台中を代表する老舗市場であり人気観光スポットの1つでもある「台中第二市場」。生鮮食品や日用品を販売するお店など大小合わせて100を越える台中市民の生活を支える重要な市場です。市場内には数十年の歴史を持つ小吃店屋台が多くあるグルメスポットとしても知られ、国内外から多くの観光客が集まって来ます。また老舗だけでなく新しいお店にも注目したいところ。近年になってオープンしたお店もいくつかあり頑張って営業しています。というわけで今回は「台中第二市場」から1992年に創業した「嵐肉燥專賣店」を紹介したいと思います。
嵐肉燥專賣店
肉燥にこだわりのある小吃店
「嵐肉燥專賣店」は台中第二市場内にあるお店。市場のちょっと奥まった場所にお店があります。
「肉燥」というのは魯肉飯にかけるお肉「魯肉」のことです。南部の地域では「魯肉」のことをよく「肉燥」と呼んでいますが中部ではあまり聞かない気がしますね。
お店は市場の2つのスペースを利用しています。左側がキッチン、レジ、わずかなテーブル席。
右側にも専用のテーブル席があります。
席を確保する前にまずは入り口にあるオーダーシートに記入して注文を済ませましょう。
写真もあるので参考にするといいですね。「嵐肉燥專賣店」が面白いのは肉燥飯だけでなくちょっとアレンジしたメニューがあるところ。中でもチャーシューをのせた「梅花肉飯」や肉団子をのせた「肉燥丸仔飯」などが人気です。
注文を終えると店員さんに席を指示されます。今回は右側の席でいただきます。
とろとろチャーシューをのせた肉燥飯
注文したのはこちら「梅花肉飯」と「綜合湯」。
梅花肉飯(55元)、綜合湯(55元)
お箸やスプーンはこちらからセルフサービスです。
調味料はテーブルに置いてあります。お店オリジナルの辣椒醬がありますね。
台中では小吃店に行くと必ずと言っていいほど辣椒醬を置いてあるんですよね。で、炒麵、爌肉飯、肉包などいろんなものにかけて食べるんですよ。
さて、まずはスープから。「綜合湯」は雞捲、餛飩、魚丸、蘿蔔などが入った具沢山のスープ。ちなみに雞捲は実は鶏肉ではなく豚肉、魚醤、タマネギ、豆薯(ヒカマ)などから作られています。
こちらが「梅花肉飯」。ご飯に豚肩ロースを煮込んで作られたチャーシューをのせ、さらに肉燥をトッピングしています。ボリュームはやや控えめですね。「肉燥丸仔飯」に比べると肉燥の量はちょっと少ないかな。
チャーシューは痩肉(赤身の部分)多めでトロトロに柔らかくて美味しいですね。お店自慢の肉燥の方は「肉燥」というだけあって味はけっこう濃いめ(南部の肉燥は味が濃い(甘い)と言われています)。だけど台湾特有のスパイスの香りは控えめなので日本人なら誰でも気に入りそうな味ですねー。もうちょっとご飯の量があると嬉しいかな。
「肉燥丸仔飯」や「意麵」も美味しそうなので今度きたらぜひ食べてみたいと思います。