【框旅咖啡】ここに集まってお互いの生活を共有してエアトリップ

台中にも結構歴史を感じさせる古い建物が残っているようで、街のそこここで味のあるビルや住宅を見かけます。ビルで言えば台中第二市場や台中市役所、宮原眼科などが有名なところですが、忠明南路と五権西路の交差点付近の土庫里と呼ばれる場所には古い日本家屋を思わせる住宅が多く見られます。また、何度か台中を訪れて偶然見つけたのですが、北区の進化北路沿いの興進路と力行路の間に数は少ないですがレトロな建物が並んだ場所があります。今回はこのレトロな建物をリノベーションして営業している「框旅咖啡」というカフェを紹介します。

※「框旅咖啡」は閉店しました。

框旅咖啡

閑静な住宅街のレトロな建物

框旅咖啡は台中市北区の閑静な住宅街にあるカフェ。歩いて行ける距離に賑やかな一中商圏があるのですが、お店のある辺りはなぜか飲食店などはあまり無くて非常に静かで落ち着いたエリアです。

周囲には雙十國中、力行國小と学校が多く、また孔廟や台中放送局(1935年からラジオ局として使われていた建物で現在はアート、イベントスペースとして使用されている。)などがあります。

框旅咖啡の入る建物は外観が日本の古い民家のような2階建ての住宅で同じような形の建物が何棟も続いています。因みにお店の左隣は以前紹介したカフェ「蒔嚐 しばしば」なのです。

何棟も並ぶ建物の中でもひときわ緑の多いのが框旅咖啡。手作り感満載の外観です。

入口はちょっとした庭のようになっていてテラス席がありますね。先客がのんびり雑談をしていました。

店内もラフな感じ。入ってすぐにカウンター席があります。

カウンターの先に部屋が2つあります。こちらはテーブル席の部屋。

もう1つ、地べた席の部屋。ピクニック気分に浸れそうな感じですね。

どっちも空いてましたがテーブル席にしました。さてメニューを・・・
コーヒーよりむしろお茶が充実している感じですが、それでもしっかりシングルオリジンは豆が10種ほど用意されています。

手作甜食(手作りスイーツ)の限量隠蔵版というのが気になったので聞いてみたところ・・・

こちらがその内容ということです。西瓜という文字を見て真ん中の西瓜奶酪(スイカのミルクプリン)に即決しました(笑)。

様々な場所から来た人と情報を共有する

注文を終えた後ちょっと店内を見学。

雑貨なども販売しているようですね。ポストカードやマスキングテープが置いてあります。なんか日本語も見られますが・・・

肉骨茶、咳嗽茶、涼茶、感冒茶などちょっと興味深いですね。香港かな・・・?

店内では犬が走り回っておりました(笑)。

一通り見たところでスイーツの到着。

西瓜を丸くくりぬいてグラスに入ったミルクプリンにトッピング。鮮やかな黄色いカラーで台湾らしく見た目にもかわいいスイーツですね。

西瓜奶酪(スイカのミルクプリン)(100元)

拿鐵・Ice(アイスラテ)(140元)

オーナーさんが「これ台南のクッキー。マイ、フェイバリット。」とサービスしてくれました。台南でこの形のクッキー、でピンと来た人はかなりの台湾通。これ台南の連得堂餅家のクッキーです。

台中を観光するなら・・・と台中のお店をいろいろと紹介した本を見せてくれました。いいですね、この本欲しい。

しっかりこちらのお店も紹介されています。
ところで店名の框旅という文字の意味がよく分からなかったので聞いてみました。オーナーさんの話によると、いろんな場所から来た人がここに集まって会話することを通じ、お互いの背景や生活環境をシェアすることによって遠くに旅行に行かなくても旅行した気分になれる、とそういう意味が込められているということです。なるほどねー。

ご覧のようにのどかな場所なので時間を忘れてゆっくりと過ごすことができます。一中街や台中放送局を訪れた際に寄ってみるとよいと思いますよ。

店舗情報

住所 台中市北區進德北路122號
営業時間 月〜金12:00〜21:00 土〜日12:00〜19:00
休日 不定期(FBで発表されます)
HP 框旅咖啡
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