然スタイリッシュな外観のお店が現れ誰もが「おやっ?」と思うはず。
スタイリッシュ、と思いきや看板に描かれた愛嬌のあるイラストにまたまた「?」となって興味津々。
こちらは昨年(2022年)5月頃にオープンした「純發魯肉飯」。何だか今までに見たことのないタイプのお店でワクワクしますね。
魯肉飯て英語で「BRAISED PORK RICE」っていうのか。
注文方法ですが、イートインもテイクアウトもまずは「ORDER HERE」と書かれたカウンターで注文・清算します。イートインする場合は「內用」、テイクアウトなら「外帶」と伝えましょう。
メニューはカウンターに置いてあるのでこれを見て注文すればよいのですが・・・
入り口にもメニューが貼りだしてあるのでまずここで注文する料理を決めておくとよいですね。日本語の表記もあるようです。けっこう人気があるようなので並んでたりするとカウンターでいきなりメニューを見ても焦ってしまいますよね。
注文カウンターの両サイドに「PICK-UP」と書かれたカウンターがあります。奥側がイートイン用、店外側がテイクアウト用です。
イートインの場合は注文後に空いてる席に座ります。料理ができたら呼ばれるので奥側のカウンターに取りに行きます。
ここで料理を受け取ります。
箸、スプーン、調味料などもあるので自分で確保しましょう。
小細工なしの台湾小吃
注文したのは「剝皮辣椒燉雞湯」「純發魯肉飯」「滷蛋」「滷大腸頭」。スープ(純發燉湯)は3種類あり何れを注文しても+10元で魯肉飯がついてきます。
お店は今どきなデザインですが料理は小細工なしの昔ながらの台湾小吃といった感じ。老舗で食べてもなんら違和感のない内容ですねー。
剝皮辣椒燉雞湯(85元)、純發魯肉飯(10元(単品の場合30元))、滷蛋(20元)、滷大腸頭(80元)
「剝皮辣椒」という唐辛子の醤油漬けを使った鶏肉入りのスープ。「剝皮辣椒」は花蓮のお土産として知られていますが各地のスーパーなのでも買うことができます。
スープはややピリッとしますが深みがあって味わい深い。寒い日などはより美味しく感じるでしょうね。
お肉にもよく味が染みてますね~。
剝皮辣椒自体はけっこう辛いのですがスープに使われることで若干辛味はマイルドになっています。
小菜(單點飯菜)からは「滷大腸頭」を選びました。日本では「テッポウ」にあたるホルモンかな? よく煮込まれているので柔らかくて臭みもありません。
そして主役の「純發魯肉飯」。「滷蛋」も注文すると魯肉飯にトッピングされた状態で出てきました。
魯肉飯ってお店によって魯肉の状態がいろいろなんですよね。お肉の形がほとんど残らないほどトロトロの状態になってたりするタイプもあるのですが、こちらはお肉の粒がはっきりしているのでわりと日本人好みの魯肉飯ではないでしょうか。
味の方もヘタな小細工なしの王道の魯肉飯といった感じ。お店にやって来るお客さんが若者だけでなく幅広い年代であることがそれを証明しているのではないでしょうか。
食べた後の食器類はこちらへ片付けましょう。
カフェやベーカリーなどは若者によって新しいお店が次々とオープンするのですが、昔ながらの小吃店のケースはあまり見ないような気がします。そういう意味では20年後、30年後には老舗と呼ばれているかもしれない貴重なお店ではないでしょうか。
店舗情報
住所 | 台北市信義區松山路497號 |
営業時間 | 16:00~23:30 |
休日 | |
リンク | 純發魯肉飯 |