
台北のMRT大安駅から信義路を東へ3分ほど歩くと見えてくるのが信維市場整宅。その名前からも分かるように市場と住宅が一体となった建物でその古さも相まってなかなか壮大な外観です。地下にある市場はすでに閉鎖されていますが1階部分に軒を連ねる飲食店街は今でも活気があります。今回はその信維市場整宅の一角でひっそりと営業する小さなカフェ「溫度 WEN DU」を紹介したいと思います。
溫度 WEN DU
極小スペースのカフェ
信維市場整宅の南側の路地です。飲食店が並ぶ大安路側に比べると道も細くのんびりした雰囲気ですね。
その路地沿いの古びた建物の一室でひっそりと営業しているカフェが今回訪れた「溫度 WEN DU」。
実はここ、かつて「夢仙」というカフェがあったのですが淡水へ移転したもよう。その後に入ったのが「溫度 WEN DU」です。
非常に狭いスペースなので席数はわずか。こういう場所だと最近はコーヒースタンドとして営業するお店が多いのですが、あえて席を設けるカフェとしているところに何だかこだわりを感じます。
温度別にカテゴライズされた独特の表記のメニュー。ああ、なるほど店名が「溫度 WEN DU」ですもんね。
「單品手沖咖啡」は豆が選べます。
スイーツはプリンのみなのですがかなり独創的で季節限定のメニューもあります。
期間限定、タロイモのプリン
このときの期間限定だった「綿綿芋泥布丁」をいただきました。下からプリン、アイスクリーム、そしててっぺんにちょこんとのったタロイモがかわいい。
綿綿芋泥布丁(230元)
ココナッツのアイスクリームがすっきりした甘さで美味しい。
濃厚なカラメル、さいの目に切られた蜜芋頭とともにプリンをいただきます。しっかりとした卵の風味と滑らかな口当たりがいいですね~。
コーヒーは「溫配方1+1」をいただきました。
溫配方1+1(200元)
小さい方のカップには濃縮咖啡(エスプレッソ)。
そして大きい方のカップには拿鐵(カフェラテ)。
こちらは過去に訪問したときにいただいた「蘋果派布丁」。
蘋果派布丁(220元)
そして「黑糖蜜莓咖啡」。コクのある黒糖の甘さとイチゴの甘酸っぱさが融合したなんとも不思議な味のコーヒーです。
黑糖蜜莓咖啡(220元)
プリン、アイスクリーム、パイ、そして全体にたっぷりとふりかけられたシナモンパウダーが印象的。さらにりんごのコンポートが添えられています。
ひんやりとしたアイスクリーム、まろやかな口当たりのプリン、そしてりんごの甘酸っぱさが一体となった何とも言えない美味しさですね。
こちらも過去訪問時の様子。このときは「脆餅阿芙朵布丁」をいただきました。
脆餅阿芙朵布丁(220元)
コーヒーは美式(カフェアメリカーノ)を注文してみました。
溫美式(120元)
阿芙朵ということでアフォガートをイメージしたプリンということでしょうか。アイスクリームに刺さっているのは脆餅(クッキー)ですね。
シロップ付きです。
クッキーがあるとシロップがかけづらいので先に食べてしまいます。
やはり卵の風味が濃厚なプリンが美味しい。
「脆餅阿芙朵布丁」や「蘋果派布丁」などグランドメニューのプリン、そして季節のフルーツなどを使用した期間限定のプリン、いずれも一工夫あって美味しいですね。選ぶのが難しいかも。
余談ですが今年(2025年)6月に訪問した際、お店の前にあった建物、つまり信維市場整宅の南向かいの建物が取り壊されてました。後に何ができるのかな・・・ この辺りの雰囲気もひょっとすると変わってくるかもしれませんね。
店舗情報
住所 | 台北市大安區信義路四段60之100號 |
営業時間 | 11:33~17:55 |
休日 | Instagramで発表 |
リンク | 溫度 WEN DU |