台北のおすすめ牛肉麺10選！ やっぱり外せない台湾グルメは牛肉麺！

台湾グルメと言えば牛肉麺ですよね！ 旅行ガイドブックなどでも小籠包やマンゴーかき氷と並んで、必ずと言っていいほど取り上げられる代表的な台湾グルメです。台湾旅行に行ったら絶対に食べたい！ と思っている人がほとんどではないでしょうか。牛の旨味が出たコクのあるスープにホロホロになるまで柔らかく煮こんだ牛肉がトッピングされた牛肉麺の美味しさは台湾の食を語る上では欠かせません。

庶民的な料理だけにお店の数も多くて、どの地域に行っても牛肉麺のお店をよく見かけます。気軽に立ち寄ってサッと食べることができるのも魅力です。また牛肉麺のお店に行くと必ず置いてある滷味をはじめとするバリエーション豊富な小菜を味わうのもいいですね。お店によっておすすめの小菜があったりとわき役として牛肉麺を引き立てています。

台北は首都だけあって美味しいお店が特に集中している都市。それは牛肉麺も例外ではなく台湾国内のみならず海外からもお客さんがやって来る有名店がたくさんあります。というわけで今回は台北で絶対に行って欲しいおすすめの牛肉麺のお店10軒を紹介します！

時寓。

中藥行（漢方など扱うお店）を思わせるカウンターをはじめレトロモダンな雰囲気が漂う店内はまるでお洒落なカフェ、或いはちょっと高級感あるレストランのよう。しかしこちら「時寓。」の主役はあくまで牛肉麺。しかもその牛肉麺が素晴らしく美味しい。すっきりとした味ながらもしっかりとしたコクのあるスープは絶品。そしてモッチリとコシのある麺が嬉しい。牛肉麺は柔らかい麺やプツっと噛み切れる堅い麺が結構多いのですが、時寓。の麺は正に日本人が心地よく感じる絶妙の食感なのです。自家製の滷味やカラスミなどもあり夜はお酒も飲めるバーのような使い方もできる一味違った牛肉麺店です。

食レポ：【時寓。】シックでレトロモダンな雰囲気のお店で食べる牛肉麺

老張牛肉麵

1958年創業、約60年もの歴史がある永康街エリアの老舗の「老張牛肉麵」。レストランを思わせる綺麗で広い店内はゆっくり食事を楽しむことが出来ます。四川を意味する「川味」を頭に付けて「川味老張牛肉麵」とも呼ばれています。そういったことからも分かるようにおすすめはやっぱりピリ辛味の辣味牛肉麵。醤油ベースのスープに大きな牛肉がゴロゴロと入った牛肉麺は見るからに美味しそう。ピリッとしたスープは辛さだけではなく旨みもしっかり。麺もほどよくコシがあって食べ応えあり。そして何よりじっくり煮込まれてほろほろに柔らかくなっお肉が秀逸。味もしっかり染みていて最高に美味しいです。

食レポ：【老張牛肉麵】永康街エリア、創業60年の老舗で食べた牛肉麺

江家牛肉麵永和豆漿

「江家牛肉麵永和豆漿」は牛肉麺店と豆漿店が一緒になったようなちょっと変わったお店。ほぼ24時間営業のお店は時間帯によってメニューが変わるという面白い営業スタイルで、朝、昼、晩とどの食事にもマルチに対応できます。牛肉麺は午前11時～深夜2時なので昼食、夜食ともにOK。そして専門ではないにも拘わらず牛肉麺が美味しい。しっかり旨味のあるスープにモッチリ感のある平打ちの麺はなかなかどうして侮れない美味しさ。豆漿店でもあることから油條（揚げパン）がトッピングされているのも面白いですね。小籠包や水餃子なども美味しいので牛肉麺と一緒にオーダーしてみてはどうでしょうか。

食レポ：【江家牛肉麵永和豆漿】牛肉麺と豆漿の両方が楽しめる1粒で2度美味しいお店

七十二牛肉麵

「七十二牛肉麵」はアメリカのThe Daily Mealというグルメサイトで2013年、2014年と2年連続でアジアベスト101に選ばれるという快挙を達成。その快挙を支えた牛肉麺の美味しさの秘密は牛骨を72時間もの間煮込んで作られる白濁のスープ。店名の七十二牛肉麵というのはこれが由来になっているわけですね。その看板メニューの清燉牛肉麵は乳白色のキレイなスープに薄切りの牛肉がトッピングされたとっても上品な印象。注目のスープは一見こってり味にみえますが意外にもあっさりした優しい味。長時間煮込まれているので牛骨の旨味もしっかり感じられる予想以上の美味しさです。歯ごたえのある麺と薄切りの牛肉もこのスープにうまくマッチしたクオリティの高い牛肉麺です。

