台湾に行くとお茶文化が一般に根付いているのがよく分かります。日本でももちろんお茶はよく飲まれますが、家庭で飲んだりペットボトルのお茶買ったり、ということろから間を飛ばして茶道の茶席のようなちょっと日常的ではないところへ両極端な印象があります。カフェのように気軽にお茶だけを楽しむというお店はあまり一般的でないように思います。それに比べて台湾ではいわゆるティールームはもちろん、お茶専門のドリンクスタンドがあったりカフェにもたいてい台湾茶のメニューがあったりと年齢問わず浸透しているのがよく分かります。というわけで今回は台南で見つけた上質の台湾茶が楽しめるティールーム、揣茶を紹介します。
揣茶
スタイリッシュなティールーム
揣茶は台南市北区にある台湾茶の専門店。成功路、お店は西門路、公園南路、忠義路に囲まれたブロックにあるのですが、この辺りは迷路のように入り組んだ路地裏なので訪れるときは迷わないようにしましょう。
揣茶は2011年に台南の花園夜市でお茶を販売する屋台としてスタート。そして今年の2月に現在の場所で店舗として新たにオープンしました。
お店が入っているビルは台南では比較的新しい建物に見えますね。一見するとお洒落なカフェのようなスタイリッシュなティールームといった印象です。
揣茶というのはどういう意味が聞いてみると、揣というのが台湾語で「找(探す)」という意味だそうで、つまり自分に合ったお茶を探し求める、という意味が込められているそうです。
店内はカウンター席のみ。目の前でお茶を淹れる様子を見ながら美味しい台湾茶を楽しむことができますよ。またドリンクスタンドのようにテイクアウトも可能。お店の入口とは別に道路に面した販売カウンターがあり、お茶を買って行くお客さんが結構いました。
香り高い阿里山の四季春茶
こちらがメニュー。左側が海抜1500m以下で栽培されたお茶、右側が海抜1500m以上で栽培されたお茶です。一般的に栽培される場所が高地であるほど良いとされますが阿里山茶、梨山茶のように地名がついているものは特に高級と言われています。
この日はちょっと暑かったということもあって冷たい冷包茶をいただきました。お菓子付でフラスコのようなティーサーバーに入って出てきました。
冷包阿里山四季春茶(150元)
香りが高くて美味しいですね〜。四季春茶は台湾でも人気のある品種でこれは阿里山で作られたもの。烏龍茶のもつコクと甘い香りのバランスがよくてたいへんおいしいお茶です。
これは綠豆糕という緑豆のケーキです。一見スイートポテトのように見えますがほろほろとした緑豆ペーストの生地で和菓子の様な上品な味です。
カフェでハンドドリップでコーヒーを淹れる姿を目にするように、こういったお茶を淹れる様子を見ながら気軽に上質のお茶が楽しめるお店があるのも台湾ならではですね。
東方美人茶をちょっと試飲させてもらいました。紅茶のようなまろやかな甘味でこちらもとても美味しいです。
ちょっと立ち寄ってのんびり過ごしても良いしテイクアウトしても良いし、美味しい台湾茶を気軽に楽しむならピッタリのお店です。
店舗情報
住所 | 台南市北區長北街66號 |
営業時間 | 11:00〜21:00 |
休日 | 水 |
FB | 揣茶 |