台中の土庫里はもともと閑静な住宅街でしたが、近年カフェや雑貨店などがポツポツとオープンして注目のエリアとしてじわじわと人気を集めています。今日はその土庫里にカフェを紹介します。メニューのコーヒーはシングルオリジンのみ、しかも豆は1種のみというこだわり。さてどんなお店なのでしょうか?
5春
平屋の老房子
場所は忠明南路と五權西路の交差点付近。五權西路から1本南の五權一街沿いにお店があります。五權西路は近代的な大きなビルが立ち並ぶ大通りなのですが1本路地を入ると庶民的な古い住宅が多くて、どうもアンバランスな印象を受けます。5春もその古い住宅を改装したカフェ。建物は平屋に瓦屋根で何か日本の家を思わせるような雰囲気です。そういえば台湾で平屋はあまり見なかったんじゃないかとふと思いました。
入口もやはりどちらかというと日本風な印象を受けます。あまり手を加えず古さをうまく活かした外観ですね。周囲の風景に違和感なく溶け込んでいるので注意しないと通り過ぎてしまいそうです。
よく見ると住所に番地の「5」もの字が。これが「5春」の名前の由来になったのでしょうか。
お店に入ると正面にカウンター席、右手にテーブル席が。正面のテーブル席はコの字型に背中合わせに座ります。白い壁が印象的な店内は木製の古い椅子やテーブル、照明などセンスの良さが垣間見えます。
ブロックを積んで板をのせただけのテーブル席。椅子も不揃いですがむしろ老房子と雰囲気がマッチしてるような気がします。
水道管を利用した照明やおもむろに置かれたパイナップルなどちょっとクセのある装飾がところどころに。
コーヒーはシングルオリジン1種のみ
5春のメニュー。これをみるとこのお店がちょっと普通ではないというのが分かります。コーヒーはシングルオリジンのみ(コールドブリューもあります)でラテなどのエスプレッソベースはありません。他はケーキが数種用意されているのみというシンプルさ。ちょっとこだわりのあるカフェ・・・というより喫茶店という呼び方がしっくりくるお店ですね。
店の奥がキッチンになっていてコーヒーは店主がサイフォンで淹れてくれます。前にはカウンター席2席。ちなみにサイフォンは「塞風」と書くようです。
「單品咖啡」をいただきました。この日のコーヒー豆はコスタリカでした。
單品咖啡(150元)
意外と言っては失礼なのですがこれだけこだわりがあると「気難しいのではないか」とか「素人が入っていいのかな」とか心配をしてしまうのですが、全然そんなことはありません。ごく普通のお客さんが入って気兼ねなくくつろいでいるし、店主も気さくな方なので全く心配する必要はないですよ。
店舗情報
住所 | 台中市西區五權一街162巷2弄5號 |
営業時間 | 14:00~20:00、土日13:00~21:00 |
休日 | 木 |
FB | 5春 |