
路上や建物の軒下で営業する屋台や簡素な空間の小さなお店が多い台湾ですが中には店名を持たないところもけっこうあります。そういったお店の中でも人気がでてくるケースがあり、よく「無名~」などと呼ばれ通称として定着するんですよね。今回は台中で飯糰、包子、豆花などを提供する店名の無い朝ごはん屋さんに行ってみたので紹介したいと思います。
無名早餐包子飯糰豆花
市場前の小さな屋台
台中の中華路と太平路の交差点に「公有平等零售市場」と書かれた古い建物があり、その角部分の軒下で営業しているのが今回朝ごはんを食べに行ったお店。どうも店名は無いようで「無名早餐包子飯糰豆花」と呼ばれているみたいです。
朝5時から昼前まで営業している朝ごはん専門のお店ですね。
屋台の裏側にテーブルが用意されているのでイートインもできますよ。
メニューの品数はそれほど多くないようです。いわゆる台湾風おにぎりの「飯糰」の他「饅頭」「包子」それに「潤餅」と「肉粽」もあるようです。飲料は「豆漿」と「米醬」の2種のみ。そして朝ごはん屋さんには珍しい「豆花」がありますね。というか文字の大きさを見るかぎり「豆花」がメインのような扱いなんですよね。
この日は「飯糰」を食べることにしました。注文が入るとビニール袋の上にもち米を敷き、肉鬆や油條などお馴染みの具をのせていきます。
その上からさらにもち米をのせ・・・
ビニール袋でくるんで形を整えたらできあがりです。
熱々の飯糰とひんやり豆花
というわけで「飯糰」をいただきます。せっかくなので「豆花」も注文してみました。
飯糰(30元)、豆花(40元)
豆花は氷とシロップをかけトッピングは花生(ピーナッツ)のみの王道スタイル。トッピングもりもりの豆花もいいですがこういうシンプルな方がむしろ美味しそうに見えますよね。
ひんやりしてツルっと喉越しのよい豆花は何度食べても飽きないですね~。優しい甘さのシロップとほっこりした花生(ピーナッツ)がまたよく合います。
さて「飯糰」も食べてみましょう。こうして持っていると実はすごく熱いんですよ。そもそも飯糰は日本人からするとびっくりするほど巨大なのですが、台中ではさらに大きく岩のような形をした飯糰をよく目にするんですよ。しかしこちらは大きさはほどほど(日本のおにぎりに比べるとじゅうぶん大きいですが)で形もわりときれいな円柱になっていますね。
まだ食べる前ですが中の具がもう見えています。具の量も半端でないんですよ。
肉鬆、菜脯(たくあんのようなもの)、花生粉(ピーナッツ粉)、油條など具だくさんです。おにぎりの具に油條(中華風揚げパン)というのがびっくりですがこれが意外と美味しいのです。
卵も入ってました。もはやおにぎりの具というよりおかずといった方が的確かもしれない存在感ですね。
飯糰以外も食べてみよう、ということで別の日に再訪して包子をいただきました。前回同様に豆花を合わせて注文したのですが今回は「加冰」にしてみました。
包子(20元)、豆花・加冰(40元)
一瞬かき氷かと思うほど氷が増量されてます。
これでもすぐ氷が溶けてしまうんですよね。当然ですが豆花自体の味が変わるわけではありませんよ。
まるで陶器かというように表面が滑らかですよね。
フカフカの生地の中には豚肉餡が入っています。これも美味しいのですがどちらかというと飯糰の方がおすすめかな。また来る機会があったら潤餅や肉粽も食べてみたいですね。
店舗情報
住所 | 台中市北區中華路二段141號 |
営業時間 | 5:00~11:00 |
休日 | 月 |