台湾大道と三民路の交差点部分に戦前からある台中を代表する市場の1つ第二市場。生鮮食品や日用品を販売するお店は大小合わせて100を越え、台中市民の生活を支えています。また数十年の歴史を持つ小吃店屋台が多くある美食の市場としても知られ、国内外から多くの観光客が集まって来ます。今回はこの第二市場でも特に人気のあるお店、王記菜頭粿糯米腸を紹介します。
王記菜頭粿糯米腸
常に行列の人気店
王記菜頭粿糯米腸はその名の通り菜頭粿と糯米腸をメインにした屋台。第二市場の三民路側の入口を入ってすぐの場所にあります。とにかく凄い人気です。訪れたときは午前10時頃という中途半端な時間にも関わらず、日曜日ということもあってか常に行列ができていました。見たところ観光客と見受けられるお客さんも結構いましたね。お昼時にはもっと混雑するのではないかと思います。
ほぼ全ての客が注文する菜頭粿+米腸+蛋のセット
こちらのメニューなんですが、菜頭粿、糯米腸、煎蛋の3つを中心に菜頭粿と糯米腸、菜頭粿と煎蛋といった組み合わせなど、また数種のスープ類が用意されています。しかしほぼ全てのお客さんが注文しているのが菜頭粿+米腸+蛋という菜頭粿、糯米腸、煎蛋の3本柱全てを組み合わせたセットメニュー。もう、ここに初めて来たらこれ、という流れが出来上がっています。客側も悩まなくていいし、店側も捌きやすくなるし商売上手ですよね。というわけで菜頭粿+米腸+蛋を注文してみました。注文は口頭なので紙に書いて見せれば分かりやすいと思います。席は市場の入口付近に数席ありますが、それほど多くはありません。
山のような菜頭粿、糯米腸、卵が次々と調理されていきます。そしてお皿もどんどん減っていきます。手前のジュースはなんでしょうか? お店の人が飲むのかな・・・
卵がガンガン割られて焼かれていきます。糯米腸もまとめてどんどん調理されていきます。
ガシガシ切って盛付け。
QQづくし
切り分けられた菜頭粿と糯米腸の上に目玉焼き(目玉がはっきりしませんが(笑))をのせてタレをかけて出来上がり。菜頭粿というのは蘿蔔糕のことで、中国広東省東部に見られる潮汕語での呼び名です。日本では大根餅として知られていますね。大根餅とは千切りにした大根と上新粉を合わせて錬って、干しエビ、香腸、椎茸、ネギなどの具をいれて蒸し上げたものです。ただ、ここの菜頭粿は具らしいものはなさそうなのでオーソドックスなタイプではないでしょうか。糯米腸とは豚の大腸に味付けしたもち米を詰めて蒸しあげたもので、いわばもち米のソーセージ。夜市でよく売られている、ホットドッグのパンの代りにこの糯米腸にソーセージを挟んだ「大腸包小腸」が有名ですね。
真っ白な菜頭粿。具のないオーソドックスなものです。タレはとろみのある甘い醤油のような感じでしょうか。ちょっと表現が難しいです。台湾ではQQと言ってモチモチした食感を表すのですが、この菜頭粿、糯米腸のどちらも正にQQの食感。しかし、結構ボリュームがある上に食感の違う二種類のお餅を食べているようで・・・ 正直ちょっと違う味が欲しくなります(笑)。それにしてもこれだけ人気があるわけなので台湾の人はほんとにQQの食感の食べ物が好きなんだなあ・・と実感しました。
食べるときは2人で1つくらいでちょうどいいのではないでしょうか。また食事時を外せばそれほど待つことなく注文できると思います。
店舗情報
住所 | 台中市中區三民路二段85號(第二市場) |
営業時間 | 6:30〜18:00 |
休日 | |
HP |