台北や台南に比べて台中はどうも日本であまり紹介されることがありませんね。ガイドブックなどを見ても数ページほどの扱いなのでだいたい取り上げられる内容は決まっています。その為どうしても賑わいのある台中駅の正面エリアの情報ばかりになってしまいます。すると必然的に駅裏エリアは観光客があまり足を運ばない、ということになってしまいますよね。駅裏にも忠孝路夜市など観光スポットはありますが、駅正面側にも中華路夜市や一中街夜市、逢甲夜市があるのでどうしてもそっちに行くのでしょう。でも駅裏にもおすすめしたい場所はたくさんあるんですよ。今回はそのなかの1つ、大智路にある大麵王を紹介します。
大麵王
朝の4時半という早朝からオープン
大智路は台中駅裏の大通りの復興路からずーっと南へ延びていて、そのうち大きく西へ曲がり中興大学辺りで忠明南路と名前を変えます。この大智路の特に復興路と建成路の間辺りには美味しい小吃のお店が結構たくさんあるんですよ。
今回来たのは大麵王というお店。朝の4時半ごろには開いているというから驚き。そんな朝早くに食べにくる人がいるんですかね? そして夜は10時過ぎまで営業しているので昼食、夕食にもOK。
魯肉飯もありますが炒麺、炒米粉、冬粉など麺類が中心。その他スープや魯味、小菜など結構メニューが豊富です。このメニューを見ながら口頭で注文してしまったのですが、どうもオーダーシートがあるようです。
店頭の調理スペースにもカウンター席があります。いいですねこのいかにもローカルな雰囲気。
店内も装飾などなくテーブルを置いただけのシンプルさ。テレビが付いているのが街の食堂といった感じです。
台中の朝の定番、炒麺に辣椒醬
注文したのは台中の朝ごはんの定番、炒麺。炒めた麺ということなのでつまり焼きそばという風に考えてしまいそうなのですが、日本の焼きそばとは全く別物。まずコシがなく、焼きそばと言うより茹ですぎたパスタといった感じです。
こういう言い方をすると美味しく無さそうに聞こえるのですが(笑)、そもそもこういう食べ物なのです。焼きそばをイメージして食べると「あれっ?」と違和感を覚えるかもしれませんが馴れると結構美味しく感じますよ。
あまり知られていないのですが台中では朝ごはんに炒麺を食べるというのは定番。これに豚の血を豆腐のように固めたものを具にした豚血湯というスープを合わせるのが王道です。
炒麺・小(20元)
炒麺にはこの辣椒醬が必須。
このように辣椒醬をかけて食べます。もちろんそのまま食べて悪いことはないのですが、多分たこ焼きにソースをかけずに食べるようなものではないでしょうか(笑)。
確かにそのまま食べるとなんとなく味がぼやけた感じなので辣椒醬をかけた方が間違いなく美味しいです。それほど激辛というわけではないので大丈夫ですよ。ちなみに台中といえば東泉ブランドの辣椒醬が有名なのですが、ここは裕芳。このブランドも台中では結構見かけます。
この日は豚血湯ではなく豆腐湯にしました。大きな豆腐がドーンと1個入った非常にあっさり味のスープです。
豆腐湯(15元)
台中に来てもしスケジュールに余裕があるならぜひ駅裏エリアにも行ってみてください。
店舗情報
住所 | 台中市東區大智路70號 |
営業時間 | 11:00〜22:30 |
休日 | |
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