台南の中心部、民権路沿いにあるちょっと変わった麺料理のお店を紹介します。台南ではどうしても牛肉湯やサバヒー、意麺などの料理に注目が集まりますが、もちろん他にも美味しい料理はたくさんあります。今回紹介する東城麵家 Noodle Jiaは名前の通り麺料理がメインのお店で、麻醤麺や酢醤麺、陽春麺といった台湾ではお馴染みのメニューを主体に扱っています。「ちょっと変わった」というのはお店の雰囲気。父親も別の麺料理店を経営するという、ある意味二代目の若いオーナーによる新旧融合のお店です。
東城麵家 Noodle Jia
セレクトショップのようなお洒落な外観
東城麵家 Noodle Jiaは民権路沿いの公園路と忠義路のちょうど中間あたりにある麺料理の専門店です。
民権路に麻醤麺の美味しいお店があると教えられてやって来たこのお店。遠目から見ると飲食店には見えず、ちょっとしたセレクトショップか何かといった服屋さんのような雰囲気です。
実はここ東門圓環にある圓環頂陽春麵專家というお店の分店にあたるそうで、そこの息子さん、つまり二代目が経営しているのです。
古い建物を改装してすっかりお洒落な外観になっているお店ですが、料理の方はというと本店を同じく伝統的な麺料理や滷味を提供しています。外観も中身も新しくしてしまうという最近の風潮とは一線を画すお店で、以前紹介した鳳滷味に近いものがありますね。
店内はカフェのようでもあり、ちょっとした屋台風の居酒屋のようでもあり、外観同様お洒落な雰囲気で、お客さんも圧倒的に若者が多いですね。
壁一面にディスプレイされたスケートボードのデッキやCDなど、この辺はオーナーの趣味爆発。
台湾ビールのビールケースを積んだ簡易なテーブル。端の方に寄りかかるとドリフみたいなことになるんじゃないかと注意しましたがちゃんと古定されてるので大丈夫です。
おすすめ麻醤麺
入口にオーダーシートがあるので記入します。
東城の人気、ということで麻醤麺、酢醤麺、紅焼排骨麺、紅油抄手、涼麺の5種。ここは美味しいとおすすめされた麻醤麺にしてみました。
もう1品、松阪切盤。松阪といっても牛ではなく豚なのです。台湾では松阪豚と名前が付いた肉を見かけることがあるのですが、これはブランドではなく部位を表しているみたいです。豚の頬から下あごにかけての部分で1頭から500~600gほどしか取れないそうです。脂がのってるけど柔らかすぎずという希少なお肉ということで、松阪牛と同じように美味しいからということでこう呼んでいるようです。
他にも滷味も人気の様です。入口付近に陳列されているので自分で好きな物をとって切り分けてもらいます。一般の滷味のお店と違って綺麗にディスプレイされているのが印象的。
卵などお菓子の様に綺麗に包装されています。
これが麻醬麵。パッと見た感じ汁なしの担々麺のような見た目ですが・・・
麻醬麵・S(40元)
麺の下にある麻醬(胡麻のペースト)と混ぜるとこんな感じになります。麻醬がかなり濃厚で胡麻の風味がよく美味しかったです。Sサイズでも少食の自分には十分な量でした。
あっさりした茹で豚のような感じで、甘辛のタレと生姜といっしょに食べると美味しいです。これだけだとちょっと物足りないかもしれないので、滷味など他のメニューも頼むといいかもしれませんね。
松阪切盤(40元)
お洒落で綺麗だけど出てくる料理は伝統的な麺料理や滷味といった、ちょっと他とは違った雰囲気が味わえるお店です。ある意味、今の台南の街の動きを表しているお店とも言えるかもしれません。そういった街の空気を感じつつ美味しい料理をいただくのもよいですね。
店舗情報
住所 | 台南市中西區民權路二段78號 |
営業時間 | 11:30〜14:30、17:00〜21:00 |
休日 | 月 |
FB | 東城麵家 Noodle Jia |