魯肉飯(滷肉飯)と言えば台湾グルメの代表格。台湾に行ったことがあってもなくても知っている人は多いと思います。これが台湾南部に行くと魯肉飯ではなく肉燥飯と呼ばれることが多いのです。味も微妙に違っていて台湾人に言わせると「南部の味付けは甘い」んだそうです。台南に行ったら肉燥飯を食べる機会も多いと思うので台北との違いをちょっと意識しておくと面白いかもしれませんね。今回はそんな南部の肉燥飯の入門にはピッタリ、地元の人もおすすめする小吃店「江川肉燥飯」を紹介したいと思います。
江川肉燥飯
永楽市場近くの創業60年以上の老舗
江川肉燥飯は民族路と國華街の交差点にある小吃店。1953年創業という創業60年を超える老舗です。
民族路と國華街の交差点と言えば永樂市場の入り口(という言い方が正しいのかどうか分かりませんが)で、雑誌BRUTUSの表紙を飾った光景のある有名な場所ですね。
メニューはおすすめの肉燥飯をはじめ滷排骨飯、炸排骨飯、雞腿飯といったご飯もの。それに味噌湯、蘿蔔湯、魚丸湯などのスープを中心に各種小菜が揃っています。
便當と書いてあるのは持ち帰りの「お弁当」という意味ではなくて、ご飯ものに小菜をいくつか選んで定食仕立てにすることです。便當にしてもいいし単品でいろいろ注文してもいいし好きな方を選びましょう。
店頭で大皿に盛って陳列している小菜はメニューに載っていないので食べたいものがあれば指さしで注文しましょう。オーダーシートは無いので注文は口頭で行います。
注文を終えたら空いてる席に座ります。席は店内の他、店頭にも設置されています。
おすすめの肉燥飯と獅子頭
肉燥飯とスープ、それに小菜から1品注文しました。
肉燥飯・小(20元)、魚丸湯(20元)、獅子頭(1個25元)
店名にもなっているおすすめ肉燥飯。台北など北部では魯肉飯ですが南部では肉燥飯と呼ばれます。また味も微妙に違って北部に比べると甘い味付けで知られています。
江川肉燥飯の肉燥は新鮮な豚肉を細かく刻んで3~4時間煮込んで作られています。またご飯には花蓮の蓬萊米を使っているというこだわり。実際に食べてみると肉燥は脂身と赤身のバランスがいいですね。お米も美味しくて地元の人に長年親しまれているのが分かる気がします。
江川肉燥飯に来たらこれもぜひ食べて欲しい獅子頭。いわゆる肉団子ですがあまり小菜でみかけることはないんですよね。鍋の具としてよく使われるみたいですね。タレが良く染みてこれが美味しいんです。
スープは魚丸湯を選びました。すり身の団子に加えて刻んだ油條(揚げパン)がたっぷりと入っているのが特徴。スープを吸って油條が麩のような役割を果たしていますね。
店舗情報
住所 | 台南市中西區民族路三段19號 |
営業時間 | 7:30~19:30 |
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