台湾も日本と同じくコンビニ大国。日本でもお馴染みセブンイレブン、ファミリーマート。他にもOKマートやハイライフといったコンビニエンスストアが至る所に見られます。中でもセブンイレブンとファミリーマートの店舗数は圧倒的で観光客にとっても便利でありがたい存在です。さて、台湾のファミリーマート(全家便利商店)は昨年9月20日に台湾-日本間のファミリーマートで店舗間配送サービスを開始したと発表しました。まずは台湾から日本への配送の取り扱いからスタートしたようです。というわけで早速このファミリーマートの店舗間配送サービスを利用してみましたのでその結果をお知らせしたいと思います。
※現在、台湾~日本間の店舗間配送サービスは行われていないようです。
目次
店舗間配送サービスの概要
利用条件について
荷物の大きさや重量、到着までに要する日数、配送できないものなど利用条件については以下のようになっています。
大きさ | 3辺の合計が90cmまで |
重量 | 3㎏以内 |
必要日数 | 4~6日(実際には10日かかりました) |
配送できないもの | リチウム電池や高圧ガススプレー、肉製品、証明書類、現金、有価証券など |
料金について
台湾から日本への配送に必要な料金は一律749元(約2,800円(2018.1.6現在))です。
ファミリーマートの重量制限の上限である3㎏という条件で郵局(台湾の郵便局)を利用した場合と比較してみました。
サービス | 料金 | 必要日数 |
ファミリーマート | 749元 | 4~6日(実際には10日かかった) |
郵局:EMS | 850元 | 2~3日 |
郵局:航空便 | 700元 | 7~10日 |
郵局:船便 | 540元 | 15~25日 |
実際に利用したところ到着までに10日ほどかかったところを踏まえると、単純に料金と必要日数を比べれば郵局の航空便の方がコストパフォーマンスがよいということになりますね。
ただし利用方法が簡単、店舗数が多く24時間営業などの特色があるのでファミリーマートの店舗間配送サービスもそれなりにメリットがあると言えます。
以降の章で利用方法を詳しく解説しますので、そのうえでどのサービスを利用するか判断していただければよいかと思います。
店舗間配送サービスの利用方法
箱の準備
配送する為の箱を準備する必要があります。先に利用条件で述べたように3辺の合計が90cmまでという条件を満たした箱を調達する必要があります。
■ファミリーマートで購入する
都合のよいことに台湾のファミリーマートで専用の箱を販売しています。大きさは大小2種類あってサイズ・料金は以下の通りです。
種類 | サイズ | 料金 |
大 | 40㎝×30㎝×20㎝ | 15元 |
小 | 32㎝×22㎝×12㎝ | 12元 |
ただし! 困ったことにどの店でも売ってるというわけではないようなのです。またどこで売っているかというのもよく分かりません。今回運よく売っている店舗を見つけて実際にファミリーマートの箱で配送しました。箱を購入したお店は台北駅前にある摩天店(台北市中正區許昌街26號)です。
これは大サイズ(3辺合計90㎝)の箱です。
■郵局で箱を購入する
箱を売っているファミリーマートを探し回るというもの面倒なので郵局(郵便局)で購入するという手もあります。郵局では大きく分けて「便利箱」と呼ばれる箱とそれ以外の2種類の箱が販売されています。ファミリーマートから荷物を送るのであれば「便利箱」ではない方の箱を購入することをおすすめします。
というのも「便利箱」は「便利箱サービス」という郵局から発送すると割引を受けられるサービスが適用されるので、箱代がやや高めになっているのです。まあ、それなら郵局から発送すれば・・・ という気にもなるのですが・・・
「便利箱サービス」について詳しくは下記の記事を参考にしてください。
FamiPortの操作手順
ファミリーマートの店舗間配送はFamiPortを使って行います。以下その手順を解説していきます。
今回はMRT東門駅近くにある金信店を利用しました。
こちらがお馴染みFamiPort。日本のファミリーマートにもありますよね。
【手順1】
「服務寄件」をタップします。
【手順2】
「海外店到店」をタップします。
【手順3】
「海外店到店查詢」をタップます。
【手順4】
「日本店到店寄件」をタップます。
【手順5】
言語の切替ができるので「日本語」をタップして日本語表示にします。
【手順6】
「お荷物(3㎏まで)」をタップします。
【手順7】
利用規約が表示されます。チェックボックスにチェックを入れ「同意する」をタップします。
【手順8】
更に注意事項が表示されます。「同意する」をタップします。
【手順9】
荷物の内容を入力します。「荷物の種類」「荷物の品名」「数量」から該当するものを選択し、更に「単価」を入力します。
内容物が複数種類ある場合は「追加入力」をタップすると続けて入力することが可能です。
入力を終えたら「入力完了」をタップします。
【手順10】
入力内容に間違いなければ「確認」をタップします。
【手順11】
差出人の名前をアルファベットで入力して「確認」をタップします。
【手順12】
差出人の携帯電話番号を入力して「確認」をタップします。電話番号入力エリアの左のリストボックスから「日本」「台湾」を選択することができます。