食レポ：【七十二牛肉麵】上品な白濁スープが絶品！ アジアベストレストラン101に選ばれた牛肉麺

立祥公寓

「立祥公寓」は六張犁駅近くにある牛肉麺店。お洒落なカフェやレストランが多い場所柄も手伝って、外見からは全く牛肉麺のお店とは思えません。どう見てもお洒落なカフェにしか思えない雰囲気の立祥公寓のオーナーは実は台湾の有名な芸能人。なるほどそれでこんなお洒落なお店なのかと納得。そして意外といっては失礼ですが牛肉麺の美味しさには驚きです。麺が細麺、刀削麺、冬粉から選べる牛肉麺はピリ辛の麻辣系列、紅燒系列がおすすめ。辛さの中にもしっかりとした旨味が感じられる美味しいスープ。そして麺にコシを求めるならぜひ刀削麺を。モッチリした食感で食べ応えがあります。また自家製の滷味もおすすめなので牛肉麺と一緒にぜひ。

食レポ：【立祥公寓】台湾の芸能人が経営する六張犁のお洒落な牛肉麺店

永康牛肉麵

台湾の旅行本にまず間違いなく紹介されている永康街エリアの超有名店の「永康牛肉麵」。1963年創業と50年以上の歴史がある老舗で台北の牛肉麺の代表格といっても過言ではありません。食事時になると行列のできる地元でも愛されている名店です。牛肉麺は大きく分けて「紅焼」と「清燉」の2種類ですが人気なのは醤油ベースでややピリ辛スープの「紅焼」。ほどよい辛さで味わいのあるスープに麺はやや柔らか目。そしてトロトロに煮込まれた大ぶりの牛肉が何とも言えない美味しさです。お客さんのほとんどが注文する永康牛肉麵のもう一つの名物料理である粉蒸排骨もぜひ一緒に。

食レポ：【永康牛肉麵】台北で牛肉麺を食べるなら最初に行くのはここでしょう

林東芳牛肉麵

食事時には長い行列を作ることで有名な牛肉麺の超人気店「林東芳牛肉麵」。間口の狭い古びた店舗も話題の1つだったのですが、2018年初頭に新店舗へ移転。すっかりキレイで大きくなったお店で再オープンしました。場所は変わっても牛肉麺の美味しさは変わらず、その人気ぶりも相変わらずの様子でミシュラン台北のビブグルマンにも選ばれています。紅焼と清燉のちょうど中間のような琥珀色の透明感のあるスープはコクがあってスッキリした味の美味しさ。麺は太めで一見うどんのように見えるのですが食感はやや堅めで水団のようにプッツリと噛み切れるような感じで食べ応えがあります。まさに台湾の牛肉麺らしい牛肉麺なのです。

食レポ：【林東芳牛肉麵】ミシュランのビブグルマンにも選ばれた牛肉麺の名店

富宏牛肉麵

MRT北門駅近くにある24時間営業の牛肉麺店。何故か牛肉麺店が集中しているエリアがあり「富宏牛肉麵」もその中の1つ。実はすぐ近くにある建宏牛肉麵と元々1つの同じ店だったそうなのですが兄弟喧嘩でお店が2つに分裂してしまったんだとか。台湾ではありがちなお話なのです。そしてそういうお店は何故か美味しくて人気があるのも不思議なところ。牛肉麺のスープは黒っぽい見た目に反して意外にすっきりした味。簡単に噛み切れるほどにしっかり煮込まれた牛肉も美味。メニューには書いてないのですが麺は寬麵をお願いするときしめんのような幅広麺で作ってくれます。これが食べ応えがあってなかなか美味しい。牛油、辣牛油、辣油、酸菜などの豊富な調味料もお好みでぜひ加えてみてください。

食レポ：【富宏牛肉麵】北門近くにある24時間営業のお店で食べた牛肉麺

真善美牛肉麵

2008年の台北國際牛肉麵節で最高評価の五つ星を獲得した六張犁の人気店「真善美牛肉麵」。おすすめは醤油ベースピリ辛スープの紅燒牛肉麵。こちらでは麺が「家常麵」「拉麵」「米粉」「細粉」の4種類から選べます。モチモチ感を求めるなら平打ちの「家常麵」がおすすめ。一見かなり辛そうな色のスープですがそれほど辛さはありません。コクがあって濃厚な味わいの美味しいスープです。必見なのは大ぶりのお肉。1つの塊がかなり大きいのですがしっかり煮込まれているので箸でさっくりと切れるほど軟らかくて絶品です。また真善美牛肉麵は滷味も美味しいと評判なのでぜひ牛肉麺と一緒に食べてみてください。

食レポ：【老宋記真善美牛肉麵】大きな牛肉の塊がゴロゴロ入った絶品ピリ辛牛肉麺

劉山東牛肉麵

台北駅前という大都会にこんな場所があるのか、とちょっと感心してしまうような小さな路地裏で営業する創業60年以上の老舗「劉山東牛肉麵」。ビルの間のずいぶん奥まった場所にあるので表通りからは分かりにくいのですがそれでもここ目指してやってくるお客さんが後を絶ちません。牛肉麺店にしてはかなり早い朝8時という開店直後から続々とお客さんが集まり始めます。劉山東牛肉麵のおすすめはあっさり味の清燉牛肉麵。旨味たっぷりのスープに小さくカットされたジューシーな牛肉。麺はうどんのような太麺で歯応えがありボリュームもじゅうぶん。あっさり味なので朝食に食べるのもいいかもしれませんね。

食レポ：【劉山東牛肉麵】台北駅前の路地裏で食べた優しい味わいの清燉牛肉麺