パイナップルケーキや蛋黃酥など中華菓子系の有名なお店はやはり老舗が多い。でも近年オープンした新しいお店を訪ねてみるのも面白いです。行天宮近くに店舗を構える「慧上癮」も新進気鋭のお店の1つ。「慧」はオーナーである陳美慧さんの名前から、「上癮」というのは中国語で「病みつきになる」とか「ハマる」という意味を持っています。病みつきなるほど美味しいという自信の現れですね!
慧上癮
看板商品は蛋黃酥
「慧上癮」はMRT行天宮駅から歩いて5分ほどの建國北路二段226巷沿いにお店があります。2020年にネット販売を開始した後、2023年にこの店舗をオープンしたとのこと。まだ1年ちょっとしか経っていない新店だったんですね。
蛋黃酥やパイナップルケーキなど中華菓子を扱うお店ですが新進気鋭のお店とあって洋菓子店のような雰囲気ですねー。
「慧上癮」の看板商品がこちらの蛋黃酥。パイ生地のように何層にも重なった生地の中に鹹蛋黃と呼ばれる塩漬けされたアヒルの卵の黄身と紅豆(あずき)の餡が入っています。中秋節に月餅として送られる代表的なお菓子ですね。
こちらも人気の芋頭酥。蛋黃酥と同じく中に鹹蛋黃が入っていますが紅豆(あずき)ではなく芋頭(タロイモ)の餡と麻糬(お餅)が餡として使われています。
蛋黃酥と芋頭酥を組み合わせた商品もあり。「人氣TOP1位」というポップがありますが・・・ でしょうね、みんな考えることは同じです(笑)。
台湾のお土産と言えば定番の鳳梨酥(パイナップルケーキ)と鳳黃酥(鹹蛋黃入りパイナップルケーキ)もあります。
鳳梨酥と鳳黃酥も組み合わせあり。
ばら売りもあります。お土産の他に自分でちょっと食べたい場合など1個単位で買えるのは嬉しいですね。
こちらは牛軋軟餅(ヌガークラッカー)。これも美味しいんですよね~。
原味(プレーン)の他に抹茶や蔓越莓(クランベリー)も。
牛軋軟(ヌガー)、軟糖、核桃糕といったソフトキャンディ系のお菓子。
バラマキ土産にちょうど良い少量のかわいいパッケージもありますよ。
紅土鹹鴨蛋黃を使用した蛋黃酥
蛋黃酥と芋頭酥が3つずつ入った「黃金組合6入」、そして鳳梨酥と鳳黃酥が5個ずつ入った「雙鳳極響10入」を購入しました。
黃金組合6入(480元)
「慧上癮」の看板商品である蛋黃酥は「紅土鹹蛋黃酥」という名称で販売されています。
こちらの蛋黃酥に使われているのは紅土で25日間漬け込むという手の込んだ工程を経て作られた「紅土鹹蛋黃」と呼ばれる鹹蛋黃。また紅豆は屏東の萬丹産を使用しています。鹹蛋黃の塩気と紅豆の甘による甘じょっぱさが蛋黃酥の魅力ですねー。確かに病みつきになる味かも。
淡い紫色をした生地の「流心芋頭酥」もいただいてみます。
サックリとした生地の中には芋頭(タロイモ)の餡、そしてさらにその内側には鹹蛋黃の餡と麻薯(お餅)が包まれています。タロイモは台中の大甲産、鹹蛋黃は蛋黃酥と同じく「紅土鹹蛋黃酥」が使われています。
甘さ控えめでほっこりした芋頭(タロイモ)の餡が何とも言えず美味しい。鹹蛋黃の餡は柔らかくトロっとした状態で蛋黃酥とはまた違った感動がありますねー。麻薯のモチっとした食感もいいアクセントです。
雙鳳極響10入(405元)
続いて「鳳梨酥」です。
新進気鋭のお店ということで今どきなパイナップルケーキかと思いきや冬瓜を使った昔懐かしいタイプ。優しい味でこれが食べやすいんですよね。
最後は餡に鹹蛋黃を含んだパイナップルケーキ「鳳黃酥」。一般的には「鳳凰酥」と呼ばれることが多いのですが「慧上癮」では独自の商品名が付けられています。
「鳳梨酥」と違い中の餡に黄色い鹹蛋黃が含まれているのが分かるでしょうか。ほぼペースト状になっているのでパイナップル餡とより一体感があります。甘じょっぱくてこれがまた美味しい。甘いのが苦手という人にもこれはおすすめできるのではないでしょうか。
行天宮の近くなので観光で訪れたときに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
店舗情報
住所 | 台北市中山區建國北路二段226巷42號 |
営業時間 | 12:00~20:00 |
休日 | |
リンク | huiloveit 慧上癮 |