※万一発送できない場合(サイズオーバーや重量オーバーなど)、この電話番号に連絡がくるようです。なので、台湾在住の人であれば「台湾」を選択して台湾の電話番号を入力。日本在住、つまり観光客で自分から自分に送るような場合は「日本」を選択して日本の電話番号を入力すればよいと思います。ただ、連絡があるタイミングで台湾と日本のどちらにいるかというのが問題なのですが、いつ連絡があるかというのははっきり分からないので勘で選ぶしかありません。帰国日、または帰国前日などであれば日本の電話番号でまず問題無いと思います。また台湾の電話番号(プリペイドSIMの利用で)を持ってなければ、どちらにしても日本の電話番号を入力する以外にありません。
【手順13】
差出人のパスポート番号を入力して「確認」をタップします。
【手順14】
受取人の氏名をアルファベットで入力して「確認」をタップします。
【手順15】
受取人のEメールアドレスを入力して「確認」をタップします。
【手順16】
受取人の携帯電話番号を入力して「確認」をタップします。
【手順17】
受取人の住所をアルファベットで入力して「確認」をタップします。
【手順18】
配送先の日本のファミリーマートの店舗を選択して「確認」をタップします。
※なぜか桑名ネオポリス東店がデフォルトで表示されてます。
【手順19】
配送先の店舗情報に間違いなければ「確認」をタップします。
【手順20】
注意事項が表示されます。「同意する」をタップします。
【手順21】
入力した配送情報が表示されるので間違いなければ「伝票発行」をタップします。
【手順22】
印刷中の旨の表示。
【手順23】
画面下部分から伝票が発行されます。
【手順24】
後は伝票と荷物をレジへ持って行けばOK。
【手順25】
料金を支払って控えを受け取って終了です。
日本での受取方法
指定したファミリーマートの店舗に荷物が到着すると下のようにメールが送られてきます。
※発送時に入力した受取人のEメールアドレスに送られてくるので、受取人が自分でない場合は配送した相手に確認・受取を行ってもらいましょう。
メールにはお問い合わせ番号と認証番号が記載してあり受取処理の際にこれらの番号が必要になります。また受取期限は1週間後に設定されているようです。
配送先の店舗に行って荷物を受け取ります。
ここでもFamiPortを使って受取処理を行います。
【手順1】
「店舗受取サービス」をタップします。
【手順2】
「番号入力画面に進む」をタップします。
【手順3】
メールに記載されたお問い合わせ番号を入力して「OK」タップします。
【手順4】
メールに記載された認証番号を入力して「OK」タップします。
【手順5】
「OK」タップします。
【手順6】
印刷中。
【手順7】
画面下部分から伝票が発行されます。
【手順8】
伝票をレジに持って行って荷物を受け取ります。これで全て終了です!
店舗間配送サービスを利用するうえでの注意事項
1番心配だったのがサイズ・重量の問題。これ、荷物を台湾のファミリーマートで受付するときにチェックしてくれるのかと思ったらノーチェックなんですよね。つまり万一サイズ・重量オーバーしててもそのまま受け付けてしまうということ。で、配送の段階でアウトになるんだろうと思います。そのときもし日本に帰国してたら致命的ですよね。
もし利用するのであればサイズ・重量の制限は確実にクリアしておく必要があります。サイズは上記で説明したファミリーマートの箱や郵局の便利箱を利用すればOK。問題は重量なのですが、宿泊先に都合よく重量計があるとも限りませんのでそういうときは郵局で重さを計ってもらうのが良いと思います。実際今回ファミリーマートで手続きを行う前に郵局に寄って重さをチェックしてもらいました。(まあ、そこまでするなら郵局から送ったら? ということになるかもしれませんが・・・)
利用してみた感想
今回ファミリーマートの店舗間配送を利用してみた感想ですが、FamiPortを日本語表示で操作できるのは確かに安心感はありますね。やや手順は多いですが非常に楽だと思います。
重量が3㎏までなのであまり大量の荷物というのはムリですが、お菓子やカップ麺など軽いけどかさばるというようなものを送るにはよいと思います。
料金もEMSより安く航空便よりやや高い程度なのでスピード重視でなければまあまあ手頃だと思います。ただ、発表では配送に要する日数が4~6日となっていたのですが実際には10日かかりました。もしかすると混み合う時期だったのかもしれませんが通常でこのスピードなら個人的には航空便を利用するかな〜、というところですね。
まあ、郵局での手続きとなると中国語または英語でのやり取りや面倒な書類の記載などが必要なので、この辺りにちょっと自信がないな〜という人はファミリーマートの店舗間配送を利用する価値はあると思います。また店舗数も多く24時間営業というのも便利ですね。
それから、どうも荷物の追跡機能というのも無いようです。最初4~6日程度で到着すると思っていたので「もしかして重量オーバーにでもなっていたのか?」と随分ヤキモキしました。もし何か問題があったのならたぶん早めの時点で連絡があると思うので、連絡無くなかなかメールが届かないのであれば時間がかかっているのだと割り切ってひたすら待つしかないようです。